相州の、ほぼ週刊、1:1250 Scale 艦船模型ブログ

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

2020-01-01から1年間の記事一覧

日本海軍巡洋艦開発小史(その7) 条約型巡洋艦の建造

条約下の巡洋艦 本稿では、このシリーズの前回で触れたように、ワシントン・ロンドン体制で定められたカテゴリーA(=重巡洋艦)の保有枠を、日本海軍は「高雄級」4隻の建造で、使い切ってしまいました。このため、日本海軍が以後建造する巡洋艦は、全てカテ…

新着モデル(完成編:その2):レキシントン級巡洋戦艦 デザインバリエーション一覧

本稿、前々回、レキシントン級巡洋戦艦のオリジナルデザイン案モデルを入手したことをお知らせしました。今回はその完成のご報告と、その勢いで懸案だった「レキシントン級:籠マスト+巨大集合煙突デザイン」も作ってしまったので、そちらも併せてご紹介。 …

新着モデル(完成編:その1):架空防空巡洋艦とそのバリエーション

前回、新着モデルをいくつか紹介しましたが、今回は「完成編、その1:防空巡洋艦編」です。 ですので、今回も(多分、次回も)巡洋艦発達小史はお休みです。(でも、発達小史の「if」艦部門として楽しんでもらえれば・・・。と、これは手前勝手なお願いです…

新着モデルのご紹介:あの未成巡洋戦艦オリジナルデザインや架空防空巡洋艦など(架空防空巡洋艦の艦名募集中)

新着モデル到着 今回は、巡洋艦発達小史は、ちょっと一息。 一休みして、昨日、いつもお世話になっている3D Printing の Shapewaysからモデルが届きましたので、そちらをご紹介します。 何度か紹介しているので、既にご存知の方も多いと思いますが、Shapeway…

日本海軍巡洋艦開発小史(その6) 重巡洋艦の決定版登場 そして第一次ソロモン海戦

最後の条約型一等巡洋艦 期せずして、巡洋艦にカテゴリーA(重巡洋艦)と言う区分を設け、その保有数が制限されるロンドン体制のきっかけとなった「妙高級」重巡洋艦でしたが、いわゆる「平賀デザイン」巡洋艦の頂点として重武装コンパクト艦を実現する一方…

補遺:オーストラリア海軍 軽巡「パース」の到着

本日、無事にオーストラリア海軍の軽巡洋艦「パース」が到着しました。 「パース」は「リアンダー級」軽巡洋艦の改良型として建造された「アンフィオン級」軽巡洋艦を、営海軍がオーストラリア海軍に供与した3隻のうちの1隻です。 蘭印防衛を託されたABDA…

補遺:日本海軍巡洋艦開発小史(その4) 「青葉級:竣工時」の制作

GW中、皆さん、いかがお過ごしでしたか?まあ、大変なことになったもんです。 私の場合、今年はどこへも行きませんので、暇に任せて、今回はちょっとした「アップデート・ネタ」です。 今回はそう言うミニ・ストーリー。 スタートは、小さな「引っ掛かり」 …

日本海軍巡洋艦開発小史(その5) 「平賀デザイン」の重巡洋艦誕生、そしてABDA艦隊

ワシントン・ロンドン両海軍軍縮条約と「平賀デザイン」 1912年に締結されたワシントン海軍軍縮条約では、主力艦(戦艦・巡洋戦艦)および航空母艦には、主砲口径と基準排水量 、そして保有数には総合計排水量で制限がかけられました。 しかし、巡洋艦以下の…

レキシントン級巡洋戦艦、巨大集合煙突デザイン、制作の話

今回は、巡洋艦のお話は少しお休み。 そのかわりに、と言ってはなんですが、以前、モデルの到着をご案内していた「レキシントン級巡洋戦艦」が、一応完成しましたので、ご紹介します。 今回は、そう言うお話し。 一番最後に投票がありますので、そちらもよろ…

お詫びと訂正:日本海軍巡洋艦開発小史(その4) 平賀デザインの巡洋艦

表題中の「青葉級」紹介の際に、事実誤認がありました。お詫びします。 「青葉」はサボ島沖夜戦で損傷し、その復旧の際に予備砲身がないために3番砲塔を修復しなかったので、大戦末期を再現した掲載した写真の姿はありえない、という主旨の記述をしましたが…

日本海軍巡洋艦開発小史(その4) 平賀デザインの巡洋艦

平賀デザイン 平賀譲は大正期から昭和初期にかけて日本海軍の艦政本部で鑑定設計に従事しました。 その設計の根幹は、少し乱暴に整理してしまうと、日本海軍が誕生から負わされた大命題、乏しい資源と予算を条件として如何に最大級の戦闘力を生み出すか、と…

日本海軍巡洋艦開発小史(その3) 5,500トンシリーズ

前回に引き続き、日本海軍の軽巡洋艦の主軸となった5500トン型のお話です。 今回登場する二つの艦級の軽巡洋艦は、いずれも、太平洋戦争前半は水雷戦隊旗艦などとして大暴れした船ばかりです。 日本海軍のワークホース! 長良級軽巡洋艦 -Nagar class light …

日本海軍巡洋艦開発小史(その2) 軽巡洋艦の誕生

防護巡洋艦から軽巡洋艦へ タイトルの流れを少し乱暴に整理すると、巡洋艦に対する機動性・高速化への要求から、その主機にタービンが採用され、その燃料も効率の良い重油へのシフトが加速化されました。 本稿ではこれまで何度も触れてきたので、「またか」…

ピカード、完結 そして「善き人」という言葉

ピカードが完結してしまった。 「・・・しまった」という言葉を思わず書かずにいられない。 終わるのだなあ。 たまらず、オープニングテーマを再録。 www.youtube.com たかが(お叱りを承知で、言ってしまおう)TV ドラマである。がこの名残惜しさ(では表し…

日本海軍巡洋艦開発小史(その1) 防護巡洋艦の系譜

さて、今回は艦船模型サイトらしく(胸を張って、いうんじゃない!・・・おっしゃる通りです)、日本海軍の巡洋艦開発(装甲巡洋艦・巡洋戦艦は主力艦として既に紹介済みなので、それ以外)を辿るシリーズの第一回です。少し細切れに、6回程度のシリーズにす…

号外:艦船模型サイトの復活?(でも、「ピカード」も少しだけ)

珍しく、二日続けての連投、です。(どうした、暇か?・・・まあ、そう言わないで) 久々の艦船模型の到着 このところ、艦船模型に関係のない話ばかりが続いています。 「いろいろあって時間が無い」とか、言い訳ばっかりしている様な気もしているので(確か…

坂本龍一の映画音楽

またまた、お詫びから。すみません。やはり予告通りにはいかず(前回、次は「否定と肯定」という映画について、と言いましたが、少しこれは後回し)、今回は坂本龍一さんの映画音楽を、少し。 言い訳をすると、前回の「大好きな韓国映画、総ざらい」で、最後…

大好きな韓国映画、総ざらい(或いは、ソン・ガンホという俳優)

T-34 Mod 40 その後 すみません。(なんだよ、また、お詫びからかよ。・・・まあ、そう言わずに) このところ、いろいろとあって中々落ち着かず、模型に手をつけられない日が続いています。前回ご紹介した「T-34 Mod 40」もサーフェサーで下地を作り、ベース…

『T-34・・・』という映画、雑感(2)T-34 Mod40の制作:前編

「T-34 ナチスが恐れた最強戦車」映画紹介からの、まさかのスピンアウトです。(「何でも広げたがるなあ」と自分でも思いますが、何卒、お付き合いください) 映画のご紹介の最後 に、「ちょっと模型関連のサイトらしく」という事で、前回、登場するT-34につい…

『T-34 ナチスが恐れた最強戦車』という映画、雑感

「T-34 ナチスが恐れた最強戦車」(すんごい邦題!いつも思うのですが、どうしてこの手の映画は、たいてこんな邦題なんでしょうか?まさか、原題も一緒だったりして。だったらゴメンなさい)という映画がCSで配信され、「おお、戦車の映画か」くらいの気持ち…

スター・トレック ピカード テーマ曲雑感

ああ、はまってしまった。 前回に引き続き、ピカード話題です。今回は音楽の話。(また、模型はでてきません。ごめんなさい) 既にご覧になった方もいらっしゃると思いますが、ストーリーは、私の期待をもちろん遥かに超えて、素晴らしいの一言です。 ストー…

スター・トレック ピカード エンゲージ!

またまた予告をあっさり裏切って・・・。 いよいよ、首を長〜くして待っていた(・・・えっ、私だけ?)「スター・トレック ピカード」がAmazon Primeで配信開始、です。金曜日が来るのが、いつもに増して、一層、楽しみになりそうです。艦船模型とは全く関係…

3Dプリンティングモデル 雑感(その6: 試験艦「あすか」)

またまたお詫びです。 次は日本海軍の巡洋艦、と予告しましたが、もう一隻、3Dプリンティングモデルで、試験艦「あすか」の紹介をするのを失念していました。 ・・・と言うか、件の「巡洋艦」については、少し準備不足の感があり、繋ぎで、「あすか」をご紹…

3Dプリンティングモデル 雑感(その5:「たちかぜ」級護衛艦の完成)

明けましてめでとうございます。 2020年最初の更新です。今年も、どうかよろしくお願いいたします。 2020年の開幕は、2019年最後に下記でご紹介した3Dプリンティングモデルを用いた「たちかぜ」級DDG護衛艦の 完成編です。 「たちかぜ」級DDGの製作 fw688i.h…