相州の、1:1250スケール艦船模型ブログ 主力艦の変遷を追って

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

日本海軍 空母機動部隊小史 3:空母機動部隊の創設と真珠湾攻撃の意味

本稿前回では、日米間の戦雲が熟する時期に、日本海軍の航空母艦整備状況がどのような段階であったか、それを少し整理してみました。 今回は、それらがどのように使われることになったのか、そういうお話です。 10隻の航空母艦 少しおさらいをしておくと、19…

日本海軍 空母機動部隊小史 2:艦隊空母の建造

今回は日本海軍、航空母艦開発小史の第二回目。いよいよ日本海軍の本格的な艦隊空母の建造が始まります。 少しおさらいをしておくと、日本海軍の空母建造は第一次世界大戦後、急速に加熱した主力艦建艦競争に歯止めをかけたワシントン軍縮条約により、背中を…

日本海軍:空母機動部隊小史 1:航空母艦の黎明期

いよいよ日本海軍の「空母」です。 前回、いきなりレイテ沖海戦時の空母機動部隊の紹介、つまり「機動部隊の終焉」から始まった感のあった「航空母艦発達小史」でしたが、このミニ・シリーズは、日本海軍の航空母艦開発小史とともに、空母機動部隊という日本…

レイテ沖海戦:小沢艦隊(第三艦隊:空母機動部隊)日本海軍、空母機動部隊の終焉(その2)

今回はレイテ沖海戦時の「小沢機動部隊」の続き。 前回、二つの航空戦隊(第四航空戦隊は搭載機を持たない航空戦隊でしたが)をご紹介しましたので、今回は機動部隊の警戒部隊をご紹介します。そういうお話です。 第三十一戦隊:司令官:江戸兵太郎少将 第三…

レイテ沖海戦:小沢艦隊(第三艦隊:空母機動部隊)日本海軍、空母機動部隊の終焉(その1)

今回はようやくレイテ沖海戦時の「小沢機動部隊」、つまり日本海軍最後の空母機動部隊のお話です。 この回を初回として、本稿ではこれまであまり触れてこなかった日本海軍の航空母艦の開発史、というか空母機動部隊の変遷を何回かで追いかけてみたいと考えて…

模型製作Weekにつき:製作中モデル雑感

本当にすみません。 前回、「次はいよいよ「小沢機動部隊」(本当か?)」(一応、こうなる予感があり「か?」とつけてのですが)と予告したのですが、その前にちょっと見つけた「脇道」に入り込んでいます(シルバーウィークで、時間がありそうなので、模型…

米海軍:護衛空母;レイテ沖海戦・第七艦隊第77任務部隊・第4群から

予告ではレイテ沖海戦に参加した日本海軍の中で唯一残った「小沢機動部隊」のご紹介となっていましたが、やはりもう少し準備が必要です。 そこで今回は「繋」的に、前回レイテ沖海戦のサマール沖海戦で第一遊撃部隊に追い回された米第七艦隊の護衛空母の関連…

レイテ沖海戦:栗田艦隊(その2):第一遊撃部隊 第二部隊とレイテ沖海戦の概要(経緯)

今回は前回に引き続き、第一遊撃部隊 第二部隊のお話です。 第一遊撃部隊は第二艦隊を基幹部隊とし、第十戦隊他を加えて編成されていました。 少しおさらい。最終的なレイテ突入部隊の戦闘序列は以下の通り。 第一遊撃部隊(第二艦隊を基幹に第三艦隊所属の…

レイテ沖海戦:栗田艦隊(その1):第二艦隊(第一遊撃部隊 第一部隊)

今回は珍しく予告通りレイテ沖海戦当時の「栗田艦隊:第二艦隊(第一遊撃部隊)第一部隊(栗田長官直卒)」のお話です。 第一遊撃部隊 マリアナ沖海戦に際し、日本海軍はその主戦力のほぼ全力を投入して空母機動部隊を中心戦力とした第一機動艦隊を編成し、…

レイテ沖海戦:志摩艦隊:第五艦隊(第二遊撃部隊)の話

本稿前回で、「扶桑級」戦艦に関連して「西村艦隊:第二艦隊 第二戦隊基幹の別働部隊(第一遊撃部隊 第三部隊)」についてご紹介した訳ですが、その流れで、今回は「西村艦隊」に後続してレイテ 湾に突入した「志摩艦隊:第二遊撃部隊(第五艦隊)」について…

レイテ沖海戦:西村艦隊:第二艦隊(第一遊撃部隊)第三部隊の話

本稿前回で、最近目にした「扶桑級」戦艦の41センチ主砲搭載改装案をセミ・スクラッチ・モデル化してご紹介しましたが、その資料を当たる際に、「扶桑級」戦艦というとそのほとんど最初で最後の戦場であった「レイテ沖海戦」の資料にぶつかるわけで、今回は…

扶桑級戦艦の改装:41センチ砲搭載案

今回は(筆者としては珍しく)予告のとおり「扶桑級」戦艦の41センチ砲装備大改装案が完成していれば、という計画艦、架空艦の制作中のモデルが完成したのでそちらをご紹介します。 「扶桑級」戦艦:41センチ搭載案の製作 発端は本稿では実は「扶桑級」「伊…

日本海軍:大和級戦艦とその周辺

最近、少し「大和級」戦艦が話題にあがる機会があり、今回はなんと「大和級」戦艦、という結構大きなお題を。 これまでにも数度にわたりこのお題は取り上げてきているのですが、ここら辺りで一度まとめておこう、という訳です。既にご紹介したモデルばかりで…

スプルーアンス・ファミリー

いよいよオリンピックが始まりました。 「ええ、こんな状況でやるのかよ、なんか盛り上がらない」とか言いながら、開会式を見てしまいました。なんと4時間、前からこんない長かったっけ?なんとか日付が変わる前に終了してましたが、十分に時間をかけるあた…

ロイアル・ネイヴィーの駆逐艦(その1.5=その4:第一次世界大戦期の駆逐艦=アップデート版)

「ああ、「●●●●の箱」を開けてしまったかも」というフレーズから始まった本稿の「ロイアル・ネイヴィーの駆逐艦」発達史のミニ・シリーズですが、初回は下記の通りこのミニ・シリーズが「V/W級駆逐艦のヴァリエーション」に関する筆者の興味からスタートした…

ロイアル・ネイヴィーの駆逐艦(その3:航洋型駆逐艦の模索)

今回はイギリス海軍の駆逐艦発達史の3回目。 このミニ・シリーズの2回目では、英海軍における駆逐艦という艦種の誕生期のお話をしましたが、少しおさらいをしておくと、駆逐艦という艦種は19世紀の半ばに、高い破壊力を持つ魚雷を抱いて高速で主力艦に向けて…

新着モデルのご紹介:久々の日本海軍:八八艦隊計画:加賀級戦艦・最終改装時のご紹介とその周辺

久々の日本海軍の主力艦の新着モデルです。 なんと八八艦隊計画の「加賀級戦艦」の近代化改装(最終改装)時のモデルです。もし「加賀級」が建造されて、太平洋戦争に参加していたら、という想定ですね。 ご承知のように「加賀級」はワシントン軍縮条約によ…

第二次世界大戦期のアメリカ戦艦(その2):レキシントン 級の懸案のデザイン案追加:未成艦・架空艦満載!

前回に続いて、今回はアメリカ海軍の第二次世界大戦期の戦艦のお話。 ついでに言っておくと、前回・今回は一種の「まとめ」なので、本稿の長い「読者」の方にとっては(そんな人がいらっしゃるのかどうか、分かりませんが)、基本、新しいお話はあまりありま…

第二次世界大戦期のアメリカ戦艦(その1)

本稿では、主力艦の変遷を追う、と言いつつも、肝心の各国「主力艦」について、表題のようなまとめを行なってこなかった事に、はたと気がつきました。 これも最近の興味領域である「ロイアル・ネイヴィーの駆逐艦」発達史のミニコーナーを行なっている波及効…

ロイアル・ネイヴィーの駆逐艦(その2:黎明期の駆逐艦)

今回は、ロイアル・ネイヴィーの駆逐艦の成立期のお話です。 駆逐艦という艦種 駆逐艦という艦種は19世紀の半ばに誕生します。そもそもは高い破壊力を持つ魚雷を抱いて高速で主力艦に向けて突っ込んでくる「水雷艇」に対し、駆けつけて追い払う=駆逐する艦…

ロイアル・ネイヴィーの新着モデルとあれこれ

今回は前回からの流れでロイアル・ネイヴィーの新着モデルとその関連、そういうお話を少々。 前回の「第一次世界大戦期の英国(ロイアル・ネイヴィー)の駆逐艦」の4艦級で欠けていた「S級」が到着しましたので、まずはそのご紹介から。(以下の項は、前回分…

ロイアル・ネイヴィーの駆逐艦(その1:第一次世界大戦期の駆逐艦):ああ、「箱」を開けてしまった、かも。

ああ、「●●●●の箱」を開けてしまったかも。 ちょっと長い言い訳と説明を。 筆者の大好物「系統の遡上」と英海軍(ロイアル・ネイヴィー)について 本稿の読者ならば、何度か目にしていただいていると思いますが、筆者は本稿を書くほどのことなので、軍艦の系…

ノルウェー海軍:第二次世界大戦期の艦艇(抄録)

このところ、「脇道探索」にはまっています。 少しこの脇道探索をおさらいしておきますと、この「脇道」は「イルマリネン級」海防戦艦(フィンランド)に始まり、スウェーデン海軍の海防戦艦の発展小史、さらに北欧諸国の海防戦艦の系譜という比較的太い幹と…

ロイアル・ネイヴィー:V/W級駆逐艦のヴァリエーションと「タウン級(初代)」軽巡洋艦の新着モデル

英海軍の「2国標準主義」と旧式艦船の改装=ヴァリエーションの話 本稿では、前回・前々回とイギリス海軍の巡洋艦史に触れるうちに、「第一次世界大戦型巡洋艦の第二次世界大戦での再利用」のような話材に触れる機会がありました。 具体的には、第一次世界大…

ロイアル・ネイヴィー:第二次世界大戦期の巡洋艦・軽巡洋艦/防空巡洋艦

本稿では前回、英海軍の軽巡洋艦の開発系譜を遡って「第一次世界大戦期の軽巡洋艦」のご紹介をしましたが、今回は番狂わせなく、第二次世界大戦期の英国巡洋艦の結び「軽巡洋艦」編、です。 英海軍の新設計巡洋艦(条約型巡洋艦とその発展の系譜) 第一次世…

ロイアル・ネイヴィー:少し遡って第一次世界大戦期の軽巡洋艦の系譜

本稿では前回から「第二次世界大戦期の英海軍巡洋艦」というテーマを取り上げているのですが、第二次世界大戦期の軽巡洋艦を語るには、やはり「軽巡洋艦」の系譜を少し遡ってみておくべきかと考え、今回は「軽巡洋艦」の成り立ち、つまり「第一次世界大戦型…

ロイアル・ネイヴィー:第二次世界大戦期の巡洋艦・重巡洋艦

本稿の読者ならばご承知のように、このところ筆者の関心は「スウェーデン海軍」の艦艇、と言う非常に狭域にのめり込んでいます。 時折、本稿でもご紹介していますが、収集の過程を通じ、製作者とのコネクションなども生まれ、艦艇のコレクション以外の部分で…

Neptune版:第二次世界大戦下のドイツ海軍駆逐艦、水雷艇(再録:追加コラムあり)

今回は、つい最近アップしたばかりの「第二次世界大戦期のドイツ海軍駆逐艦、水雷艇」の再録です。 今回はそういうお話。 ですので「本文はもういいや」という方、確かに修正箇所はそれほどたくさんはないので、この直下の「言い訳」のセクションと、本文は…

脇道探索:スウェーデン海軍の新着モデルのご紹介:巡洋艦コレクションのアップデート

このところ週末に本業対応があり、それを理由に、過去の投稿をベースにした「再録」をお届けしてきました。 その間にも現在の興味領域である「スウェーデン海軍」関連の艦艇の模型が着々と到着しています。それらの仕上げの作業もあり、「再録」ベースの投稿…

再録:護衛艦「いそかぜ」その三形態 (「亡国のイージス」から「空母いぶき」へ)、そして架空DDGの制作

先週に引き続き、ちょっとお仕事でバタバタ。そして溜まっていた模型の制作で、今回も過去記事の再録でご容赦を。 今回、再録するのは、本稿の134投稿の中で2019年11月4日に投稿されてから、ずっとトップのアクセス数を保ち続けている「護衛艦「いそかぜ」そ…