T-34 Mod 40 その後
すみません。(なんだよ、また、お詫びからかよ。・・・まあ、そう言わずに)
このところ、いろいろとあって中々落ち着かず、模型に手をつけられない日が続いています。前回ご紹介した「T-34 Mod 40」もサーフェサーで下地を作り、ベース色を塗ったところまでは行きましたが、ディテイルに至らず、完成編、には今少し時間がかかりそう。
(直上の写真はサーフェサーを塗ったT-34 Mod 40。やっぱり短めの砲身は、なんか好きだなあ)
(直上の写真はサーフェサーを塗ったM2ブラッドレー。サーフェサーを塗布すると、分厚いリアクティブ・アーマーが目立ちます。歩兵戦闘車は、基本、歩兵に帯同して行動するのですが、リアクティブ・アーマーで周辺の歩兵を傷つけたりしないのでしょうか?或いは、歩兵の先頭に立つので、大丈夫、ということかな?)
と、そんなこんなで、今回も模型の話はこの程度で。
で、映画を色々と観ています。
ポン・ジュノ監督、受賞おめでとうございます
まずは、ポン・ジュノ監督のアカデミー賞受賞に因んで、というわけではないですが、久しぶりに「グエムル」と「殺人の追憶」を観ました。
www.youtube.comhttps://www.youtube.com/watch?v=VqstXpk4K1s
元々、ソン・ガンホという役者さんが、大好きなのです。シリアスな役をやっていても、どこかコミカルで、彼がいるだけで映画の世界に奥行きが出る、というか・・・。「グエムル」は私がソン・ガンホという役者さん注目した記念すべき映画。もちろん何度見ても、毎回いい映画だなあ、と、ため息をつくのです。この映画、乱暴に言ってしまうと「怪獣映画」なのですが、怪獣の扱いも、日本の怪獣とは一味違って、リアルで存在そのものが物悲しい。さらに、そこで垣間見る親子の絆。最後には、「この後、どうするの?でも、生きていくんだよね」という様な、切ない、でもある意味力強い結末のある映画だと思っています。
「殺人の追憶」は、まさにソン・ガンホの本領発揮、そういう作品だと思っています。
実際にあった未解決連続猟奇殺人事件を題材にしながら、ソン・ガンホは捜査を担当する刑事の役どころです。最初は周辺の証言(というより周辺の曖昧な心象)を元に犯人をでっち上げ「とっとと片付けちまおうぜ」という様な乱暴な捜査を行うのですが・・・。
ストーリーそのものは、もしかすると「スッキリしないなあ」と言われるかもしれません(何せ、実在の未解決事件が題材ですので)。が、ソン・ガンホを楽しむなら、是非ともご覧ください。
今回のアカデミー賞受賞作「パラサイト 半地下の家族」でも、ソン・ガンホは出演していますし、是非、観に行きたいのですが。
期待感いっぱいです。時間作らなきゃ。
その他にも、ソン・ガンホの出演作品で、もちろんおすすめが一杯あります。
「シュリ」「JSA」「大統領の理髪師」「弁護人」「密偵」「タクシー運転手」どれも名作揃いです。特に、ソン・ガンホファンとしては、以下の3作品、是非ともおすすめです。
特に、この映画は是非とも。テーマは光州事件と重厚ながら、一転、ソン・ガンホの軽妙な演技が、映画に奥行きを与える典型と言っていいと思います。
おお、ポン・ジュノ監督の作品一覧を改めてみて、今気がついたのですが、「ユリョン」もこの監督の作品ですね。
韓国海軍がロシアのシエラ級原子力潜水艦を密かに手にいれて極秘に「幽霊( ユリョン)」と命名。極秘任務中に艦内で民族主義者の副長が反乱を起こし艦を掌握。日本に対する核攻撃を企てる、という様な内容でした。少しモデラー的な視点で言うと、シエラ級原潜の潜舵の位置にちょっと違和感があった(確か艦橋に潜舵があった様な?)という記憶があります。
ね、やっぱり艦橋に潜舵があるでしょう。こういうのは、ちょっと・・・。なんか説明が欲しいですよね、そう思いませんか?
この映画の主人公はチョン・ウソンという役者さんなのですが、この人も好きですね。
この「監視者たち」という映画では、悪役を努めます。これがかっこいい。この映画、韓国警察(だか、諜報機関だか?)の犯罪監視チームの活躍を描いた映画なのですが、この監視対象となる犯罪組織の親玉が、チョン・ウソン。もちろんものすごく面白い。
監視チームの新人女性捜査官 を演じるハン・ヒョジュ(右)が可愛い。
で、チョン・ウソンがソン・ガンホと共演したのが(実はイ・ビョンホンも加わって、韓国3大スター共演という、すごい映画なのですが)、「グッド・バッド・ウィアード」(良い奴、悪い奴、変な奴 まさにその通り?)という韓国版西部劇(キムチ・ウエスタン、というそうです。ほんとかな?)。
舞台は(多分)満洲。一枚のお宝(実態は不明。登場する全員がそれぞれの憶測で狙っています)を巡って日本軍も絡んで、ド派手なアクション映画になっています。
色々と考えずに楽しむことができれば、最高の映画です。たまにはこういう映画もいいですよ。3人共に、それぞれ持ち味全開、という感じですしね。
イ・ビョンホンといえば、最近、「天命の城」という韓国歴史映画を見ました。
中国の明朝末期、朝鮮は北方から新興の清(この直前「後金」から国号を「清」と改めています)の大軍の侵攻を受け、さて朝鮮はどうすべきか、という映画です。明に殉じ、大義を守るべきと言う大勢の意見に反して、清に降り、王朝の命脈と国民を守るべきと主張する重臣役をイ・ビョンホンが演じます。
本稿でも度々記述してきましたが、半島国家というのは、古来、何かと難しいですね。
議論の末、南漢山城という山城に立てこもるのですが、1636年のこの時期、朝鮮軍は火縄銃で武装しています。この戦いの約40年前の「文禄の役」では侵攻した豊臣軍の鉄砲に圧倒されっぱなしであったことを考えると、著しい兵備の近代化が行われたのだな、と思われます。
イ・ビョンホンといえば、どちらかと言うと、アクション系のイメージが私にはあったのですが、一転、抑えた演技が光ります。この役者も好きだなあ。
ちなみに、音楽は坂本龍一です。
という事で、今回は大好きな韓国映画の紹介を長々してしまいました。
まだまだ、韓国映画には名作がいっぱいですが、今日はここまで。
冒頭にも弁解がましく述べましたが、このところ少し落ち着いて模型に手をつける時間がなく(映画はみてるじゃないか。・・・まあ、そう言わないで)、今しばし、こんな感じでお付き合いください。
実は多分、次回も映画ネタ。「否定と肯定」という映画を巡るお話を、と思っています。(予定通りだった事あったっけ?・・・まあ、そう言わずに)
感想や、情報、あるいはご質問などがあれば、是非お知らせください。
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