今回は予告通り、数週末にかけて本業が立て込んでいて、新規投稿をケアする時間があまり取れそうにありません。
そこで今回は前回投稿で「中国海軍」を扱った流れで、少し比較的新しい「ロシア海軍」に触れた投稿を再録しておきます。
オリジナルの投稿2023年5月で、当時一気読みした「空母いぶき Great Game」にちなんだロシア海軍艦艇をご紹介しているのですが、投稿当時には未だ9巻までしか刊行されておらず、実は以降、全く話を追えていないことに気がつきました。現在16巻まで刊行済みのようです。お話の方はまだ継続中で、もっとご紹介するべき艦級があるのかも知れません。
(以降再録部分を中核に一部加筆等編集版です)
今回はこのGW(2023年5月)から一気読みしたコミック「空母いぶき Great Game」から、「空母いぶき」を中心とした海上自衛隊の第5護衛隊群の敵役艦艇のご紹介です。

つまり「ロシア海軍」の艦艇、ということになります。
筆者のコレクションは現用艦艇が実は他の時代に比較すると手薄です。
特にロシア海軍、というカテゴリーで言うと、どうしても帝政ロシア海軍の艦艇に重点があり、現用艦艇ということになるとモデルは以前から保有していたのですが、塗装等、なかなか手が行き届いておらず、そのあたり整備しながら、今回はご紹介して行くことになります。
ロシア海軍の現用艦艇(第二次世界大戦後の艦艇、と言う方が正確ですね。つまり現用艦艇も含んでいるわけですが)と言う括りでいえば、本稿では2022年5月にウクライナ戦争でのミサイル巡洋艦「ロシア」の撃沈、と言う衝撃的なニュースを受けて、下記のように「ミサイル巡洋艦」の投稿をおこなった程度です。
上掲の投稿ではウクライナ戦争で2022年4月14日におそらくウクライアナ軍の地上発射の対艦ミサイルで撃沈された「モスクワ」(スラヴァ級:1164級)を取り上げ、旧ソ連海軍からロシア連邦海軍にかけて建造されたミサイル巡洋艦の系譜をご紹介しています。
「58級:キンダ級」(1962年1番艦就役:同型艦4隻)、「1134級:クレスタI級」(1967年1番艦就役:同型艦4隻)、「1134A級:クレスタII級」(1969年1番艦就役:同型艦10隻)、「1134B級:カーラ級」(1971年1番艦就役:同型艦7隻)そして「1164級:スラヴァ級」と続くミサイル巡洋艦の系譜をご紹介していますので、興味があれば、是非見てみてください。
さらにコレクションにはソ連・ロシア連邦海軍の大型対潜艦・駆逐艦やフリゲート艦というカテゴリーのコレクションも、モデル自体はほぼ揃っているのですが、なかなか塗装等にまで手が回っておらず(多分、上掲のミサイル巡洋艦のコレクションを見ていただければ状況がわかっていただけるかも)ご紹介の機会に恵まれてきませんでした。
今回はそれらの中から「空母いぶき Great Game」の手元の9巻までに登場する艦艇をご紹介したいと考えています。
今回はそんなお話・
「空母いぶき Great Game」
少しおさらいしておくとコミック「空母 いぶき」は2014年から「ビッグコミック」(小学館)に連載が開始されたかわぐちかいじ氏による作品です。
海上自衛隊が導入した航空機搭載型護衛艦(DDV)「いぶき」をその物語の中心に据えて、日本周辺の「有事」を想定し、その有事に対処することの意味、方法、そして何を考えるべきか、というようなことを考えさせる物語になっています。
第一シリーズでは南西諸島方面を舞台に離島が「隣国」に上陸占拠されたという自体に、自衛隊初の航空機搭載型護衛艦(DDV)「いぶき」を中心とした戦闘群が出撃し、どう事態に対処するか、という話になっています。日本周辺の有事を描いているので、関係諸国は近隣国であり、ストーリーもリアルさゆえに、表現はかなりセンシティヴなものではあるのですが、同書では登場する国、敵味方を問わず艦船等、現存するものは全て実名(あるいはNATO諸国でのコードネーム)で出てきます。(映画版ではおそらくその辺りへの配慮もあってか、全て架空名称に置き換えられていました)
そして、空母「いぶき」を中心に構成される艦隊は「第5護衛隊群」と呼ばれているのです。
第一シリーズでは、「第5護衛隊群」は以下の艦船で構成されています。
航空機搭載型護衛艦「いぶき」(DDV-192)
護衛艦「あたご」(DDG-177「あたご級」イージスミサイル護衛艦)
護衛艦「ちょうかい」(DDG-176 「こんごう級」イージスミサイル護衛艦)
潜水艦「けんりゅう」(SS-504「そうりゅう級」)
補給艦「おうみ」(AOD-426「ましゅう級」艦隊補給艦)
こちらの艦艇については本稿の以下の回で紹介しています。
そして同シリーズの第二弾に当たるGreat Gameは現在、ビッグコミックに連載中で、前シリーズが「尖閣有事」(「南西諸島有事」)を扱ったものであったのに対し今度は「北方有事」を扱っています。
お話は北極海で調査任務中の海上自衛隊の護衛艦「しらぬい」が、攻撃を受けたアルゼンチンの海洋調査船を救助するところから始まります。「攻撃をしたのはどうやらロシアの潜水艦で、アルゼンチンの海洋調査船が同国が秘密裏に設置したソナーシステムを引き上げてしまったかららしい。攻撃で行動の自由を失ったアルゼンチン船は「しらぬい」の救援で第二撃を免れ、曳航されて日本に寄港するのですが、寄港直後に破棄工作で引き揚げたソナーもろとも爆破されてしまう」というような始まりで、物語はやがて「北方有事」へと展開してゆきます。この「一癖ある」「しらぬい」艦長が「いぶき」の第二代艦長として赴任してくる、こんな話の展開になっています。
この事件を導入として、さらに大きな背景として北極海の実効支配をめぐりロシア連邦がオホーツク海域に大規模な海軍基地を建設し、この基地運営に対して目障りな宗谷海峡周辺の日本の索敵能力を排除してしまおう、と言う動きに出る、ちょっと乱暴に整理すると、そんなお話です。宗谷海峡を確保するために稚内や利尻島に、ロシア連邦の主権侵害に憤慨したロシア連邦の「愛国者有志」の民間軍事組織が上陸、自衛隊の駐屯地を占拠する、と言う事件が発生します。ロシア連邦は同地に上陸した愛国的自国民を保護する、と言う名目で大規模な軍事行動を実施(どこかで今、実際に起こっている事と被りますねえ)、これと自衛隊が対峙する、9巻までは、そんなお話です。
海上自衛隊の「空母いぶき」を中心とする第5護衛隊群はこのロシア連邦軍の動きに対応してロシア連邦海軍のウラジオストク艦隊、カムチャツカ艦隊と戦闘を交えます。
Great Gameの登場する新編成の第5護衛隊群の艦艇について本稿下記でご紹介しています。
筆者が読了した9巻まででは、自衛隊基地を占拠した「愛国的自国民」の軍事組織を保護支援するために宗谷岬周辺に上陸を試みるロシア連邦軍と、当然これを阻止しようとする自衛隊の間で海空戦が展開されています。「空母いぶき」の第5護衛隊群はこの上陸戦支援に出撃してきたウラジオストク艦隊と交戦に入ります。
と、まあお話はまだまだ続くのですが、5月末に10巻が発売されますので、それも含めていずれまたご紹介します。
ロシア連邦海軍の登場艦艇
まずはこの物語が本来は温暖化が進み解氷によって資源地域としてこれまで以上に脚光を浴びることになった北極海を実効支配しようとするロシア連邦の主戦力とも言うべき北方艦隊から。
北方艦隊旗艦「ピョートル・ヴェーリキー」
同艦はロシア連邦が北極海を実効支配目指す際に、その先頭に立つ北方艦隊の旗艦で、「キーロフ級」ミサイル巡洋艦の4番艦です。

(「キーロフ級」ミサイル巡洋艦の概観:203mm in 1:1250 by Amature Wargame Figures in Shapeways :塗装は筆者オリジナルです。VLSのハッチがこんなに目立った塗装をしているはずがない。そこは模型の世界で、わかりやすく、と言う観点優先です。ご容赦を)
「キーロフ級」ミサイル巡洋艦は第二次世界大戦後設計された航空母艦を除き世界最大の水上戦闘艦艇です。20000トンを超える現用艦としては破格の大きさの船体と、搭載する強力な兵装から、西側諸国(NATO諸国と言うべきでしょうか)からは「巡洋戦艦」と呼ばれることもあります。ソ連・ロシア連邦海軍の正式名称は「1144級重原子力ミサイル巡洋艦」です。
その呼称の通り原子炉2基と蒸気タービン2基を主機として搭載し31ノットの速力を発揮できます。
搭載する兵装は、対艦兵器としてSSM(対艦巡航ミサイル)のVLS(垂直発射筒)20基と130ミリ連装速射砲、対空兵器として艦隊防空用のSAM(対空ミサイル)8連装VLS12基、個艦防御用として短SAM8連装VLS8基とCIWS6基、対潜兵器として対潜ミサイル発射可能な5連装魚雷発射管2基、10連装対潜ロケット発射基1基、6連装大戦ロケット発射基2基、さらにヘリコプター3基の搭載と運用が可能です。
(「キーロフ級」ミサイル巡洋艦の主要な兵装配置:(左上)10連装対潜ロケット発射基1基、6連装大戦ロケット発射基2基 (右上)同級の最大戦闘力: 艦隊防空用のSAM(対空ミサイル)8連装VLS12基と SSM(対艦巡航ミサイル)のVLS(垂直発射筒)20基(艦橋よりの一段高い甲板に装備されています) 両舷側にCIWSが見えています (左下)艦中央部のCIWS4基 (右下)ヘリコプター甲板と130ミリ連装速射砲、ヘリ甲板の両側に個艦防御用として短SAM8連装VLS8基を装備しています)
同級は4隻が建造されましたが、現時点で現役に残っているのは4番艦の「ピョートル・ヴェーリキー」のみで、3番艦「アドミラル・ナヒーモフ」は近代化改修が行われていると言われていますが、再就役は数度にわたり遅延しています。
「Great Game」では北方艦隊旗艦「ピョートル・ヴェーリキー」に4隻が随伴しています。さらにウラジオストク、カムチャツカに展開する太平洋艦隊の主要構成艦として第5護衛隊群と直接交戦する相手としても登場します。

(「アドミラル・ゴルシコフ級」フリゲートの概観:108mm in 1:1250 by Decapod Models in Shapeways :Super Fine Detail Prasticで出力されたもので、大変ディテイルの整ったモデルです)
同級は現時点ではロシア連邦海軍の最新鋭のフリゲート艦です。ロシア連邦海軍の正式名称は「22350級フリゲート」です。
5400トンの船体にガスタービンとディーゼルを搭載し、いわゆるCODAG方式の機関を搭載し29ノットの速力を発揮できるとされています。またロシア海軍としては初めて本格的にステルス性を意識した設計となっています。
搭載兵装は32セルSAM(対空ミサイル)VLS1基と16セル多用途 (対艦ミサイル・対潜ミサイル)VLSを主要兵器として、130ミリ単装速射砲1基、対潜ミサイル発射可能な4連装魚雷発射管2基、ガトリング砲と短SAMを組み合わせた近接防空システム2基を搭載しています。

(「アドミラル・ゴルシコフ級」フリゲートの兵装:(上段)130ミリ単装砲と32セルSAM(対空ミサイル)VLS1基と16セル多用途 (対艦ミサイル・対潜ミサイル)VLS (中段)同級の特徴的なアクティブ・フューズドアレイアンテナを収納した六角推型の統合マストと、煙突両脇にあるのがガトリング砲と短SAMを組み合わせた近接防空システム(?) (下段)艦後部のヘリ甲板とバンカー)
(近接防空システムについては下記を。「ゴルシコフ級」フリゲートは「パラシ」を搭載しています)
計画では15隻が建造される予定です。
「ステレグシュチイ級」フリゲート
同級は前述の「ゴルシコフ級」フリゲートと並び、「Great Game」では今の所、太平洋艦隊の中核戦力として登場してきています。

(「ステレグシュチイ級」フリゲートの概観:83mm in 1:1250 by Highworth Model(多分)メタル製の大変端正なモデルです:以下に改めて記述しますが艦橋前に複合CIWSを搭載しているので、このモデルは1隻だけ建造された一番艦「ステレグシュチイ」を再現したものだと思います)
同級は「ゴルシコフ級」フリゲートと同じく、ステルス性を意識した設計となっています。「ゴルシコフ級」よりも一回り小さな2300トン級の船体を持つ警備任務の遂行に重点を置いた汎用フリゲートです。ロシア連邦海軍での正式名称は「20380級フリゲート」ですが、派生系の20381級、発展型の20385級なども含めてNATO側では「ステレグシュテイ級」とまとめられることもあるようです。諸形式をまとめて20隻が建造される計画です。
ディーゼルを主機として26ノットの速力を発揮する設計です。
兵装は形式によって異なり、100ミリ単走速射砲1基、30ミリCIWS2基、4連装魚雷発射管2基は共通ですが、20380級(同級の一番艦のみ)は複合CIWS(ガトリング砲と対空ミサイルの組み合わせ)を艦首部に搭載しているのに対し、対空戦闘力の不足に対する懸念から20381級(計画では12隻)はこれが対空ミサイル用の12セルVLSに置換されています。この両形式は対艦ミサイルの4連装発射基2基を搭載していますが、20385級ではこれが艦首部のVLSに移動し、艦尾部に対空ミサイルのVLSが装備されています。
艦尾部のハンガーでヘリコプター1機の搭載。運用が可能です。

(「ステレグシュチイ級」フリゲートの兵装:(上段)100ミリ単装砲と複合CIWS:複合CIWSを装備したのは一番艦のみで、やや対空装備としては弱いとみられ二番艦以降はここにSAMのVLSを装備していました (下段)艦橋直後には対艦ミサイルの4連装発射基2基を搭載しているのがわかります。さらに煙突両脇に30ミリCIWSを搭載しています。艦尾部はヘリ甲板とハンガーが装備されています)
9巻までに登場するロシア海軍の水上戦闘艦艇は今のところこんな感じです(水上戦闘艦艇、つまりこれ以外にも潜水艦、空母が登場しています)。

(「Great Game]のこれまでのところ登場した水上戦闘艦の一覧:奥から「キーロフ級」ミサイル巡洋艦、「アドミラル・ゴルシコフ級」フリゲート、「ステレグシュチイ級」フリゲートの順:やはり「キーロフ級」がいかに破格に大きいか、わかっていただけるかと)
と言うことで今回の本論はここまでですが、以下では登場する海上自衛隊の艦艇のご紹介を。
汎用護衛艦「しらぬい」(DD-120: 「あさひ級」)

(「あさひ級」汎用護衛艦の概観:121mm in 1:1250 3D Printing メーカー、Amature Wargame Figures(Nomadire)のキット。マストと兵装の一部はF-toysのキットから転用)
「しらぬい」はGrear Gameの冒頭で北極海での調査任務中に、攻撃を受けたアルゼンチンの海洋調査船を救助します。
本級は「あきづき級」をベースとして新型ソナーシステムを搭載し対潜戦闘能力を強化する一方で、僚艦防空の能力を省いたシステムを搭載したタイプとして、建造コスト等に配慮が払われています。
主機には、護衛艦として初めて電気式推進を主推進としたハイブリッド推進機関(COGLAG)を搭載しています。これは低速時、巡航時にはガスタービン発電を用いた電気式推進を用い、高速時にはガスタービンエンジンによる直接機械駆動も併用する形式で、燃費に優れるとされています。(5100トン、30ノット)
兵装は、基本的に「あきづき級」に準じ、艦首部のMk. 41 VLS 32セルに、発展型シースパロー(ESSM)と垂直発射型アスロック(VLA)を搭載、 主砲には62口径5インチ単装砲(Mk. 45)、対艦兵装として90式対艦誘導弾の4連装キャニスター2基、さらに対潜兵装として対潜短魚雷3連装発射管を両舷に装備、個艦防空用にCIWS2基を搭載しています。

ヘリコプターの運用については、搭載機定数1、搭載能力2機は「あきづき級」に準じ他ものですが、RASTの機体移送軌条は、2条から1条に改められており、洋上での2機の同時運用は現実的ではないとされています。
モデルは下のAmature Wargame Figures(Nomadire)の3D printing modelをベースにしています。マストと兵装の一部はF-toysの「あきづき級」のキットから転用しています。

(「あきづき級」汎用護衛艦の概観:121mm in 1:1250 F-Toys 現用艦船キットコレクションをほぼストレートに組んだもの。こちらはF-toys 製のインジェクションキットですので、細部のディテイルが詳細に作り込まれています。下の写真はステルス性に配慮されたFCSー3A多目的レーダーアンテナを装備した艦橋の形状がよくわかります。「あさひ級」でも同様の配慮が上部構造のデザインには現れていますが、レーダーアンテナは艦橋にまとめられ、すっきりした上部構造となっています。やや煙突の形状が異なります)

Great Gameでは冒頭の北極海でのアルゼンチン海洋調査船の救助を行い、図らずも同船に向けて発射された魚雷に対し対抗措置としてこれを破壊するために、命令を待たず単独判断で魚雷を発射することになってしまいます。
その際の同艦の艦長が蕪木二佐で、事件後に「いぶき」の2代目艦長に就任します。

(汎用護衛艦「不知火」艦長:蕪木二佐)
ここからは、第5護衛隊群(Great Game版)
航空機搭載型護衛艦「いぶき」(DDV−192):いわゆる空母「いぶき」です

(航空機搭載型護衛艦「いぶき」の概観: 202mm in 1:1250 by Amature Wargame Figures(Nomadire):3D printing model
空母「いぶき」と呼称されていますし、コミックも映画もそのままのタイトルなのですが、正確にいうと「航空機搭載型護衛艦」で、あくまでも海上自衛隊における艦種分類は「護衛艦=駆逐艦:DD」なのです。
「いずも級」ヘリコプター搭載型護衛艦をベースとして、固定翼機運用のためのスキージャンプ台形式の飛行甲板をつけたものになっています。上掲のモデルも原作の設定と同じく(?)「いずも級護衛艦」のモデルを既に上市されていた3D Printing メーカーさんにジャンプ台の追加をリクエストし、制作していただいています。
モデルの素材は、White Natural Versatile Plasticというやや柔らかめで粘度のある樹脂で、下地処理をした後、普通に塗装ができます。(筆者の場合にはサーフェサーで下地処理をしたのち、エナメル塗料で塗装をしています。基本、全て筆塗りです)上掲の写真の通り、マスト、CIWS、SeaRAMなどの対空火器も全て一体整形された完成形で手元に届いたのですが、ややディテイルに疑問があったのでマストのみ、F-toys製のストックモデルと交換し、仕上げています。
搭載機も同様、3D Printing メーカーさん(SNAFU Store: SNAFU Store by Echoco - Shapeways Shops)によるもので、F-35JBの他に、X-47Bという無人機(下の写真では、ブリッジ後方の黒っぽく塗装されている数機)を搭載している、という設定にしています。原作では無人機などは搭載していません。ヘリはF-toysのモデルから流用しています。
下の写真ではベースとなった「いずも級」護衛艦とのツーショットを。

Great Gameにおける第5護衛隊群司令と「いぶき」艦長
Great Game時点での第5護衛隊群は、「いぶき」初代の艦長であった航空自衛隊出身の秋津一佐が海将補に昇進して群司令を務めていました。

秋津海将補の元で第二代艦長を務めていたのは、秋津が艦長時代に副長であった新波一佐でした。

(「いぶき」第二代艦長:新波一佐/「いぶき」初代艦長の元で副長を務めていました)
新波一佐の「いずも級」二番艦の「ほだか」艦長への転出に伴い、後任に蕪木二佐が一佐に昇進して着任しました。

(「いぶき」第三代艦長:蕪木一佐)
イージス護衛艦「まや」(DDG-179 :「まや級」)

(「まや級」イージスミサイル護衛艦の概観:137mm in 1:1250 3D Printing メーカー、Amature Wargame Figures(Nomadire)のキット。マストと兵装の一部はF-toysのキットから転用)
「まや級」DDGは、「はたかぜ級」DDG の代艦として建造されたイージスシステム搭載ミサイル護衛艦(DDG)です。本級の建造で、海上自衛隊の4個護衛隊群は、その艦隊防空をそれぞれ2隻のイージス艦で賄う事が可能となりました。
本級は「あたご級」DDGの設計を基本として、推進機関を電気推進(COGLAG)に改めたもので、これに伴い、艦型がやや大型化しています。(8200トン、30ノット)
搭載するイージスシステムは、弾道ミサイル防衛(BMD:Ballistic Missile Defense)により対応力を向上させたバージョンを搭載しています。
兵装は「あたご級」に準じています。主砲として62口径5インチ単装砲(Mk. 45)、対艦兵装としては、国産の90式対艦誘導弾を4連装キャニスター2基に装備、さらに主砲として62口径5インチ単装砲(Mk. 45)が装備されています。
前甲板にMk . 41 VLSを64セル、艦尾部のヘリハンガー上部に32セルを搭載、ここからSMー2, SMー3と、併せて垂直発射型のアスロックを発射することが可能です。対潜兵装として対潜短魚雷発射管を2基、艦の両舷に配置し、また近接防御兵器としてはCIWS2基を、艦上部構造の前後に配置しています。

前級「あたご級」同様、固有の搭載ヘリコプターは保有しない設定ですが、艦後方のハンガーでは2機の運用が可能です。

(上の写真は「あたご級」のMk.41 VLS あたご級艦首甲板の64セルと艦尾ヘリコプターハンガー上の32セル。「まや級」でも同様の配置となっています。この辺りは、やはりF-toysのインジェクションキットの方が再現性が高いので、そちらを掲載しておきます上の写真にはあたご級から採用された主砲62口径5インチ単装砲(Mk. 45)が写っています)
Great Gameにおける第5護衛隊群、「まや」艦長
第5護衛隊群所属の「まや」艦長は海老名一佐が務めています。海老名一佐は、第一シリーズで第5護衛隊群に参加した汎用護衛艦「あまぎり」の艦長を務めていました。

イージス護衛艦「ちょうかい」(DDG-176 :「こんごう級」)

(イージス護衛艦「ちょうかい」の概観:129mm in 1:1250, F-toys)
「ちょうかい」は「こんごう」級ミサイル護衛艦の4番艦で、第四世代のミサイル護衛艦として設計されたいわゆる海自最初のイージス艦4隻の中の一隻です。
米海軍の同じくイージスシステム搭載艦であるアーレイ・バーク級駆逐艦をタイプシップとし、艦型・機関ともこれに準じています。
併せて、本級から、従来DDHが担っていた護衛隊群旗艦が同級に移管されることとなったため、上部構造および艦型も大型化しています。(7250トン、30ノット)
本級の中核的な装備となるのはもちろんイージスシステム(AWS)ですが、そのセンサーシステムの中心的な役割を負う多機能レーダーは、艦橋の4面に固定された巨大なパッシブ・フューズドアレイアンテナに象徴され、これに上記の旗艦施設などを加え、非常に重厚な上部構造物が特徴となっています。
これに連動するミサイル発射機はMk. 41 VLS(垂直発射機)を艦首甲板に29セル、艦尾甲板に61セルを装備しています。

(Mk.41 VLS :「こんごう級」艦首甲板の29セルと艦尾甲板の61セル。VLS前方には主砲として装備されたオート・メララ製54口径5インチ単装速射砲(127mmコンパット砲)が写っています)
他に対空兵装としては、主砲にオート・メララ製の54口径5インチ単装速射砲(127mmコンパット砲)を装備し、近接個艦防空用に2基のCIWSを艦上部構造の前後に保有しています。
対潜兵装としては、前述の艦首部のMk.41 VLSに垂直発射型のアスロック(VLA)を装備し、併せて対潜短魚雷発射管を両舷に装備しています。
対艦兵装としては、艦対艦ミサイルハープーンを4連装ランチャーで2基装備しています。
DDGとして前級に当たる「はたかぜ級」DDGと同様に、艦後部にはヘリコプターの発着甲板が設けられていますが、ハンガー等の設備はなく、従って固有の対潜ヘリコプターの運用能力はありません。
Great Gameにおける第5護衛隊群、「ちょうかい」艦長
第5護衛隊群所属の「ちょうかい」艦長は浮船一佐が務めています。「ちょうかい」第一シリーズで第5護衛隊群の一隻で、艦長はやはり浮船一佐が務めていました。

汎用護衛艦「むらさめ」(DDG-101 :「むらさめ級」)

(汎用護衛艦「むらさめ」の概観:120mm in 1:1250 F-Toys 現用艦船キットコレクションをほぼストレートに組んだもの)
汎用護衛艦の第二世代として、「むらさめ級」は9隻が建造されました。現在の護衛隊群の基準構成艦となっています。
兵装等の装備は前級と同様を想定しながら、搭載電子機器類の増加への対応や、ヘリ運用能力の強化、居住性改善等の要請から、船体は大型化しています。(4550トン、30ノット)
砲熕兵器としては、主砲に62口径3インチ単装速射砲(76mmコンパクト砲)、個艦防御兵器としてCIWSを両舷に1基づつ搭載しています。
主要対潜装備としては短対潜誘導魚雷発射管とアスロックを装備し、対空兵装としてはSAM(シースパロー)を、いずれも垂直発射式で搭載しています。

(前部甲板に装備されたMk.41 VLS 16セル:アスロック用と、艦中央部に装備されたMk.48 VLS 16キャニスター:シースパロー用)
アスロックは艦首部のMk. 41 VLS 16セルに搭載されています。
SAM(シースパロー)は、艦中央部にMk. 48 VLS 16連装のキャニスターに収容されています。
いずれも、搭載弾数は前級「あさぎり級」と同様ながら、いずれもVLS搭載とすることで、即応発射弾数は倍になっています。
艦対艦兵装としては、従来のハープーンに替えて国産の90式対艦誘導弾を4連装キャニスター2基に搭載しています。。
加えて1機の対潜ヘリコプターを固有の搭載兵装として保有していますが、ハンガーは「あさぎり級」よりも大型化され、「あさぎり級」ではあくまで応急的な運用とされていたのに対し、2機運用を想定したものとなり、実際にソマリア派遣等の際には2機運用が実施されています。

(艦尾部のヘリコプター発着甲板と大型化したヘリハンガー)
Great Gameにおける第5護衛隊群、「むらさめ」艦長
Great Game時点で第5護衛隊群に所属していた汎用護衛艦「むらさめ」艦長は柊二佐が務めていました。

少し模型的なお遊び
護衛艦「むらさめ」がシステム・グレードアップのテスト・プラットフォームに転用

北朝鮮の核ミサイル実験や、周辺情勢の複雑化に伴い、イージス・システムを搭載した「こんごう級」「あたご級」「まや級」ミサイル護衛艦の任務がミサイル防衛(BMD)機能へと比重を高めざるを得ない状況下で、それを補完する汎用護衛艦にも他目標処理等機能等、防空昨日の充実が求められてゆきます。それは具体的には「あきづき級」「あさひ級」など汎用護衛艦の設計に発展してゆくのですが、既存の汎用護衛艦にも同様のシステム化が試行され、まずは「むらさめ」がそのテストプラットフォームとして改造を受けました。・・・という想定で作ってみたモデルです。比較的うまくいった(と自画自賛)と思うのでご紹介しておきます。
F -toysのモデルは比較的入手しやすいので、ストック・パーツとしても、こうした「遊び」のベースとしても重宝しています。・・・が、寸法などの関係で、なかなかこんなにうまくいくことはありません。
「むらさめ」の船体に、「あきづき級」の艦橋とステルスマストを搭載してみた、という感じですね。
下のカットは、艦橋周りを比較してみたものです。(下が改造前、上が改造後)

言わずもがなですが、あくまで筆者の「妄想」モデルで実在しませんので、ご注意を。
多機能護衛艦「くまの」(FFM-2 :「もがみ級」)

(多機能護衛艦「くまの」の概観:107mm in 1:1250 by 3D Ships:3Dprinting model)
「くまの」は「もがみ級」多機能護衛艦の2番艦です。
それまでの海上自衛隊の護衛艦に見られたシステム化と高性能化に伴う大型化の傾向と一線を画し、任務の多様化を踏まえた多機能化とコンパクト化を両立した設計となっています。それを反映して艦分類記号もDD(駆逐艦)よりは小型のイメージを持つFF(フリゲート)に”Multi-purpose"の頭文字のMを加えたFFMとされています。
ちなみにこれまで海上自衛隊にフリゲートという呼称で艦種分類記号が付与されたのは、その草創期の米海軍からの貸与艦「くす級護衛艦」(1950−60年代)以来です。
3900トン級の船体にCODAG方式の機関を搭載し、30ノットの速力を発揮することができます。曝露部の通路を廃止した設計の傾斜平面を多用した船体せっけいに加え、艦橋部とその上部に設置された複合空中線およびその下部のセンサーが概観上、これまでの海上自衛隊の護衛艦とは大きな差異を示しています。

(「もがみ級」多機能護衛艦 3D Shipsモデルの細部:左上:5インチ砲とMk 41VLS :計画ではこのVLSに垂直発射型の魚雷投射ロケットを搭載することになっているようです(未実装?)。FSpace RPGでは再現されていた魚雷発射管室のドアはこのモデルでは再現されていません/右上:同級の大きな概観的な特徴となっている艦橋頂部に設置された複合空中線 //左下:17式対艦ミサイルのランチャー/右下:哨戒ヘリのハンガーと発着甲板。ヘリハンガー上にSeeRAM近接防空ミサイルシステムを搭載しています)
兵装等は対空戦闘にはSeeRAM近接防空ミサイルシステムを搭載し、大水上戦闘には5インチ砲、遠隔操作型の50口径機銃架を備えています。対艦兵器としては17式艦対艦誘導弾の4連装発射筒を2基搭載しています。艦種部には16セルのMk.41 VLSを設置する設計になっていますが、ここから発射される垂直発射式魚雷投射ロケット(現時点では計画のみ?)と舷側に装備された三連装魚雷発射管が対戦装備ということになります。
同級の多機能対応を象徴するのが機雷戦装備で、簡易型の機雷敷設装備を搭載し、機雷敷設任務にも対応でき、かつ水陸両用戦に対応すべく対機雷戦ソナーシステムを搭載し、無人機による機雷捜索や機雷除去の装備を搭載しています。
併せて艦尾部にはヘリハンガーを設置し、哨戒ヘリ1機を搭載しています。
Great Gameにおける第5護衛隊群、「くまの」艦長
Great Game時点での多目的護衛艦「くまの」は、大竹二佐が艦長を務めていました。

AIP潜水艦「おうりゅう」(SS-511:「そうりゅう級」)

(AIP潜水艦「おうりゅう」の概観:56mm in 1:1250 by F-toys)
海上自衛隊では1950年代以降、通常動力潜水艦(非原子力潜水艦というほどの意味です)の水中持続性を高める推進システムとしてAIP(非大気依存推進:Air-Independent Propulsion) の研究を進めてきました。
AIPの詳述は例によって他の優れた解説にお任せしたいと思いますが、「はるしお級」潜水艦7番艦「あさしお」での試験運用の実績を経て、本級の建造に至り、スターリング式AIPの実装が行われました。
11番艦以降では、リチウムイオン電池の導入により、さらに水中持続性の向上を目指すと言われています。

(PitRoad 1:700 海上自衛隊潜水艦史「そうりゅう」級(2009)120mm in 1:700 :スケール違いですが)
機関以外の部分は、基本的に前級「おやしお」級の発展形で、システムのアップグレード、効率化などが図られより高性能な潜水艦に仕上がっています。X字型の艦尾舵を採用し、水中での運動性を高めています。

(「そうりゅう級」の艦首部の魚雷発射管(上段)とX字型の艦尾舵)
一方で、全長11メートルに及ぶスタリング式AIPユニットを「おやしお」級よりも2メートルだけ長い艦体に搭載したため、居住スペースは大きな圧迫を受けています。
武装は「おやしお」級に準じ、艦首の6門の魚雷発射管から、魚雷と対艦ミサイル「ハープーン」を発射できます。
Great Gameにおける第5護衛隊群、「おうりゅう」艦長
Great Game時点でのAIP潜水艦「おうりゅう」は、菊池一佐が艦長を務めていました。

と言うことで今回はこの辺りで。
次週末も本業で予定が入っているので、おそらく再録の続投になると思います。大好きな「偽装商船」のお話でも。
もし、「こんな企画できるか?」のようなアイディアがあれば、是非、お知らせください。
模型に関するご質問等は、いつでも大歓迎です。
特に「if艦」のアイディアなど、大歓迎です。作れるかどうかは保証しませんが。併せて「if艦」については、皆さんのストーリー案などお聞かせいただくと、もしかすると関連する艦船模型なども交えてご紹介できるかも。
もちろん本稿でとりあげた艦船模型以外のことでも、大歓迎です。
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