相州の、ほぼ週刊、1:1250 Scale 艦船模型ブログ

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

究極の架空戦艦「H-45型」戦艦の完成

ようやく「H-45型」戦艦が完成。 今回はそのお話を。 完全な架空艦「H-45型」戦艦 本稿では1936年のナチス・ドイツによる再軍備宣言と、英独海軍協定により、ドイツ海軍が第一次世界大戦後のベルサイユ体制下での軍備制限から解放され、有名な「Z計画」によ…

架空戦艦「H-45型」戦艦の製作進捗:基本塗装の変更、各種艤装の作り込みへ

今回は先週に弾き続き「H-45型」戦艦の作業進捗のご紹介です。 鋭意、作業中ですので、今回は超簡単に先週からの進捗のアップデートを。 そもそも「H級」「H-45型」って何、とおっしゃる方は、お手数ですが前回投稿をご覧ください。 fw688i.hatenablog.com …

架空戦艦「H-45型」戦艦の製作進捗:下地処理と武装パーツの決定、基本彩色等

今回は筆者が最近入手した「究極の架空艦」ナチス・ドイツ海軍の「H-45型」戦艦のモデルの製作アップデートです。 前回投稿はこちら。 fw688i.hatenablog.com さらに本稿では下記の回で、ナチス・ドイツ海軍の未成艦の一環として「H級」と呼ばれる一連の未成…

アメリカ海軍の駆逐艦(その5:ミニ・シリーズ最終回):第二次世界大戦後から現用艦まで

今回は米海軍の駆逐艦開発小史の5回目。一応、このミニ・シリーズの最終回です。 前回では、第二次世界大戦期の駆逐艦建造のお話をしました。この時期、米海軍は第二期の量産駆逐艦の時代を迎えます。 少しこのミニ・シリーズのまとめ的なおさらいをしておく…

アメリカ海軍の駆逐艦(その4):第二次世界大戦と艦隊駆逐艦 第二期決定版:フレッチャー・ファミリー

今回は前々回に続き米海軍の駆逐艦開発小史の4回目。 第一次世界大戦で当時の艦隊駆逐艦の決定版として、大量に建造した「平甲板型」駆逐艦の影響で、米機軍はその後13年余りの期間、新造駆逐艦を建造しませんでした。 大戦後の復興と経済の停滞を背景として…

新着モデルのご紹介:凄いのが来た!:H-45級戦艦

本稿ではこのところ米海軍の駆逐艦開発小史を展開中ですが、小史の方は一回お休みして、今回は急遽、新着モデルのご紹介です。 今回ご紹介するのは「究極の架空艦」とでも言えばいいのかナチス・ドイツ海軍の「H-45型」戦艦です。 本稿では下記の回で、ナチ…

アメリカ海軍の駆逐艦(その3):大戦間の駆逐艦:ロンドン条約締結を契機とした駆逐艦建造の再開

今回は米海軍の駆逐艦開発小史の3回目。 前回ご紹介したように、米海軍は19世紀末から大発展を遂げ、創設当初のの沿岸防備型海軍から大洋型の海軍へと変貌します。特にヨーロッパでの第一次世界大戦の開戦から米国の参戦までの間、想定される作戦に向けて、…

アメリカ海軍の駆逐艦(その2):艦隊駆逐艦の第一期決定版 平甲板型

今回は「米海軍駆逐艦開発小史」の2回目。 本稿の前回では、米海軍の駆逐艦黎明期から航洋型駆逐艦の開発期まで、その初期を見てきましたが、第一次世界大戦を経て、米海軍は英海軍に匹敵する、あるいは凌駕する規模の大海軍へと成長を遂げてゆきます。 この…

アメリカ海軍の駆逐艦(その1):黎明期から艦隊駆逐艦の模索期

今回から数回に渡り、新たなミニ・シリーズとして「米海軍駆逐艦開発小史」を開始します。5回から6回のミニ・シリーズになると考えています。 かなり地味なテーマですが、馴染みの薄い領域でもあるので、かつ筆者はこういう小さな軍艦の発達を見るのが大好き…

ドイツ海軍の未成艦特集(後編):「D級」装甲艦、「O級」巡洋戦艦(通商破壊艦)、「グラーフ・ツェッペリン級」航空母艦 

今回は、「ナチスドイツ海軍の計画のみで終わった艦艇」の第三回目(後編)、ということで、「ドイッチュラント級」装甲艦と強化型装甲艦として設計されながら、ドイツ再軍備宣言、英独海軍協定の締結で新造艦に対する制約がなくなったことから建造中止とな…

ドイツ海軍の未成艦特集(中編):「H級」戦艦の系譜 あるいは未成艦コレクションの醍醐味

今回は、「ナチスドイツ海軍の計画のみで終わった艦艇」の第二回目(中編)、ということで、「H級」戦艦の系譜のご紹介、過去投稿等をまとめて振り返っておきたいと考えています。 筆者は本稿を初めて改めて自覚したのですが、こうした未成艦の体系的なコレ…

ドイツ海軍の未成艦特集(前編):航空巡洋艦・巡洋艦・敷設巡洋艦など

今回は、本稿前回でご紹介した未成艦「D級」装甲艦に引き続き、これまでに本稿でご紹介してきたナチスドイツ海軍の計画のみで終わった艦艇を、まとめて振り返っておくのもいい機会ではないかと。 そういうお話です。 前編・中編・後編の三部構成で、今回その…

新作モデルのご紹介:未成艦ドイツ海軍D級装甲艦のご紹介

今回は新着モデルに大幅に手を入れた新作モデルのご紹介です。 今回ご紹介するのは、ドイツ海軍が第一次世界大戦と第二次世界大戦の間に起工された「D級装甲艦」という艦級です。起工の直後に工事が中止されたため、いわゆる未成艦です。その辺りの経緯は後…

新年、原点回帰の架空艦満載:八八艦隊計画と、計画中止後の戦力補完としての「扶桑級」大改造

新年、明けましておめでとうございます ・・・などと、呑気なご挨拶からは占めましたが、年明け早々、本当に色々なことが立て続けに起こりました。言葉もありません。被災者や事件の関係者の皆さんには、心からお見舞いを申し上げます。 さて、今回は昨年末…

新着モデルのご紹介:Argos製原子力ミサイル巡洋艦「トラクスタン」と米海軍原子力ミサイル巡洋艦の系譜

年末です。 本業も含め、筆者は身辺が何かと慌ただしくなってきました。皆さんはいいクリスマス迎えていらっしゃいますか? さて今回はこれまで欠けていた米海軍の原子力ミサイル巡洋艦「タクストン」が到着したので、そのご紹介と、Argos製モデルが揃ってき…

新着モデルのご紹介:ロイヤル・ネイヴィーの駆逐艦(その7):第二次世界大戦勃発後の戦時急造艦 より

今回は下記の「英海軍の駆逐艦小史の7回目」でご紹介した第二次世界大戦中の戦時急造艦について、いくつか入手検討中だったモデルが到着したので、そちらのご紹介です。 fw688i.hatenablog.com 第二次世界大戦中の英海軍の戦時急造駆逐艦について、少しおさ…

新着モデルのご紹介:英海軍駆逐艦のモデルのアップデート(航洋型駆逐艦の模索期のモデルから)

今回は本稿での過去の投稿で投稿時に「入手手配中」というような表記だったいくつかの艦級の3D printing modelが到着し、塗装等を終えたので、そちらのご紹介を。 fw688i.hatenablog.com これらはいずれも英海軍の駆逐艦、特に航洋型駆逐艦の模索期(第一次…

ロイヤル・ネイヴィーの駆逐艦(その8):大戦後の駆逐艦からミサイル駆逐艦への系譜

さて、今回は英海軍の駆逐艦開発小史の8回目。 このミニシリーズ、未入手モデルなど気にすることなく、かなり強引に話を進めてきましたが、ようやく今回でひと段落です。 脱稿時点では未入手だったモデルが到着したりしていますので、それはまた順次アップ…

ロイヤル・ネイヴィーの駆逐艦(その7):第二次世界大戦勃発後の戦時急造艦 改訂・アップデート版

今回は英海軍の駆逐艦小史の7回目。 英海軍は第二次世界大戦の勃発に伴い、大量の駆逐艦を建造する必要に迫られます。工期と費用の両面から、最新鋭の大型駆逐艦「M級」は量産への適合性から候補から外され、「J・K・N級」を原型として、さらにいくつかのス…

ロイヤル・ネイヴィーの駆逐艦(その6):大戦間の駆逐艦(後編)ロンドン軍縮条約の前と後

今回は英国海軍の駆逐艦開発小史の6回目。 前回お話ししたように英海軍は第一次世界大戦後の比較的長い休止期間ののち駆逐艦建造を再開しました。1350トン級の船体に4.7インチ単装砲4基を主砲として8−10門の魚雷発射管を搭載し36ノットの速力を発揮するとい…

ロイヤル・ネイヴィーの駆逐艦(その5):大戦間の駆逐艦(前編)駆逐艦建造の再開

今回は英国海軍の駆逐艦開発小史の5回目。 第一次世界大戦で大量の駆逐艦を建造した英海軍は、戦勝国とはいえ国土と経済は疲弊した背景から、その過剰な駆逐艦戦力の整理に追われます。旧式艦の退役を急ぐ一方で、戦時計画による新造艦建造(VW級)も継続さ…

ロイヤル・ネイヴィーの駆逐艦(その4):第一次世界大戦期の駆逐艦(後編)=V/W級

今回は前回に引き続き、第一次世界大戦期の英海軍の駆逐艦の後編です。 英海軍は第一次世界大戦の勃発に伴い、ドイツ帝国海軍が量産しているとされた高速駆逐艦、大型水雷艇に対抗するために高速航洋型駆逐艦の量産に着手します。その流れは「M級」「R級」「…

ロイヤル・ネイヴィーの駆逐艦(その3):第一次世界大戦期の駆逐艦(前編):高速駆逐艦の量産:アップデート版

今回、本稿では英海軍の駆逐艦開発小史の3回目として、これまで「駆逐艦の黎明期:水雷艇駆逐艦としての艦種の誕生」「航洋駆逐艦への発展期:量産型汎用艦種としての駆逐艦の発展」をご紹介してきましたが、今回は第一次世界大戦の勃発という事態に際しての…

ロイヤル・ネイヴィーの駆逐艦(その2):航洋型駆逐艦の模索;アップデート版

筆者としては珍しく、予告通り今回は英海軍の駆逐艦発達史の2回目。 本来は「水雷艇駆逐艦」として開発された「駆逐艦」が、やがては汎用艦船として航洋性をも兼ね備えてゆく、そんな模索期のお話です。 実は今回の投稿を予定通り行うべきか、少し逡巡があり…

ロイヤル・ネイヴィーの駆逐艦(その1):駆逐艦の黎明期

このところ何かと本業が立て込んでいて、あまり時間が取れていません。 加えて秋のドラマ・クールが始まり、そちらも何かと忙しい。まだ全てのドラマが始まってはいませんが、今のところ、結構レベルの高いクールになりそうな予感がしています。少なくともこ…

禁断の園に着手?:「レッド・オクトーバー」起点のソヴィエト・ロシア海軍の弾道ミサイル潜水艦

先週は本業対応で一回スキップさせていただきました。 今回もまだやや本業の煽りと、プライベートなイベントで少し軽めの投稿です。 とは言え、ついに潜水艦にまで。 「レッド・オクトーバーを追え」(トム・クランシーの小説と映画)に登場する潜水艦「レッ…

架空駆逐艦「ヤヴチェンコ」修正版:映画「ハンター・キラー潜航せよ」に登場した「ウダロイ級」ヴァリエーションのご紹介

今回は以前本稿でご紹介したロシア海軍の「ウダロイ級」駆逐艦のヴァリエーションで映画「ハンター・キラー」に登場する架空艦「ヤヴチェンコ」のご紹介です。 このお話はすでに下記の回で一度取り上げています fw688i.hatenablog.com もちろん再読していた…

新着モデルのご紹介:現用艦船シリーズの充実へ「英海軍ミサイルフリゲート艦:リアンダー級」

ちょっと本業が忙しくなってきました。しばらくは続きそうです。 で、せっかくの3連休なので(ちょっと仕事もせねばなりませんが)、模型製作の方に少し軸足を置きたいなあ、などと考えています(ほかにもやりたいことがあるし:撮り溜めた映画を見たり。ド…

現用艦船:ロシア海軍・旧ソ連海軍のミサイル・フリゲート艦

今回は現用艦船のご紹介の流れで、ロシア海軍(旧ソ連海軍からの流れも踏まえて)のミサイル・フリゲート艦の艦級のご紹介です。 本稿ではこれまで同海軍の現況に至る艦級整備の過程を以下の回で、それぞれご紹介してきました。 fw688i.hatenablog.com fw688…

投稿開始から5年が経過!:現用艦船:米海軍のコレクションからの欠落モデルのアップデート

まずは心からのお礼を 本稿がスタートしたのは2018年9月2日でした。第1回投稿はこちら。 fw688i.hatenablog.com 今回の投稿で5年を経過したことになります。溜まってきたモデルの整理を少しストーリーをつけてやってみようか、という思いつきで始めたのです…