相州の、ほぼ週刊、1:1250 Scale 艦船模型ブログ

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

海上自衛隊:艦隊防空担当護衛艦の系譜(架空艦モデルも・・・)

海上自衛隊の艦隊防空担当艦の系譜

今回は前回投稿の「汎用護衛艦」の系譜を受けて、護衛隊群の防空を担当する、つまり海上自衛隊の本来の任務である日本のシーレーン防衛の要とも言うべき「艦隊防空」を担当する護衛艦の系譜を整理しておきたいと考えています。

種明かし的に乱暴に整理してしまうと、長射程と速射性(つまり高い射撃速度)をもつ艦砲による濃密な防空弾幕の構成からスタートし、目標補足と追尾による高い確率での脅威破壊を可能にしたミサイル防空網の構築、そして現在はイージス・システムの導入・高度化による多目標の補足・破壊により「面」での防空圏の構成に至っている、そんなふうに言えるのではないでしょうか?

海上自衛隊の場合、こうした任務は創設期を除き160番以降の艦番号を付与された護衛艦が担ってきました。その辺りのお話も架空艦モデル制作に絡んでご紹介を。

今回はそうしたお話です。

海上自衛隊護衛艦のうち、護衛隊群等の艦隊防空の役割を担う艦には、従来から160番台(のちには170番台から180番へ)の艦番号が 付与されてきています。今回は、イージス艦以前の防空担当の護衛艦が、ほぼほぼ揃ってきたので、ご紹介しておきます。

 

「むらさめ級」護衛艦(初代)

(就役:1959-1989:同型艦3隻  DD-107「むらさめ」、DD-108「ゆうだち」、DD-109「はるさめ」)

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(「むらさめ級」護衛艦の概観:87mm in 1:1250  Hai製モデルをベースに5インチ単装砲、3インチ連装速射砲をSNAFU store製のWeapopn setに換装) 

本級は砲熕兵器の充実による対空戦闘能力の充実を図った護衛艦として、1956年、1957年にかけて3隻が建造されました。

オランダ坂」と称される長い傾斜面を持つ長船首楼型の特徴ある船体を持ち、蒸気タービンを主機として30ノットの速力を発揮する設計でした。(満載排水量:2420トン 速力30ノット)

新型の54口径5インチ単装砲3基を新設計の砲塔に搭載(Mk 39 5インチ砲)し、併せて、インチ連装速射砲を2基搭載し、対空砲熕戦闘能力を格段に強化した設計でした。

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同砲は23000メートル級の長射程を持ち、機械補助を受けた人力操作による揚弾装填1で分間に18発の発射速度を発揮することができました。当初、「ミッドウェー級」空母に搭載されていたものが1955年の近代化改装時に撤去され、海上自衛隊に供与された、という経緯がありました。

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同砲は12000メートル級の最大射程を持ち、自動装填装置により理論的には毎分45発(砲あたり)の発射速度を発揮することができました。実際には給弾は人力で行うため、発射速度を保つには給弾手に大きな負荷がかかったと言われています。

同級はMk.39 5インチ単装砲を3基、Mk.33 3インチ連装砲を2基装備しており、濃密な防空域を構成することができました。

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(写真は「むらさめ級」護衛艦の主要兵装の配置拡大:艦首部にはMk.39 5インチ単装速射砲とMk.33 3インチ連装速射砲(砲塔式)、その後ろに回転式のヘッジホッグ(上段)、艦尾部にはMk.33 3インチ連装速射砲(露天砲架式)、MK.39 5インチ単装速射砲2基、爆雷投射機と投射軌条などがわかります。「オランダ坂」と呼ばれた長い傾斜を持つ艦尾構造もわかっていただけるかと)

これら対空砲の重装備に対し対潜装備は抑えられ、回転式のヘッジホッグと短魚雷落射機(発射管ではなく)、爆雷投射機と投射軌条の装備にとどめられました。

短魚雷落射機について

聞きなれない装備ですが、Wikipediaにはこんな紹介が。

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この写真を見る限りでは短魚雷をポンと海中に投げる感じですね。他の模型制作などを見ると後方のMk.33 3インチ連装速射砲座の横あたりに設置されていたようなのですが、モデルではおそらくモールドされていません。

 

「あきづき級」護衛艦(初代)

(就役:1960-1993:同型艦2隻 DD-161「あきづき」、DD-162 「てるづき」)

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(「あきづき級」護衛艦の概観:97mm in 1:1250  Hansa製モデルをベースに、喫水がやや高いため船体下部を金属用ヤスリでガリガリ削り調整。5インチ単装砲、3インチ連装速射砲をSNAFU store製のWeapopn setに換装。前部3インチ連装速射砲直後の対潜ロケット砲が特徴。丸い砲塔が、なんとも良い)  

同級は旗艦装備を備えた汎用護衛艦として、1960年から2隻が建造されました。

設計は前出の「むらさめ級」にほぼ準じるものでしたが、予算が米国持ちであったことから船体は同一設計思想ながらやや大型化し、蒸気タービンを主機として32ノットの速力を発揮することができました。(満載排水量:3100トン 速力32ノット)

砲熕兵器は「むらさめ級」を踏襲し、新型の54口径5インチ単装砲3基を新設計の砲塔に搭載(Mk 39 5インチ砲)し、加えて3インチ連装速射砲を2基搭載していました。

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(写真は「あきづき級」護衛艦の主要兵装の配置拡大:艦首部にはMk.39 5インチ単装速射砲とMk.33 3インチ連装速射砲(砲塔式)、その後ろにウェポン・アルファ(上段)、艦中央部に魚雷発射管、艦尾部にはMk.33 3インチ連装速射砲(露天砲架式)、MK.39 5インチ単装速射砲2基、爆雷投射機と投射軌条などがわかります。「オランダ坂」と呼ばれた長い傾斜を持つ艦尾構造もわかっていただけるかと)

対潜兵器としては、米海軍より新たに供与されたMk.108「ウェポン・アルファ」324mm対潜ロケット砲」を搭載していました。

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この兵器はロケット推進で射程を延伸した対潜兵器で、磁気式信管を空えた120キロ程度の弾頭を250から750メートルほど飛翔させて海中に落下させ、弾体の沈降途中で感知する目標の磁気で炸裂させる、という仕組みで、毎分12発程度の発射速度を有する期待の新兵器でした。

 実は筆者はこの対潜ロケットが大好きです。というのも小学生の頃の愛読書、小沢さとる先生の名作「サブマリン707」に登場していまして、なんと未来的な(SFなんて言葉知らなかったからね)すごい兵器なんだろう、というのが原体験なのです。興味のある方は是非ご一読を。

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サブマリン707 - Wikipedia

しかし現実には、 本砲は不発率が高いなどの欠陥を抱えており、運用部隊には不評で、後にM/50のライセンス生産版である71式ボフォース・ロケット・ランチャーに換装されています。 
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「あきづき級」はこれに加えて、従来のヘッジホッグ、4連装魚雷発射管、短魚雷落射機、爆雷投射機等を搭載していて、対空・対潜、いずれも非常に充実した装備を持っていました。

同級の2隻は前述のように米国の予算で建造されたため、一旦、米海軍籍に入れられ即日海上自衛隊に供与されました。

海上自衛隊への編入後は自衛艦隊、護衛艦隊のそれぞれが旗艦として運用されましたが、自衛艦隊の司令部が陸上に移るのに伴い、護衛艦隊、護衛隊群の旗艦を長期に渡り努めました。

 

ミサイル護衛艦「あまつかぜ」(DDG-163)

(就役:1965-1995:同型艦なし)

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(ミサイル護衛艦「あまつかぜ」の概観:104mm in 1:1250  Hai製モデルをベースに主砲のみSNAFU store製のWeapopn setに換装。アスロック搭載後を再現してみました)

「あまつかぜ」は、海上自衛隊初の艦対空ミサイル搭載艦、いわゆるミサイル護衛艦で、1次防で1隻のみ建造されました。 次級の「たちかぜ級」ミサイル護衛艦の就役までの11年間、当時は海上自衛隊唯一の艦対空誘導ミサイルの搭載艦であり、その後も数次に渡り段階的にミサイル護衛艦が導入されたため、自衛艦としては異例の30年の長期間、現役にとどまることになりました。

船型は、当時海上自衛隊で標準として導入されつつあった遮浪甲板型を採用し、機関には蒸気タービンを搭載し、33ノットの速力を発揮することができる設計でした。(満載排水量:4000トン(最終時)、速力33ノット)

艦対空ミサイルシステムとして、同艦には当時米海軍で採用されつつあったターター・システムが搭載されました。

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本システムは、後にイージス・システムが採用されるまで、デジタル化等の改善を重ねながら長らく海上自衛隊の基幹艦対空システムとして、「たちかぜ級」、「はたかぜ級」護衛艦に搭載されることとなります。

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(写真はミサイル護衛艦「あまつかぜ」の主要兵装の配置拡大:艦首部にはMk.33 3インチ連装速射砲(砲塔式)2基、その間にヘッジホッグが設置されています(上段)、艦中央部に後に搭載されたアスロック8連装ランチャー、そして艦尾部にはMk.13単装ミサイル発射機がわかると思います)

ターター・システムの導入により、それまでMK.39 5インチ砲あるいはMk.42 5インチ砲の最大射程であった23000メートルの防空域は、30000メートルに拡大され、あわせて何よりも単発での命中率50%の精度で目標を破壊できる能力をもつことになりました。

ミサイル発射機としては、こちらも海自のミサイル護衛艦の標準となるMk.13単装発射機を搭載しています。

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他の主要兵装としては、主砲には前出の50口径3インチ連装速射砲2基を搭載し、その他対潜兵器としてはヘッジホッグと対潜誘導魚雷を搭載していました。

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後にアスロック8連装発射機を追加装備し、対潜能力を向上させ、次世代護衛艦と火力を同等にするなどの改装を受け、主機の設計の古さなどから高度化するシステムへの電力力供給力の不足などの課題を抱えながら、1995年に退役するまで、第一線にとどめられましたました。

 

「たかつき級」護衛艦

(就役:1967-2003:同型艦4隻 DD-164「たかつき」、DD-165 「きくづき」、DD-166「もちづき」、DD-166「ながつき」)

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(「たかつき級」護衛艦の概観:106mm in 1:1250  Hai製モデルをベースに主砲塔のみSNAFU store製のWeapopn setに換装しています:写真はFRAM改装を受けず、就役時の姿を最後までとどめたままの4番艦DD-167「ながつき」)

同級は第2次防衛力整備計画で、対潜戦闘力に重点を置い「やまぐも級」護衛艦とのハイ・ロー・ミックス構成の構想の下、有力な対空・対潜戦闘能力を持つ多目的護衛艦(DDA)として4隻が建造されました。

船型は当時、海上自衛隊の標準となってきた感のある遮浪甲板型を採用し、主機には蒸気タービンを搭載し、32ノットの速力を得ることができました。(満載排水量:4300トン 速力32ノット)

主砲にはベストセラーとなった新型のMk.42 54口径5インチ単装速射砲(Mk.42)を採用し、これを艦首・艦尾に1基づつ配置し広範囲の防空域を構成していました。ja.wikipedia.org

本砲は毎分40発という高い射撃速度を誇り、23000メートルに達する射程距離と、同時に導入された全自動FCS(射撃指揮装置)と併せて、強力な防空圏を構成することができました。

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(写真は「たかつき級」護衛艦の主要兵装の配置拡大:艦首のボフォース対潜ロケットランチャー、Mk.42 5インチ単装砲、アスロック8連装ランチャー(写真上段)、対潜魚雷発射管(こちらは後に対潜短魚雷発射管に換装されます)、Mk.42 5インチ砲、DASH格納庫と運用甲板)

他の兵装としては、71式ボフォース・ロケット・ランチャー、対潜誘導魚雷、アスロックに加え、さらに長距離の射程を目指しDASH無人対潜攻撃ヘリコプターを装備していました

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DASH搭載に関しては、導入当初にはアスロックを超える長い射程の確保に期待が寄せられていましたが、本家の米海軍では事故が多発するなど不評であり、1969年に運用が中止され、これに連動して部品の供給等が停止。これに伴い、海自でも運用が中止されました。

 

FRAM改装

これまでに記述したように、本級は特に対空戦闘面では非常に有力な戦力でしたが、ミサイル化の流れの中で装備には陳腐化が目立つようになりました。一方で、急速な新造艦の建造には限界があるため、FRAM(艦隊再建近代化計画)の名の下に、同級の「たかつき」「きくづき」に対して大規模な改装が行われ、当時新鋭の「はつゆき級」汎用護衛艦と同等の戦力化が目指されることになりました。

FRAM改装の具体的な内容としては、艦尾部の5インチ砲とこれも艦尾部にスペースを取っていたDASH関連装備を撤去し、短SAM(シースパロー)、ハープーン艦対艦ミサイル、20mmCIWS(「きくつき」のみ装備)、および種々の電子装備の換装、追加などが行われ、8年程度の艦齢延長を目指酢ものとされる大規模なものでした。

これに伴い満載排水量は4572トンに増加しましたが機関はそのままでしたので、速力は31ノットに低下しています。

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(上の写真はFRAM改装後の「たかつき級」の概観。Amature Wargame Figuresの3Dモデルをベースに、武装SNAFU store製のWeapopn setから転用しています。下の写真ははFRAM改装後の「たかつき」の主要兵装配置:級。Amature Wargame Figuresの3Dモデルをベースに、武装をSNAFU store製のWeapopn setから転用:艦首部の対潜ロケットランチャー、5インチ砲、アスロック(写真上段)、対潜短魚雷発射管、ハープーン発射筒、CIWS(装備したのは「きくづき」のみでした)、シースパロー発射機の順)

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(さらに下の写真ではFRAM改装前後の「たかつき級」を比較。奥がFRAM改装後。改装前の「たかつき級」は艦尾部に大きなDASH運用スペースが取られている事がよくわかります)

 

架空艦:「あまつかぜ」に続くミサイル護衛艦にDDG -166「もちづき」

「たかつき級」護衛艦3番艦の「もちづき」は、FRAM改装に代えて、DDG化の改装が行われた、と言う想定です。海上自衛隊初のミサイル護衛艦「あまつかぜ」の就役が 1965年。第二世代DDGの「たちかぜ」級の就役が1976年。この間、「あまつかぜ」は唯一のDDGであったわけで、ターター・システムの複数艦での運用データを得るためにも、この空白を埋めるために、1967年から就役の始まった「たかつき」級の1隻が早々にDDGへ改装・転用された、と言うカバーストーリーで製作されています。

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(上の写真はDDG仕様への改装後の「もちづき」の概観(架空艦です):下の写真ははDDG改装後の「もちづき」の主要兵装配置:艦首部の対潜ロケットランチャー、5インチ砲、アスロック(写真上段)、対潜短魚雷発射管、ハープーン発射筒、Mk.13大層ミサイル発射機、CIWSの順)

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少し制作の裏話を。

当初、艦後部のイルミネーターの後方に2番主砲を残していたのですが、Mk13ミサイル発射機とCIWSをその後ろに追加すると、2基のイルミネーターの配置に余裕がなく、併せてあまりにも艦後部が荷重になるように思われ、2番主砲の設置を断念しました。

その上で、少しイルミネーターの間隔に余裕を持たせ、Mk13対空ミサイル発射機をDASH無人対潜攻撃ヘリコプター格納庫上に設置、DASHの運用甲板であった後甲板にCIWSを設置、と言う配置にしました。CIWSの射界を広く持たせるためにはMk13とCIWSの配置を逆に、とも考えたのですが、Mk13の下に収納されるミサイル弾庫を考慮すると、この順序が良いのではないかと言う結論です。なんとなく、DASHの格納庫をそのままに、と言う状況も活かせたような気もしています。

僚艦「あまつかぜ」と護衛隊を組む「もちづき」(手前)

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  「たちかぜ級」ミサイル護衛艦

(就役:1976-2010:同型艦3隻 DDG-168「たちかぜ」、DDG-169 「あさかぜ」、DDG-170「さわかぜ」)

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(「たちかぜ級」ミサイル護衛艦の概観:115mm in 1:1250  Hai製モデルをベースに主砲塔のみSNAFU store製のWeapopn setに換装しています)

本級は、海上自衛隊最初のミサイル護衛艦「あまつかぜ」に次ぐ、第二世代のミサイル護衛艦(DDG)として3隻が建造されました。

「あまつかぜ」に続き、ターター・システムを搭載し、これと主砲に採用した54口径5インチ単装速射砲(ライセンス生産の73式)2基をあわせて、護衛隊群の防空の要の役割を担右設計でした。(満載排水量:5200トン、速力32ノット)

船体は護衛艦標準の遮浪式甲板型を採用し、蒸気ボイラーを主機としていました。本級の最終艦「さわかぜ」は、護衛艦として蒸気タービンを採用した最後の護衛艦となりました。

上記の主要な対空兵装以外に、対潜兵器として、「しらね級」と同様に、アスロック8連装発射機と短対潜誘導魚雷を装備していました。さらに後日、CIWS2基が追加装備され、近接防空能力も向上されました。

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(写真は「たちかぜ級」ミサイル護衛艦の主要兵装の配置拡大:艦首のMk.42 5インチ単装砲、アスロック8連装ランチャー(写真上段)、対潜短魚雷発射管、増設されたCIWS、Mk.42 5インチ単装砲、そしてMk.13単装ミサイル発射機(写真下段))

同級3隻のうち、最後に建造された「さわかぜ」では、対空ミサイルの発射装置(Mk13)が更新され、ハープーン対艦ミサイルも発射できるようになり、対艦攻撃能力が向上しています。

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Mk 13はランチャーの直下に40発のミサイル弾庫を保有し、1分間に約7発のミサイルを発射することができる。

 

「はたかぜ級」ミサイル護衛艦

(就役:1986-2020:以降、練習艦として在籍   同型艦2隻 DDG-171「はたかぜ」、DDG-172 「しまかぜ」)

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(ミサイル護衛艦「はたかぜ級」の概観:120mm in 1:1250 F-Toys 現用艦船キットコレクションをストレートに組んだもの)

本級は、護衛隊群の対空防御の要となるべく、第三世代のミサイル護衛艦(DDG)として2隻が建造されました。

船型は遮浪甲板型を基にした長船首楼型であり、主機には「たちかぜ級」で検討されながら搭載に至らなかったガスタービンエンジンを採用しています。(満載排水量:5900トン、速力30ノット)

本級は、前級「たちかぜ級」ミサイル護衛艦の3番艦「さわかぜ」が搭載したターターD・システムを、その主要兵装として搭載しています。設計的にはイージス・システム以前の対空誘導ミサイル駆逐艦としては最終世代に属し、その頂点とも言われることもあります。

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(写真は「はたかぜ級」ミサイル護衛艦の主要兵装の配置拡大:艦首のMk.13単装ミサイル発射機、Mk.42 5インチ単装砲、アスロック8連装ランチャー(写真上段)、ハープーン4連装発射筒とその装備台の下に対潜短魚雷発射管、CIWSとMk.42 5インチ単装砲、そして艦尾にはヘリコプターの発着甲板が設置されています(写真下段))

外観的な特徴として「あまつかぜ」、「たちかぜ級」のミサイル護衛艦が全て艦後部にミサイルシステムを搭載しているのに対し、本級では艦首部に発射機を搭載していることがあげられます。これは護衛隊群を防御するために、前部搭載艦と後部搭載艦でペアを組ませる構想であったと言われていますが、今となってはどうか。

この対空誘導ミサイルシステムと、主砲に採用した54口径5インチ単装速射砲(ライセンス生産の73式)2基をあわせて、護衛隊群の防空の要の役割を担っていました。

これら対空兵装以外に、対潜兵装としてアスロック発射機と短対潜誘導魚雷を搭載、さらに艦対艦ミサイルハープーンの4連装キャニスターを2基、個艦防御用としてCiWS2基を搭載していました。

艦後部にはヘリコプターの発着甲板が設けられてはいましたが、ハンガー等の収容・整備設備はなく、従って固有の対潜哨戒ヘリを搭載する予定はありませんでした。

海上自衛隊の現状では最新のイージス艦「まや級」の就役を受けて、2020年に護衛艦籍から練習艦籍へ移行しています。

 

架空艦:DDG-183「いそかぜ」:小説版「亡国のイージス」より

いそかぜ」は「亡国のイージス」の原作小説に「はたかぜ」級ミサイル護衛艦の3番艦として登場します。

上述のとおり、「はたかぜ」級ミサイル護衛艦は、海上自衛隊の対空ミサイル護衛艦としては第三世代にあたり、搭載するシステムはイージス・システムではなく、ターター・システムで「はたかぜ」級はその最終世代に属し、システムもデジタル技術の導入により高度化し、イージス・システム登場以前のミサイル駆逐艦としては頂点に立つ、という評価を得ていました。しかしターター・システムには同時に2-3目標までしか捕捉追尾出来ないと言う限界があり、これを超えるシステムとしてイージス・システムが登場したわけです。

海上自衛隊でも「はたかぜ級」に続く次世代DDGとしてイージス・システム搭載艦「こんごう級」が就役しており、「はたかぜ級」が第一線で活躍できる期間はそれほど長くないと思われていました。

一方、次々と就役が予定されているイージス艦は、従来のDDHを中心とした護衛隊群の艦隊防空の他に、周辺有事の状況変化(相次ぐ北朝鮮弾道ミサイルの発射実験など)に伴い、弾道ミサイル防衛(BMD)の役割も担うこととなります。実はこの二つの役割は迎撃高度、迎撃タイミングの差異から、同時対応、つまり両立が難しく、新たに艦隊防空の任務の分担を検討することが必要になってきます。

現在、実際にはこの役割は、イージス艦とコンビを組む汎用護衛艦に一部負担させるべく、汎用護衛艦の高性能化で対応することになっていますが、「亡国のイージス」では、「はたかぜ」級3番艦の「いそかぜ」に既成艦へのアップデートの試みとして試験的に白羽の矢が立ち、試験艦「あすか」でテストされてきた「ミニ・イージス・システム」を搭載し、それに関連する改装を行った、と言う設定になっています。

これに関連した記事(もちろん架空)が下のURLにあります。

http://www.masdf.com/news/isokaze.html

www.masdf.com

この、いわゆる「ミニ・イージス・システム」の搭載に伴い、艦橋前に搭載されていたアスロック・ランチャーを16セルのVLSに換装し、従来から搭載されていた艦首のMK.13ミサイル発射基に加え対空ミサイルの発射即応性を高め、主砲も従来の54口径5インチ単装速射砲(Mk.42)から、「こんごう級」の搭載するオート・メララ製の54口径5インチ単装速射砲(127mmコンパット砲)に変更し、対空能力の向上が図られました。

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(ミニ・イージスシステム搭載艦への改装後の「いそかぜ」の概観:F-toys の「はたかぜ」のモデルをベースに、VLSの装備、主砲の換装、艦橋上に試験艦「あすか」に搭載されていた「ミニ・イージス・ドーム」を搭載するなどの改装が加えられています)

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(写真はイージス護衛艦いそかぜ」の主要兵装の配置拡大:艦首のMk.13単装ミサイル発射機、オート・メララ製54口径5インチ単装速射砲、Mk.41 VLS 16セル(写真上段)、ハープーン4連装発射筒とその装備台の下に対潜短魚雷発射管、CIWSとオート・メララ製54口径5インチ単装速射砲、そして艦尾にはヘリコプターの発着甲板が設置されています(写真下段))

 

架空艦:DDG-162「うらかぜ」(「たちかぜ級」4番艦):こちらも小説版「亡国のイージス」より

「うらかぜ」は、福井晴敏氏の小説「亡国のイージス」に、この小説のある意味「主人公」である「いそかぜ」と共に第65護衛隊を構成する僚艦として登場します。

筆者は当初、勉強不足から、てっきり「うらかぜ」は「いそかぜ」と同様、「はたかぜ」級DDGなのだと決め付けていました。

しかし、その後、原作等を読み返すと、「隊司令の衣笠一佐が、あえて旧型の第二世代ミサイル護衛艦「うらかぜ」を座乗艦に選んだのも・・」と言う記述があるではないですか。

ありゃリャ、これは「たちかぜ」級だぞ。と言うわけで、「うらかぜ」は筆者のコレクションでは「たちかぜ級」の4番艦として制作されています。

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(上の写真:DDG-162:ミサイル護衛艦「うらかぜ」の概観:兵装の基本配置等はDDG-170「さわかぜ」に準じています。艦番号は「162」(番号決定の経緯は以下本文中で)(左下)、次発装填機構付きのアスロック発射機(右下))

Amature Wargame Figures製のWNV素材モデルをベースに、艦橋はアスロックの自動装填機構を組み込んだF-toys の「はたかぜ」のものを、搭載武器等はF-toys 製のストックパーツから転用しています。写真をアップにすると、やはりWNV素材の仕上がりの荒さが気になりますね。肉眼で見ている分には、それほど気にならないのですが。

最後に艦番号「162」を貼付して、出来上がり。

艦番号について

この艦番号、決定までに少し紆余曲折がありました。

と言うのも、「いそかぜ」については原作中に「183」と言う艦番号が明記されているのですが、「うらかぜ」については、艦番号に関する記述はありません(少なくとも、私が読みこんが限りでは。もしどこかに記載があったら、是非お知らせ下さい)

そこで、「たちかぜ」級の4番艦であれば、本来は艦番号「171」が付与されるべきなのですが、この番号は実際には、すでに次級「はたかぜ」級DDGのネームシップ「はたかぜ」に付与されています。その後はミサイル護衛艦の番号は最新型の「まや」級の「はぐろ」の「180」まで、すべていっぱいで、さらにその後は181から184までDDHの「ひゅうが」級、「いずも」級に付与されていて、空きがありません。(そう言う意味では小説版「亡国のイージス」の「いそかぜ」の183番も、実際にはDDH「いずも」の艦番号になってはいるのですが)

止むを得ず、「うらかぜ」の就役時点ではすでに退役していたであろう防空担当護衛艦の番号を、と言うことで、初代「あきづき」級の2番艦「てるづき」(1981年、特務艦籍に変更 この時点で、DD-162からASU-7012に艦番号を変更)の番号をいただいた、と言うわけです。「うらかぜ」の前の「たちかぜ」級3番艦の「さわかぜ」の就役が1983年ですので、少なくとも「うらかぜ」の就役はそれ以降と想定できますので、なんとか辻褄は合うかと。(余談ですが、前述の「いそかぜ」の項でも触れましたが、映画版「空母いぶき」の「いそかぜ」は初代「あきづき」の艦番号「161」をもらっています)

と言うことで、少し苦労しましたが、艦番号は「162」に決定。

第65護衛隊の2隻:「うらかぜ」と「いそかぜ

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上の写真では、「亡国のイージス」事件直前の第65護衛隊の2隻です。小説に登場するいずれも架空の「うらかぜ」(DDG-162) (手前)とミニ・イージス・システム搭載艦に改装後の「いそかぜ」(DDG-183)(奥)を加え、架空の第65護衛隊が編成されました。戦闘訓練に出動した同護衛隊はシナリオに従い索敵行動のために単艦行動に移行し、その後、テロ集団による「いそかぜ」奪取へと事件は展開してゆくわけです。

但し「はたかぜ級」改装の「いそかぜ」は小説版にのみ登場します。映画版「亡国のイージス」(こちらも面白い映画ですが)には残念ながら登場しませんので、ご注意を。

この辺りの経緯については本稿の以下の投稿で詳しくご紹介しています。興味のある方はご一読を。

fw688i.hatenablog.com

 

ターター・システムからイージス・システムへ

既述のように、海上自衛隊シーレーン防衛を担う基幹単位として護衛隊群を構想、整備し、理想とする護衛艦8隻と搭載ヘリコプター8機からなる8艦8機編成、4個護衛隊群の保有を、1980年代後半に実現していました。

8艦8機編成における各護衛隊群は、一般的には、DDH(ヘリコプター搭載護衛艦:ヘリ3機搭載)1隻、DDG/DDA(ミサイル護衛艦・対空戦闘担任艦)2隻、汎用護衛艦(ヘリコプター1機搭載)5隻 で構成されていました。

この各護衛隊群の艦隊防空を担うのが、DDG2隻(もしくはDDG+DDA)であり、艦対空システムとして、永らくターター・システムがその主力防空システムでした。1960年代に建造されたミサイル護衛艦「あまつかぜ」で初めて導入され、続く「たちかぜ級」ではシステムのデジタル化、戦術情報処理装置が導入され、さらに「はたかぜ級」ではCIC化、機関のガスタービン化などにより、一応の完成形と評価されていました。

しかし一方で、仮想敵の機載対艦ミサイルの著しい発展、さらには発射プラットフォームである攻撃機自体の性能向上、電子戦機の導入などから、同時に1-2目標への対応を想定した従来のシステムでは性能上対処困難な事態が想定されるようになっていたのも事実でした。

こうした要請から、イージス・システムを搭載した護衛艦の導入が検討され始めたわけです。(システムの詳細は、下記のリンクに委ねます)

ja.wikipedia.org

イージス・システム(Aegis Weapon System: AWS)は、ターター・システムなど従来のいわゆる防空システムの枠にとどまらず、レーダー等のセンサーシステム、情報処理システム、武器システムを全て連結した統合的戦闘システムです。

同時に128目標を補足・追尾し、脅威度判定に従い対応兵器を選択し対応することをシステムが行います。

このシステムへの接続は、イージス・システム搭載艦にとどまらず、他の機器搭載艦艇とも接続可能で、従って、個艦の武器システムのみでなく、例えば導入護衛隊群全体の武器システムによる艦隊防空が可能となっています。

 

こんごう級」イージス護衛艦

(就役:1993-  同型艦4隻  DDG-173「こんごう」、DDG-174「きりしま」、DDG-175「みょうこう」、DDG-176 「ちょうかい」)

ja.wikipedia.org

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(「こんごう級」イージス護衛艦の概観:129mm in 1:1250 F-Toys 現用艦船キットコレクションをほぼストレートに組んだもの:写真は「ちょうかい」)

「こんごう」級イージス護衛艦は米海軍の同じくイージス・システム搭載艦であるアーレイ・バーク駆逐艦タイプシップとし、艦型・機関ともこれに準じています。

併せて、本級から、従来DDHが担っていた護衛隊群旗艦が同級に移管されることとなったため、上部構造および艦型も大型化しています。(満載排水量:9485トン、速力30ノット)

本級の中核的な装備となるのはもちろんイージス・システム(AWS)ですが、そのセンサーシステムの中心的な役割を負う多機能レーダーは、艦橋の4面に固定された巨大なパッシブ・フューズドアレイアンテナに象徴され、これに上記の旗艦施設などを加え、非常に重厚な上部構造物が特徴となっています。

これに連動するミサイル発射機はMk. 41 VLS(垂直発射機)を艦首甲板に29セル、艦尾甲板に61セルを装備しています。

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(「こんごう級」イージス護衛艦の主要兵装の配置:オート・メララ製54口径5インチ単装速射砲、Mk..41 VLS 29セル、CIWS(写真上段)、ハープーン4連装発射筒(写真中段)、CIWSと短魚雷覇者官、Mk.41VLS 81セル、さらに艦尾にはヘリコプター発着甲板が設定されています)

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他に対空兵装としては、主砲にオート・メララ製の54口径5インチ単装速射砲(127mmコンパット砲)を装備し、近接個艦防空用に2基のCIWSを艦上部構造の前後に保有しています。

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対潜兵装としては、前述の艦首部のMk.41 VLSに垂直発射型のアスロック(VLA)を装備し、併せて対潜短魚雷発射管を両舷に装備しています。

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対艦兵装としては、艦対艦ミサイルハープーンを4連装ランチャーで2基装備しています。

DDGとして前級に当たる「はたかぜ級」DDGと同様に、艦後部にはヘリコプターの発着甲板が設けられていますが、ハンガー等の設備はなく、従って固有の対潜ヘリコプターの運用能力はありません。

 

「あたご級」イージス護衛艦

(就役:2007-  同型艦2隻 DDG-177「あたご」、DDG-178 「あしがら」)

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同級は海上自衛隊の2代目のイージス・システム護衛艦です。護衛隊群の8艦8機編成の維持にあたり、退役する「たちかぜ級」DDGの代替艦として建造されました。

基本的には前級「こんごう級」の性能向上型であり、船体後部にハンガーを設けヘリコプター搭載能力を付加したことにより艦型がさらに大型となっています。(満載排水量:10000トン、速力30ノット)

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(「あたご級」イージス護衛艦の概観:131mm in 1:1250 F-Toys 現用艦船キットコレクションをほぼストレートに組んだもの)

イージス・システムは下位ユニットも含めバージョンアップされたものになっており、性能は向上しています。

ミサイル発射機はMk. 41 VLSを前部甲板に64セル、艦尾部のヘリハンガー上部に32セルを搭載しています。また近接防御兵器としてはCIWS2基を「こんごう級」同様、艦上部構造の前後に搭載しています。

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(Mk.41 VLS あたご級艦首甲板の64セルと艦尾ヘリコプターハンガー上の32セル。本級から前部、後部のそれぞれの装填用クレーンが廃止されました。上の写真にはあたご級から採用された主砲62口径5インチ単装砲(Mk. 45)が写っています)

対潜兵装は「こんごう級」と同じく垂直発射式のアスロックをMk. 41 VLSに収め、さらに対潜短魚雷3連装発射管を両舷に装備しています。

対艦兵装としては、「こんごう級」に搭載されていたハープーンに替え国産の90式対艦誘導弾を装備、さらに主砲として62口径5インチ単装砲(Mk. 45)が装備されています。

(「あたご級」イージス護衛艦の主要兵装の配置:Mk.45 54口径5インチ単装速射砲、Mk..41 VLS 64セル、CIWS(写真上段)、対潜短魚雷発射管、90式対艦誘導弾4連装発射筒(写真中段)、Mk..41 VLS 32セル、CIWS、ヘリコプター発着甲板が設定されています(写真下段))

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「あたご級」の兵装変更の最大の目玉は既述の通りヘリコプター搭載能力の付加であり、艦後部にはヘリコプターハンガーが設けられました。

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(あたご級の追加装備の目玉、艦尾部のヘリコプター発着甲板と大型ヘリコプターハンガー)

 

「まや級」イージス護衛艦

(就役:2020-  同型艦2隻  DDG179「まや」、DDG-180「はぐろ」)

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(「まや級」イージスミサイル護衛艦の概観:137mm in 1:1250 3D Printing メーカー、Amature Wargame Figures(Nomadire)のキット。マストと兵装の一部はF-toysのキットから転用)

「まや級」DDGは、「はたかぜ級」DDG の代艦として建造されたイージスシステム搭載ミサイル護衛艦(DDG)です。本級の建造で、海上自衛隊の4個護衛隊群は、その艦隊防空をそれぞれ2隻のイージス艦で賄う事が可能となりました。

本級は「あたご級」DDGの設計を基本として、推進機関を電気推進(COGLAG)に改めたもので、これに伴い、艦型がやや大型化しています。(満載排水量:10250トン、速力30ノット)

搭載するイージス・システムは、弾道ミサイル防衛(BMD:Ballistic Missile Defense)により対応力を向上させたバージョンを搭載しています。

兵装は「あたご級」に準じています。主砲として62口径5インチ単装砲(Mk. 45)、対艦兵装としては、国産の90式対艦誘導弾を4連装キャニスター2基に装備、さらに主砲として62口径5インチ単装砲(Mk. 45)が装備されています。

前甲板にMk . 41 VLSを64セル、艦尾部のヘリハンガー上部に32セルを搭載、ここからSMー2, SMー3と、併せて垂直発射型のアスロックを発射することが可能です。対潜兵装として対潜短魚雷発射管を2基、艦の両舷に配置し、また近接防御兵器としてはCIWS2基を、艦上部構造の前後に配置しています。

前級「あたご級」同様、固有の搭載ヘリコプターは保有しない設定ですが、艦後方のハンガーでは2機の運用が可能です。

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(上の写真は「あたご級」のMk.41 VLS あたご級艦首甲板の64セルと艦尾ヘリコプターハンガー上の32セルですが、「まや級」でも同様の配置となっています。この辺りは、やはりF-toysのインジェクションキットの方が再現性が高いので、そちらを掲載しておきます。上の写真にはあたご級から採用された主砲62口径5インチ単装砲(Mk. 45)が写っています)

 

ということで、今回は海上自衛隊の艦隊防空を担当する護衛艦の系譜を見てきたわけですが、改めて一覧すると、160番台の船は、もう一隻も現役に残っていないのですね。くわえて、「はたかぜ級」護衛艦が特務艦籍に移行したことで、現在、海上自衛隊の艦隊防空は全てイージス護衛艦で担当されていることになります。

イージス艦と護衛隊群を構成する汎用護衛艦も全て第二世代以降で編成されており、イージス艦を中心にしたシステム・リンクで防空圏を構成することが可能になっています。

ということで今回はこの辺で。

次回は、この流れで行くと対潜護衛艦から地方隊むけの小型護衛艦の系譜のご紹介、あるいは少し新着モデルがあるので、そちらのご紹介でも。どちらかをいよいよ開始しようかな、などと考えています。一応、何度かご紹介している「偽装商船」のお話も控えでおいてありますし、まあ、その辺りは本稿の更新にさける時間次第かな、と。

もし、「こんな企画できるか?」のようなアイディアがあれば、是非、お知らせください。

 

模型に関するご質問等は、いつでも大歓迎です。

特に「if艦」のアイディアなど、大歓迎です。作れるかどうかは保証しませんが。併せて「if艦」については、皆さんのストーリー案などお聞かせいただくと、もしかすると関連する艦船模型なども交えてご紹介できるかも。

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