相州の、ほぼ週刊、1:1250 Scale 艦船模型ブログ

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

究極の架空戦艦「H-45型」戦艦の完成

ようやく「H-45型」戦艦が完成。

今回はそのお話を。f:id:fw688i:20240414103746j:image

 

完全な架空艦「H-45型」戦艦

本稿では1936年のナチス・ドイツによる再軍備宣言と、英独海軍協定により、ドイツ海軍が第一次世界大戦後のベルサイユ体制下での軍備制限から解放され、有名な「Z計画」による海軍の再生に着手した経緯等をいくつかの投稿で記述してきました。そして更に「H級」と称される一群の未成戦艦のモデルのご紹介をしてきました。

fw688i.hatenablog.com

ドイツ海軍の誇る「ビスマルク級」戦艦2隻の計画時の仮称が戦艦「F」「G」で、その次に着工された戦艦の計画艦名が「H」であったことから、第二次世界大戦の勃発で全て計画段階で中止になったこれらの一連の未成戦艦を「H級」と総称するのですが、それらは「H-39型」から「H-44型」として計画が残されています。

これら各形式についての詳細は、冒頭の本稿の投稿を読んでいただくとして、諸型式には設計の実現性に彩りがあることが知られており、「H-39型」から「H-41型」までは、障害はあるものの建造が実現可能な設計。これに対し「「H-42型」以降は研究段階の設計案という「淡い」段階の設計案で、特に10万トンをこえる巨大な船体となるため、建造方法の段階から研究が必要であったであろうと、言われています。

下記のサイトではこれらの諸型式について、図面なども多用しながら大変よく纏まってご紹介されていて、大変興味深いので是非ご覧になってみてください。

myplace.frontier.com

そして同サイトでは上述の計画のあった「H級」の諸型式の他に、「H-45型」という形式が紹介されています。

「H-45型」は1990年代に「ゼーアドラー」というペンネームの何者かが、「ヒトラーが実在する「グスタフ列車砲(800mm砲)」を主砲として搭載する戦艦のアイディアについて語った」という「都市伝説的」な設定(史実なのかどうか?)のみを拠り所として、「800mm砲搭載に適合する戦艦」として発想された設計案であると紹介されています(投稿には図面が掲載されてます。「ただしなんの根拠もないよ、でもこういう自由な設定は楽しいから、いいんだよ。どんどんいこう」的なコメント付きです:Let us state for the record that there is absolutely nothing wrong with making up purely fictional ship designs for wargames. We do it all the time. It can be fun. It only becomes a problem when people start to believe that these designs were real. Since these are fictional designs, it is difficult to impossible to find good, reliable references on them. We are forced to rely on saved pictures and saved bits of text from defunct websites, as well as personal memories. So, here we present some more-or-less fictional designs that readers might find on the internet:「H45型」に関するコラムの冒頭部分をそのまま引用しています。fictional designsが何度も出てきて、ちょっと嬉しいですね)

(上図は「H45型」(上記のコラムでは”The (mostly) Fictional H-45 Design”とタイトルがついています)と称して紹介された「オバケ戦艦」:上図の上左に「ビスマルク級」の図が対比として載っているので、大体の大きさがわかっていただけるかと

 

架空戦艦「H-45型」のモデルがついに完成

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(「H-45型」戦艦の概観:487mm in 1:1250 by semi-scrached XP Forge model)
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直上の写真は完成したモデルのアップ:巨大な800mm主砲塔を中心に、副砲塔など、「If艦」「架空艦」にありがちな武装満載感が伝わるでしょうか?上段写真では、主砲塔の前には露払い的な副砲塔がみえるのですが、これは「シャルンホルスト級」戦艦の主砲を副砲として搭載しているもので、主砲の巨大さがわかっていただけるかと。そしてその背後の上部構造物の力強いフォルムも印象的だなあと思うカットです)

既述のように、この「H-45型」は完全な架空艦で公式な資料などは、おそらく存在しません。

しかし、資料の提供元である上掲のサイトには、様々なデータが記載されていますので、そこをかいつまんでご紹介しておきます。

満載排水量は617,000トンとされています(「ビスマルク級」戦艦の満載排水量は50,300トン、「大和級」は72,800トン)。全長609m、全幅91.4m(「ビスマルク級」は全長251m、全幅36m、「大和級」は全長263.4m、全幅38.9m)、480,000馬力の機関(後述の航続距離から推測しておそらくオールディーゼル?)を搭載し(「ビスマルク級」の機関出力は137,000馬力、「大和級」は150,000馬力)、8軸推進で28ノットの速力を発揮する設計でした。航続距離は20ノットの速力で30,000浬(「ビスマルク級」は19ノットで8,525浬、「大和級」は16ノットで7,200浬)でした。

 

「H-45型」戦艦とはどの程度の規模の船なのか

カタログデータは上述の通りなのですが、大きさを直感的に理解していただくために、既存艦の代表としてドイツ海軍最大の戦艦である「ティルピッツ」と、筆者の1:1250スケールモデルのコレクション中、最大のドイツ海軍「H-44型」戦艦と比べてみましょう。f:id:fw688i:20240414102322j:image

(下から「ティルピッツ」201mm in 1:1250、「H-44型」293mm in 1;1250、「H-45型」487mm in 1;1250 の順)

617,000トンというあまりピンとこない規模の「H-45型」の規模をなんとなく実感していただけたなら、幸いです。

 

参考までに

ビスマルク級」戦艦(1940年から就役:同型艦2隻);ドイツ海軍最大の戦艦

ja.wikipedia.org

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(「ビスマルク級」戦艦の概観:201mm in 1:1250 by Neptun:写真は二番艦「ティルピッツ」)

 

「H-44型」戦艦:「H級」シリーズの最終形、記録が残っている戦艦としては史上最大の戦艦

(「H-44型」の概観:293mm in 1:1250 by Albert:「H-44型」戦艦は設計案等の記録が残っている戦艦としては、史上最大の規模の艦と言われています)

 

「H-45型」の武装(サイト記載の情報から)

同サイトでは、「H-45型」の武装を以下のように紹介しています。

主砲:800mm砲8門(連装砲塔4基)

副砲:73口径240mm重対空砲12門(単装砲12基):「重対空砲:長距離対空砲」と銘打たれてはいますが、240mmという口径から考えても、想定される射程距離を考慮しても、両用砲と考えるのが至当だと思っています。

対空砲:60口径128mm重対空砲24門(連装砲12基)

その他:77口径50mm砲5門、30mm対空砲58門

搭載機:15機

 

「H-45型」の武装(完成したモデルでは)

しかし今回製作したモデルは、モデルに付随していた武装パーツ等に、上記にはない三連装副砲塔などが含まれており、これに刺激を受けた筆者の妄想も加味され、武装に関しては全く別物と言って良いほどに異なっています。

主砲:800mm砲8門(連装砲塔4基)

副砲:54.5口径280mm砲27門(三連装砲塔9基)

長距離対空砲:73口径240mm重対空砲12門(単装砲12基)

対空砲:60口径128mm重対空砲24門(連装砲12基)

その他:30mm対空砲72門(連装砲座36基) 50mm両用砲12門(三連装装甲砲塔4基)

そして搭載機については、これは筆者の独断的な妄想で以下のように設定しています。

搭載機:中型飛行艇3機、水上偵察機9機 射出用カタパルト4基

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(「H-45型」戦艦の主要部分の拡大:兵装の配置としては、艦首部の対空砲座を経て、800mm連装主砲塔2基とそれを取り囲む配置の副砲塔(54.5口径280mm三連装砲塔)と240mm重対空砲単装砲塔(写真上段)、艦橋部と周辺の対空砲座群、艦中央部の副砲塔、重対空砲、128mm連装対空砲群、上部構造最上部の50mm三連装対空砲装甲砲塔、大きな煙突その周辺の大型クレーン等、さらに後部艦橋とその周辺の対空砲座群(写真中段)、後部主砲塔2基とその周辺の副砲塔、重対空砲単装砲塔、そして艦尾には航空艤装甲板、4基のカタパルト(うち1基は中型飛行艇射出用の大型)、航空機格納庫へのエレベータ、艦尾の対空砲座群、クレーン等を見ることができます(写真下段))

 

「H-45型」主要兵装の話

モデルの概観はこれくらいにして、「H-45型」の主要兵装を見ていきましょう。

主砲:800mm 砲

ja.wikipedia.org

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(上の写真は800mm連装主砲塔のアップ:そばに設定された副砲塔は「シャルンホルスト級」戦艦の主砲塔ですので、破格の大きさであることはわかっていただけるかと)

800mm砲は本来はフランスが独仏国境に建造した「マジノ要塞」攻略を目的に製造された巨砲です。クルップ社に3門が発注され2門が完成されました。完成した2門はそれぞれ「グスタフ」「ドーラ」という愛称で呼ばれることとなります。

砲身の重量は1350トン、砲身長47mに及ぶ巨大なカノン砲で、砲弾重量は弾種によって異なり4.8トンから7トンでした。射程距離はこれも砲弾により異なり30−40km、発射速度は1時間に3−4発程度でした。

オリジナルである実存した800mm砲は列車砲として運用されました。大型貨車4両を台車として、複線に貨車を並列配置し専用ディーゼル機関車2両で目的地まで牽引されました。

80cm列車砲 - Wikipedia から拝借した800mm列車砲の全景(上の写真:複線に貨車を並列配置、というのはこういうことです。これも模型ですね)と牽引に使用されたD331型ディーゼル機関車(下の写真:こちらは本物))

実戦ではその製造目的であった「マジノ要塞攻略戦」(1940年)には未完成状態で元より出番がなく、その後も1942年のクリミア半島セバストポリ要塞攻略戦」(最近、俄に脚光を浴びていますが)、「スターリングラード攻防戦」での実戦参加を数えるのみでした。

数度の実戦参加では、圧倒的な破壊力と命中精度では、航空攻撃などよりもはるかに効果的とされながらも、数回の実戦参加に留まったのは、移動手順の煩雑さ(目的地までのレール敷設、移動、組み立てに数週間を要しました)、それらを運用・支援する兵員・技術者が4000人規模に昇ること、制空権の確保後でなければ航空攻撃に対し全く無防備であること、などがあったとされています。

1945年のドイツ敗戦とともに爆破処分されました。

 

同砲を主砲として搭載した戦艦:このアイディアへの解としての「H-45型」

「この砲を搭載した戦艦を作ったら」とヒトラーが言ったとか、言わなかったとか、が「H-45型」戦艦への妄想の引き金となった、というお話は既述の通りです。同砲を搭載するにはどの程度の大きさの船が必要なんだろう、という興味から逆に弾き出されたのが「H-45型」戦艦の規模、ということになります。

戦艦に搭載したならば、確かに移動手段を考慮する必要はなくなります。さらに砲塔機構や装填機構も装備されますので、射撃速度も列車砲よりは改善されたはず。実在した世界最大の口径の艦砲とされる「大和」の46センチ砲が、照準等を考慮すると1.5分から2分に1発、というのが現実的な射撃速度だったという記述があったと記憶しますので、おそらく7分から10分に1発程度の射撃速度なら期待できたのではないかと。ちなみに46センチ砲の砲弾重量は1.4トン程度で最大射程42kmとされていますので、破壊力は圧倒的ながらも、射程距離ではほぼ同等と考えていいでしょう。さらに砲身の命数ですが、同砲が100発程度の射撃で砲身交換が必要とされていたのに対し、「大和」の46センチ砲は200発程度の射撃での交換を想定していたようですので、おそらく実用面ではそれほど大きな支障にはならなかったんではないかと考えます。

下の写真では、主砲塔の大きさを比較してみます。左から「H-45型」の800mm連装砲塔、「H-44型」の506mm連装砲塔、「ビスマルク級」の380mm連装砲塔の順で、800mm砲塔がいかに巨大かお分かりいただけるかと思います。

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副砲:280mm(54.5口径)砲

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(上の写真は副砲として塔刺された54.5口径280mm3連装砲塔の拡大)

この砲は、上掲のサイトには記述のない砲ということになります。

一方、モデル付属のパーツからは、形状・大きさ共に同砲としか考えられず、筆者の独断で筆者のストックパーツから選択することとしました。少しこだわったのは、同じ280mm砲でも、いわゆるポケット戦艦の搭載していた280mm砲(52口径)ではなく、「シャルンホルスト級」戦艦が搭載していた54.5口径砲としたところでしょうか。同砲は52口径280mm砲の砲弾重量の300kgからさらに重量弾化された315kgの徹甲弾を最大仰角40度で40,000 mまで届かせる能力を持っていたとされています。発射速度は毎分3.5発と速射性が高く、射程20,000mで英海軍の「レナウン級」巡洋戦艦の舷側装甲を、15,000mで当時の英海軍の主力戦艦「クイーン・エリザベス級」「リヴェンジ級」の舷側装甲を撃ち抜く能力があったとされていました。

これを3連装砲塔形式で9基搭載し、全周に対し、対艦戦闘の補助を果たすことが期待されていました。

 

長距離対空砲:240mm(9.45インチ)73口径重対空砲

ja.wikipedia.org

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(上下の写真は240mm重対空砲単装砲塔の拡大(両用砲と紹介すべきかも):上の写真では平射位置、下の写真では対空射撃時の仰角をかけた姿を表しています。「重対空砲」とはいうものの、実質は口径から見ても両用砲、つまり対艦戦闘時においても相当な期待をかけた砲だった、という解釈が適当ではないかと考えています)

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筆者は同砲についての具体的な情報を持っていません。実在したんでしょうか?

唯一参考になりそうなのは、上掲の24センチ・カノン砲。この砲はドイツ陸軍が保有していたカノン砲で、攻城砲として使用されました。37kmの最大射程を持ち151kgの砲弾を射出することができました。13mの砲身長を持つ砲でしたが、「H-45型」が搭載していたのは73口径ですので単純計算すると17m超えの砲身長を持つ砲となりますので、別物、ということになります。

実在した陸用砲では4分から5分に1発の射撃速度でしたが、砲塔機構、装填機構を持つ艦載砲、しかもこれを対空砲と想定して使用するとすれば、射撃速度は毎分10発程度は必要だったのではないでしょうか?しかも「H-45型」は後述する「128mm連装対空砲」も装備していますので、同砲を対空砲として使用する必要があったのかどうか、同砲搭載の狙いがどの辺りのレンジの防空権確保にあったのか、疑問が数多く湧いてきます。という次第ですので両用砲と見做して中間距離の対艦戦闘に加え対空戦闘への参加もできた、という解釈が妥当ではないでしょうか?

 

対空砲:128mm(5.04インチ)60口径高角砲 

ja.wikipedia.org

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(上の写真は「H-45型」戦艦の実質的な主力対空砲である60口径128mm連装対空砲の拡大:上段では艦上部構造物の中央部に配置された片舷6基の濃密な対空砲群を。下の写真は連装対空砲塔の拡大を)

60口径128mm連装対空砲は、筆者が知る限りでは第二次世界大戦期のドイツ軍が保有した最大の対空砲です(240mm重対空砲が実在しなかった、という前提ですので、誤りであれば平にご容赦を)。

大都市防空用にドイツ軍が都市防空用に建設した高射砲塔(フラックトゥルム)の屋上に設置された、と言えば、「ああ、あれか」と言っていただけるのではないでしょうか?「H-45型」ではこれを連装砲塔に格納して旋回性等の機動性を持たせて、主要対空砲とすることになったようです。前述の高射砲塔(フラックトゥルム)に設置された同型砲は最大射程は14.800m、有効射程10,000mで、毎分20発の射撃が可能で、「H-45型」に搭載されるものも、おそらく同じような性能を発揮できたのではないかと考えています。「ビスマルク級」等に搭載されていたのは一回り口径の小さな105mm砲を連装砲架に搭載した形で、128mm砲はこれよりも10%程度広い有効射程レンジを有していました。

 

その他の対空火器

「H-45型」はさらに近接対空火器として50mm砲や30mm対空砲を多数搭載、という仕様になっています。

サイト情報では、5基の50mm砲、58門の30mm対空砲が記述されていますが、モデルでは36基の連装対空砲座がモールドされており、つまり72門の30mm対空砲を搭載していたことになります。

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(上の写真は、30mm連装対空砲座の配置位置を示しています:上段から艦首部の10砲座、二段目では艦橋周辺の8砲座、三段目では後部艦橋周辺の10砲座、さらに下段では艦尾部の6砲座、これに加えて3番主砲塔の天蓋上に2基の砲座が設置されており、計36砲座が設置されています)

 

さらにモデルの艦上部構造物の最上階には4つのターレット跡がモールドされており、おそらく大きさから推察するとモデル製作者はここにも三連装副砲塔を載せようとしたようなのですが、艦重心に対する懸念等から、筆者はここに重い副砲塔を搭載することには抵抗があったため、ここには50mm対空砲の三連装装甲砲塔を乗せることとしました。同砲塔は対空戦闘はもちろんのこと、近距離の対水上戦闘にもその速射性と設置位置の高さからくる優位性で貢献するだろう、という設定です。

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(「H-45型」上部構造物の最上階の50mm三連装装甲砲塔の拡大:これはサイト情報にもモデルにもない設定で、筆者オリジナルの配置です)

 

艦尾の航空艤装・整備甲板

「H-45型」のモデルの艦尾には航空機用の設備があります。サイトにも搭載機15機の記述があり、強力な航空偵察能力を付与されていた設定になっています。

モデルの艦尾には航空機格納庫へのエレベーターがモールドされており、これを起点に筆者は幾分か想像の羽を膨らませました。

まずは航空機の移動用の軌条を置いてみます。さらにカタパルトを配置。15機という搭載機数と艦尾の広さから少し欲張って4基のカタパルトを装備することにします。

さらにこの規模の艦ならば中型の飛行艇も搭載しているかもしれない、などと妄想してみます。例えば艦の規模から言っても中型の飛行艇などは積めないかなあ、などと。

ドイツ軍の中型飛行艇と言えば、BV 138(ブロム・ウント・フォス:BV 138)なんてのが面白いですね。なかなか味のある機体です。

ja.wikipedia.org

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(BV 138の1:1250スケールモデル:BV 138の最大の特徴である双同型の機体、3発エンジン等も見事に再現されています。1:144スケールのモデルもどこかにあったはずだから、それも探してみよう

載せられないかなあと思ってエレベータとの寸法を当ててみると、あらら、BV 138の方が大きいよ。

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(エレベータの載せたカット:はみ出しちゃうなあ)

しかしそこは架空艦のことでもあるので、ではBV 138の両翼を折りたためるように改造したBV 138iを開発した、と言うことで強引に載せてしまいましょう。ついでに中型飛行艇射出用にカタパルトの1基を大型のものに変更します。

水上機揚収用のデリックも3基ほど設置してみましょう。

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(上の写真は艦尾の航空艤装・整備甲板の全景(上段):縦横に航空機の移動用の軌条が設置されています。そして艦尾の中央には、識別用(?)の金色のハーケンクロイツも(写真上段)。さらに左舷後方のカタパルトは中型飛行艇射出用の大型のものに(下段左)。艦尾部の中央には航空機格納甲板へのエレベータが設置されています(下段右))

というような経緯を経て、艦尾部の航空艤装・整備甲板も完成です。

 

ということで、最近本稿で数回に渡って記述してきた「究極の架空戦艦:H-45型」は一応完成を見ました。副砲塔の280mm砲の砲身の真鍮部品への換装など、まだ手を入れたい部分もなくはないのですが、一旦ここで「H-45型」のモデルについての記述は終了としたいと考えています。

再度、再生ドイツ海軍の「Z計画」の話など、全体を総覧する機会を近々設けるかもしれませんが、同艦はその際には「H級」戦艦の掉尾を飾る船として登場してもらうことになるでしょう。

とりあえず、今回はここまで。

 

次回は、うまくいけば筆者がこれま手を付けずにきた新たな分野のモデルがいくつか手元に届いているはずですので、そちらのご紹介などを予定しています。

 

もちろん、もし、「こんな企画できるか?」のようなアイディアがあれば、是非、お知らせください。

 

模型に関するご質問等は、いつでも大歓迎です。

特に「if艦」のアイディアなど、大歓迎です。作れるかどうかは保証しませんが。併せて「if艦」については、皆さんのストーリー案などお聞かせいただくと、もしかすると関連する艦船模型なども交えてご紹介できるかも。

もちろん本稿でとりあげた艦船模型以外のことでも、大歓迎です。

お気軽にお問い合わせ、修正情報、追加情報などお知らせください。

 

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