相州の、ほぼ週刊、1:1250 Scale 艦船模型ブログ

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

第6回 日露開戦 旅順口を巡る戦い

日露間に戦端が開かれた。 同時に、日本海軍は、旅順にあるロシア太平洋艦隊に対し、攻撃を開始した。 当時の日本海軍は六六艦隊計画を完成させ、すなわち戦艦6隻、装甲巡洋艦6隻を基幹に艦隊を構成していた。 6隻の戦艦(三笠:左上、朝日:右上、敷島級の2…

第5回 近代戦艦の導入「富士級」建造と六六艦隊計画、その周辺

初の近代的戦艦 富士級:Fuji class :battle ship (富士:1897-1945/八島:1897-1905) 少し時間をさかのぼることになるが、日清開戦が濃厚に予感される時期、当面の仮想敵である清国北洋艦隊は、ドイツ製の定遠級戦艦(甲鉄砲塔艦)2隻をその主力として就役さ…

第4回 連合艦隊結成と黄海海戦(その2)第一遊撃隊、その他

引き続き、黄海海戦時の連合艦隊、である。 第一遊撃隊は坪井航三少将を司令官とし、吉野、高千穂、秋津洲、浪速の4隻の防護巡洋艦で編成されていた。いずれも建艦年次の新しい当時の新鋭高速艦で、軽快に機動し、中口径砲の連射、速射砲の薙射で敵艦の上部…

第3回 連合艦隊結成と黄海海戦(その1)

明治維新は、そもそもアヘン戦争に敗れた清国が列強の蚕食を受けることを間近にした危機感から始まったと言っていい。 当時の清国は確かに国家としての晩年期を迎えていた。体制は弾力を失い、民心を繫ぎ止めるには宮廷も官僚も、その腐敗が過ぎた。列強はこ…

第2回 初の戦艦 初代「扶桑艦」と「鎮遠」、その周辺

扶桑艦と鎮遠。この二隻は日清戦争においては敵として相見え、日露戦では同じ艦隊で、味方として戦った。それぞれ1878年、1885年の就役であるが、わずか10年足らずの間に、建艦思想、戦術ともに大きく変化した。今回はそれぞれの年代をある種代表する両主力…

第1回 究極! イージス艦「やまと」と、小さな海軍の星 「東艦」(旧ストーンウォール、旧甲鉄)

既にどなたかの文章で目にした記憶もあるが、重複を恐れずに記すと、1:1250スケールは日本でこそ傍流であるが、特に欧州においては多くのメーカのひしめく国際スケールとして認知されている。 その多くは、ダイキャスト製の完成品として販売されている。その…