相州の、ほぼ週刊、1:1250 Scale 艦船模型ブログ

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

2025-01-01から1年間の記事一覧

再録編集版:「空母いぶき Great Game」:第5護衛隊群の敵役のロシア艦艇+α(ただしまだ9巻まで)

今回は予告通り、数週末にかけて本業が立て込んでいて、新規投稿をケアする時間があまり取れそうにありません。 そこで今回は前回投稿で「中国海軍」を扱った流れで、少し比較的新しい「ロシア海軍」に触れた投稿を再録しておきます。 オリジナルの投稿2023…

中国海軍:空母戦闘群の太平洋での活動が活発に

この数週間、中国海軍の空母の話題が目につきます。 www3.nhk.or.jp 上掲のNHKのニュースでは中国海軍初の国産空母「山東」と旧ロシア海軍から(経緯的にはウクライナ海軍から、と言うべきか)から購入した「遼寧」の二空母が同時に初めて太平洋に進出したと…

ガンダムGQuuuuuuX放送記念:ジオン軍「ムサイ級」軽巡洋艦をめぐるお話

今回は趣をガラッと変えて航宙艦のお話です。 きっかけはガンダムシリーズの最新作GQuuuuuuX(ジークアクス)の放映開始。 www.gundam.info 最近の話題作ですので、既にご覧になっている方も多いとは思いますが(まだ観てない方には、ちょっとネタバレになる…

現状では米海軍最後のミサイル巡洋艦「タイコンデロガ級」と「スプルーアンス・ファミリー」の話

本稿前回投稿では、「新着モデル」ということで、Argos製原子力ミサイル巡洋艦「ベインブリッジ」のご紹介と、米海軍の原子力ミサイル巡洋艦の開発系譜のお話をしました。 おさらいとしてまとめておくと、米海軍は5艦級の原子力推進のミサイル巡洋艦を建造し…

新着モデル:Argos製原子力ミサイル巡洋艦「ベインブリッジ」と米海軍原子力ミサイル巡洋艦の系譜

今回は予定を変更して新着モデルのご紹介です。 筆者のコレクションにかけていたArgos製の最後の米海軍原子力ミサイル巡洋艦「ベインブリッジ」を入手したので、そのご紹介。 (情報は再録部分の一部編集ですが、写真は全て新作です。一応、言い訳です) ます…

スウェーデン海軍:謎の未成巡洋艦:情報が見つからない!

今回は予告通り、スウェーデン海軍の未成巡洋艦のモデルをご紹介します。 普段ならここで何か資料のありかなど提示しながら本題に入るのですが、実のこの船については、情報が全く見つけられていません。通常、モデルが製作されるような計画艦(その後、建造…

日本海軍八八艦隊計画「第11号艦級」の制作:「紀伊級後期型」か「改紀伊級」か?:Shapewaysモデルの最後の手持ち在庫を使ってしまった!

2025年のゴールデン・ウィークが終わってしまいました。 巷では大阪万博の開幕など、なかなか盛り上がってきているようですが、筆者はゆっくりと、日頃、手のつかない自宅の庭仕事(夏に向けたゴーヤ:サラダゴーヤと言って生でも食べられる:を植えました)…

マスト周りのディテイル・アップ:リッサ海戦時のオーストリア艦隊の装甲艦+その他

今回は、このところ筆者が注力している新方式のマスト周りのディテイル・アップの流れで、リッサ海戦時(1866年)のオーストリア艦隊の装甲艦のお話です。本稿の前々回で同海軍の砲艦・通報艦についてはすでにディテイル・アップ済み、ご紹介済みですので、…

マスト周りのディテイル・アップ:リッサ海戦時のイタリア艦隊の装甲艦艇群

今回は、このところの流れで、マスト周りのディテイル・アップのお話を。 本稿では何度かお話ししていますが、筆者はこの作業を小型艦艇群から始めています。今回は、史上初の蒸気装甲艦同士の本格的な海戦として有名な「リッサ海戦」時(1866年)のイタリア…

マスト周りのディテイルアップ:リッサ海戦時のオーストリア艦隊の砲艦・通報艦

今回は、このところ本稿で続けている機帆併装期の軍艦のマスト周りのディテイルアップ、そのオーストリア=ハンガリー海軍(正確にいうとこの時期は複合帝国の成立期より前ですので、オーストリア帝国海軍なのですが)の小型機帆併装軍艦である砲艦と通報艦…

新着モデルのご紹介:シュラウドの再現の更新と併せて:日本海軍の黎明期の艦船

今回は新着モデルのご紹介です。 明治海軍黎明期の唯一の装甲艦「扶桑艦」の就役時のHai製モデルと、同様に黎明期の砲艦「鳥海」(「摩耶級」砲艦)のやはりHai製モデルを入手したので、こちらをご紹介します。 併せて最近の本稿の流れ(というか筆者のモデ…

新着モデルのご紹介:シュラウドの再現の更新と併せて

今回は最近の新着モデルと、その周辺のシュラウド再現のアップデートのご紹介を。 まずはドイツ帝国海軍の黎明期の巡洋艦で、前回の投稿ではモデルが欠けていたものを入手したのでそちらのご紹介と、その周辺でシュラウド再現法をアップデートしていますので…

シュラウドの再現へ、再挑戦:ドイツ帝国海軍巡洋艦黎明期のコルベットと砲艦

2018年に立ち上げたこのブログでは当初明治期の日本海軍の成立期から、その終幕までを扱う予定でした。当然のことながらその起点は明治維新期の海軍黎明期にあり、当時の世界の海軍の趨勢は木造帆船軍艦から鋼鉄製の蒸気推進軍艦への移行期にありました。 約…

再掲:妄想炸裂:大和級戦艦とその発展史(「18インチ砲搭載艦計画」から「22インチ砲搭載艦の夢想」まで)

今週末は行事が満載。さらに模型周りでは少し試してみたい事があったりして(こちらは近々にご紹介できるかと)。ただし、こちらのトライアルは筆者にとってはまたまた「禁断の小径」の匂いがしています。どこかで線を引くか、それとも挫折するか。いずれに…

ドイツ帝国海軍小型巡洋艦の開発系譜(その4−2):第一次世界型軽巡洋艦の登場とその最期

今回はドイツ帝国海軍期の小型巡洋艦の第4段階、その後編。 本稿前回でご紹介したように、主機をタービンとして高速化を進めたドイツ帝国海軍の小型巡洋艦でしたが、第一次世界大戦緒戦のヘルゴラント海戦で英海軍の軽巡洋艦との交戦により、火力の劣勢が露…

ドイツ帝国海軍小型巡洋艦の開発系譜(その4−1):近代的小型巡洋艦の建造:レシプロ機関からオール・タービン艦へ

今回はドイツ帝国海軍期の小型巡洋艦の四回目。 これまで(本稿の「ドイツ帝国海軍小型巡洋艦の開発系譜(その2)」を中心に)ご紹介したように、ドイツ帝国海軍は同艦種の更なる高速化を目指して、早い時期から主機の蒸気タービン化に向けて種々の形式のタ…

ドイツ帝国海軍小型巡洋艦の開発系譜(その3):海外植民地への派遣巡洋艦:等級巡洋艦の系譜

今回は前回投稿の第二次世界大戦期の小型巡洋艦のお話から遡って、ドイツ帝国海軍の巡洋艦開発史のもう一つの軸、海外植民地警備の目的で設計された巡洋艦の系譜を追ってみたいと思います。 ドイツ帝国の海外植民地 1871年のドイツ帝国の成立以降、帝国は188…

ドイツ帝国海軍小型巡洋艦の開発系譜(番外):新着モデルのご紹介

今回は帝政ドイツ期の植民地警備用に開発された巡洋艦の系譜をご紹介する予定でした。しかしあまり手元に情報がなく資料整備等(というか筆者の頭の中の整理、ですね)に、もう少し時間をかける必要が出てきました。そこで今回投稿は、前2回投稿分でいくつか…

ドイツ帝国海軍小型巡洋艦の開発系譜(その2):小型防護巡洋艦の系譜

今回はモデルのコレクションが充実してきた帝政ドイツ期の小型巡洋艦の発展系譜のお話、その第二回です(三回から四回のお話になりそう)。 万能艦隊随伴艦は、Avisoから小型防護巡洋艦へ 本稿前回ではドイツ帝国海軍の小型巡洋艦のお話の端緒として、通常は…

ドイツ帝国海軍小型巡洋艦の開発系譜(その1):Aviso=通報艦に求められたもの、万能巡洋艦への萌芽

今回はモデルのコレクションが充実してきた帝政ドイツ期の小型巡洋艦の発展系譜のお話、その第一回です(三回から四回のお話になりそう)。 今回は「通報艦=Aviso」のお話。 「巡洋艦の開発系譜」と言いながら何故「通報艦」の話から始めるのか、先にタネを…

編集版:ドイツ帝国海軍装甲巡洋艦の開発系譜のご紹介

今回は紹介をしておきたいと思います予告通りあまり週末に時間が取れません。 そこで、次回(以降?;複数回になるかも)予定しているドイツ帝国海軍の防護巡洋艦・小型巡洋艦の開発系譜を中心としたご紹介の露払い、と言う訳ではないのですが、すでに一連の…

久々の新投稿:スウェーデン海軍の潜水艦開発の系譜:第二次世界大戦期まで

今回はここ数回の投稿の流れを汲んでスウェーデン海軍の潜水艦開発の系譜をご紹介します。ただしコレクションとしてはモデルがある程度揃っている第二次世界大戦期までとさせていただきたきたいと考えています。 併せてモデル的な視点で記すと、潜水艦のウォ…

再編集版プラス:スウェーデン海軍の艦艇:駆逐艦開発の系譜

これまでのスウェーデン海軍の海防戦艦・巡洋艦の開発小史の流れを受けて、今回は同海軍の駆逐艦開発の系譜をご紹介します。これまでに断片的にはご紹介してきたのですが、一連の小史としてご紹介するのは、おそらく初めてです。バルト海の沿岸海軍であり、…

再編集版:スウェーデン海軍の艦艇:巡洋艦開発の系譜

新年、明けましておめでとうございます。色々と波乱のありそうな2025年の初回投稿です。 今回は予告通り、前回の流れの続きで、スウェーデン海軍の巡洋艦開発の系譜をご紹介します。 昨年末にお知らせしていた、筆者の目下の関心事、ドイツ帝国期(第一次世…