先週に引き続き、ちょっとお仕事でバタバタ。そしてなかなか模型の製作(ディテイルに手を入れる等の細かい作業だけなんですが)に時間をかけられていない等の事情で、今回も過去投稿から、長い期間にわたり、根強くアクセス数の上位に位置し続けているトピックを中心に関連項目を再編集で投稿します。
少し模型製作的なお話をしておくと、筆者のコレクションの方向が、初期のコレクション=収集中心から、ディテイルアップ(最も顕著な例は、帆装軍艦のマスト周り、特にシュラウドの再現など、ですね)に関心が移ってきている、従って完成品が多い従来のコレクションにも少し手を入れる時間が欲しくなっていている、そんな状況が続いています。
今回、再編集版で投稿するのは、本稿の過去投稿の中で2019年11月4日に初稿が投稿されてから、ずっとトップクラスのアクセス数を保ち続けている「護衛艦「いそかぜ」その三形態(亡国のイージス」から「空母いぶき」へ」というタイトルの投稿です。
少し本稿のこれまでの流れ等を振り返っておくと、本稿は2018年9月4日に初回を投稿して以来、ずっといわゆる「主力艦:戦艦・巡洋戦艦・装甲巡洋艦」の発達史を1:1250スケールの模型の紹介を軸に続けてきました。このメインの主題であった「主力艦発達史」が2019年6月に一応の終了を迎えました。fw688i.hatenablog.com
その後、2019年9月から海上自衛隊の護衛艦発達史のミニシリーズを展開、その締め括り的な位置付けでとして取りあげたのが表題に掲げた「護衛艦「いそかぜ」その三形態 (「亡国のイージス」から「空母いぶき」へ)」でした。
本稿が利用させていただいている「はてなブログ」には、アクセス解析という機能があり、ここではアクセス先としてどの投稿が多いのかが分かるのですが、Google Yahooなどのいわゆる大手の検索サイトからこの投稿が常にトップレベル(2024年11月16日時点でGoogle経由のアクセス数が上から8番目、Yahoo経由で7番目)にランキングされている、そういうことなのです。
投稿タイトルにもあるように護衛艦「いそかぜ 」の名は「亡国のイージス」の映画や小説、あるいは「空母いぶき」の映画版に登場しますので、一般的に馴染みがあると言う事なのかなあと推測はするのですが、投稿以来、ずっとトップの座に座り続けており、それはそれで筆者としては「不思議」ではある訳です。
まあ、ちょっとうがった見方をすると、そもそも本稿のアクセス数全体がそれほど多いわけでもないので、ちょっとエッジが立っていると(エッジ=この場合には映画関連や小説・コミックとの関連ということになりますかね?)「すぐにトップに」という構造的な流れがあるのかもしれません。
まあ、理由はともあれ、筆者自身でも結構気にいっている投稿でもありますし、20万アクセスに到達した「記念」に再度(何度目か?)少し手を入れ絵ご紹介しておこう、そのような思いです。
「いそかぜ」と言う護衛艦は存在しないにも関わらず、三つの形態がある
いきなりですが、本稿を読んでいらっしゃるような方ならば(艦船好きな、というほどの意味です)、おそらくご承知のこととは思いますが、海上自衛隊に「いそかぜ」と言う名前の護衛艦は、その創設以来、かつて存在していません。
にも関わらず、護衛艦「いそかぜ」は、前述の映画・小説などに登場する、そこそこ「有名」な護衛艦なのです。(そもそも、護衛艦の名前の認知率などは、たかが知れていますので、「有名」の基準とは何か、などと言う話は、まあ、それは、ちょっと横に置いておきましょう)
そして、(これが本稿でも取り上げた「いそかぜ」の面白いところでもあるのですが)実在しない護衛艦ながら、実は「いそかぜ」には、以下のご紹介する三つの形態があるのです。
海上自衛隊 護衛艦「いそかぜ」の名は、筆者の知る限り福井晴敏さんの小説「亡国のイージス」で初めて登場します。そしてこの小説が映画化され、その名は一層広く世に出ることになりました。(2005年)
「福井晴敏」という原作者にして優れたプロデューサーを持つ「亡国のイージス」は、小説に始まり、映画に続きコミックにもなる、と言ういわゆるメディアミックス展開されます。
(映画の一シーンです。本編はAmazon Primeでご覧いただけます)
「艦船好き」の皆さんなら、おそらく既にこの作品はご覧になったでしょうが、ざっとこの作品のあらすじをご紹介しておくと、イージス護衛艦「いそかぜ」を舞台として、「いそかぜ」を乗っ取り、東京湾でグソー(GUSOH)という化学兵器(毒ガス)によるテロを実行し、世界に反北朝鮮の世論を沸騰させ、祖国の政治形態を転覆させようとする北朝鮮の元工作員ホ・ヨンファ(中井貴一)と、それを防ごうとして、乗組員として潜入した防衛省情報局(DAIS)の工作員如月(勝地領)の死闘を描いたものでした。
この映画では、「こんごう」級イージス護衛艦の3番艦「みょうこう」(DDG-175)が、「いそかぜ」の撮影舞台として使用されています。ですので映画に登場する艦番号は「175」のままです。
(直下の写真は、F-toysの「みょうこう」をストレートに組み立てたもの)
映画の中で、「いそかぜ」に乗組員として潜入した防衛省情報局の工作員に協力する「いそかぜ」の先任伍長仙石(真田広之)が、「グソー(化学兵器)を発射するなら、前部のVLSか、後部のVLSか・・・」と迷うシーンがありますが、下の写真は艦首と後甲板の艦番号。それぞれの少し後ろ(前?)に前後部のVLSが写っています。
仙石と如月は凄惨な死闘ののち、ホ・ヨンファの計画を阻止するのですが、最後に「いそかぜ」は自爆して沈没してしまいます。
余談ですが、亡国のイージスに登場する化学兵器「グソー(GUSOH)」は、アメリカ軍が沖縄で開発したVXガスの50倍の毒性を持つとされる致死性の神経ガスですが、福井晴敏さんの小説には数度にわたり登場します。(もちろんフィクションの世界です。・・・と筆者は希望します)
最初は「Twelve Y.O.」という小説で登場し、そのあまりに強力な毒性のために、漏出事件の末、ほぼ唯一効果を無効にできるテルミット・プラスという兵器(架空の強力な特殊焼夷弾)で、漏出を起こした辺野古基地ごと焼き払われてしまいます。この事件は「辺野古ディストラクション」と福井作品の中で数回にわたって登場する事になります。
この事件で処分されず「試料」として残された「GPSOH」が移送中に元北朝鮮工作員のホ・ヨンファに奪われて、「亡国のイージス」事件に話が繋がって行きます。
そしてさらに、これが驚くべきことに、数千年後にやはり福井晴敏さんの「ターンA・ガンダム」(小説名「月に繭 地には果実』)にも登場するのです。
ちなみに「グソー(GUSOH)」とは「後生」の沖縄方言読みで、冥界(死後の世界)を意味するそうです。
次に「いそかぜ」第三形態:映画版「空母いぶき」に登場
そして「いそかぜ」は2019年に、もう一度スクリーンに登場します。
その映画は「空母いぶき」。「いそかぜ」は「いぶき」が所属する第五護衛隊群の一隻で、やはりここでも「こんごう」級イージス護衛艦の一隻、という設定です。
映画版のみの設定で、原作であるコミックでは実在するイージス護衛艦「ちょうかい」として登場し、「いそかぜ」は登場しません。
ja.wikipedia.org
ちなみに、第五護衛隊群は原作コミックでは、「空母いぶき」(DDV-192)を中心に、これを護衛するイージス護衛艦「あたご」(DDG-177)、同じくイージス護衛艦「ちょうかい」(DDG-176)、汎用護衛艦「ゆうぎり」(DD-153)、「せとぎり」(DD-156)、AIP推進潜水艦「けんりゅう」(SS-504)、補給艦「おうみ」(AOE-426)で編成されていることになっています。
一方、映画では、諸々の設定の違い(周辺への配慮?)から、第五護衛隊群は全て架空艦で編成されています。「空母いぶき」(DDV-192)はそのままですが(これは元々架空艦です)、これを護衛するイージス護衛艦「あしたか」(DDG-190):原作では「あたご」、同じくイージス護衛艦「いそかぜ」(DDG-161):原作では「ちょうかい」、汎用護衛艦「はつゆき」(DD-122):原作では「ゆうぎり」、「しらゆき」(DD-124):原作では「せとぎり」、AIP推進潜水艦「はやしお」(SS-515):原作では「けんりゅう」、というような変更が加えられています。
(直下の写真は、「空母いぶき」版イージス護衛艦「いそかぜ」。F-toysの「ちょうかい」をベースにして、艦番号をデカールを貼り替えて変更しました。ちなみに艦番号「161」は、現用艦では使用されておらず、初代「あきづき」級護衛艦の一番艦「あきづき」の番号です)
(直下の写真は、艦首部、艦後甲板の艦番号の拡大)
そして、「いそかぜ」をこの映画で一際目立たせた要因は、なんと言っても山内圭哉さんが扮する浮舟艦長の「いてまえ〜!」ではなかったでしょうか?
原作コミックでも「ちょうかい」艦長の浮舟一佐は、ここぞと言う時には関西弁で指揮をとります。
さて、なぜ、本稿が「いそかぜ」第二形態から始まったか、と言うお話になるのですが、これまで上記でご紹介した「いそかぜ」はいずれも映画に登場し、明言はされていませんが2隻とも「こんごう」級イージス護衛艦の形態を示していました。
が、実は「亡国のイージス」の原作小説に登場するいわゆる初代「いそかぜ」は、「はたかぜ」級ミサイル護衛艦の3番艦として登場します。
皆さんはご承知だと思いますが、「はたかぜ」級ミサイル護衛艦は、海上自衛隊の対空ミサイル護衛艦としては第三世代にあたり、搭載するシステムはイージス・システムではなく、ターター・システムでした。ターター・システム搭載艦としては、「はたかぜ」級は最終世代に属し、システムもデジタル技術の導入により高度化し、イージス・システム登場以前のミサイル駆逐艦としては頂点に立つ、という評価を得ていました。しかしターター・システムには同時に2-3目標までしか捕捉追尾出来ないと言う限界があり、これを超えるシステムとしてイージス・システムが登場したわけです。
海上自衛隊でも「はたかぜ級」に続く次世代DDGとしてイージス・システム搭載艦「こんごう級」が就役しており、「はたかぜ級」が第一線で活躍できる期間はそれほど長くないと思われていました。
一方、次々と就役が予定されているイージス艦は、従来のDDHを中心とした護衛隊群の艦隊防空の他に、周辺有事の状況変化(相次ぐ北朝鮮の弾道ミサイルの発射実験など)に伴い、弾道ミサイル防衛(BMD)の役割も担うこととなります。実はこの二つの役割は迎撃高度、タイミングの差異から、同時対応、つまり両立が難しく、新たに艦隊防空の任務の分担を検討することが必要になってきます。
現在、実際にはこの役割は、イージス艦とコンビを組む汎用護衛艦に一部負担させるべく、汎用護衛艦の高性能化で対応することになっていますが、「亡国のイージス」の世界(時代?)では、「はたかぜ」級3番艦の「いそかぜ」に既成艦へのアップデートの試みとして試験的に白羽の矢が立ち、試験艦「あすか」でテストされてきた「ミニ・イージス・システム」を搭載し、それに関連する改装を行った、と言う設定になっています。
これに関連した記事(もちろん架空)が下のURLにあります。
http://www.masdf.com/news/isokaze.html
この、ミニ・イージス・システムの搭載に伴い、艦橋前に搭載されていたアスロック・ランチャーを16セルのVLSに換装し、従来から搭載されていた艦首のMK.13ミサイル発射基に加え発射即応性を高め、主砲も従来の54口径5インチ単装速射砲(Mk.42)から、オート・メララ製の54口径5インチ単装速射砲(127mmコンパット砲)に変更し、対空能力の向上が図られました。
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(上の写真:F-toys製「はたかぜ」をベースに改装された「いそかぜ」の概観:120mm in 1:1250 by F-toysをベースとしたセミ・スクラッチ=「はたかぜ」の艦橋上部にDesktop Fleet 製の「あすか」の艦橋上部のミニ・イージス・システム・ドームを追加。主砲を換装し、アスロックランチャーに換えて16セルのVLSを搭載しました。さらに艦番号を183に変更:下の写真では、艦橋上部に追加搭載されたイージスシステムドームと、換装した主砲、VLSのアップを見ていただけます)
参考:試験艦「あすか」
その名の通り、海上自衛隊の様々な装備を試験する目的で建造された船です。
モデルは、幕之内弁当三次元造形の作品で、SFD素材による、ディテイルまで再現性の高いモデルです。(Shapewaysで入手可能だったのですが、今となっては、入手経路がありません)
幕の内弁当三次元造形さんは日本のベンダーさんで、Desktop Fleetと言う非常に充実したラインナップをお持ちのブランドを展開されていました。筆者にとってやや残念なことに、その主力スケールは、1:1800あるいは1:2000で、1:1250スケールは、一部に限られてはいました。
「あすか」はその限られ1:1250スケールのモデルで、非常に精度の高いモデルでした。
(試験艦「あすか」の概観:120mm in 1:1250 by Desktop Fleet: 下の写真では、艦橋前の新アスロック運用試験用のVLSや、おそらく12式地対艦誘導弾の艦載化に向けての試験用発射キャニスターが作り込まれています。同艦のミニ・イージス・システム・ドーム部分(下の写真上段)をそっくり「はたかぜ級」の艦橋上に移植して「いそかぜ」を作成しています)
「あすか」が活躍する小説の話
実はこの船、額面通りの「試験艦」なので、実戦等には投入されないはずなのですが、私の記憶では、随分以前の話ではあるのですが、大石英司さんの小説(「環太平洋戦争」だったかな、「アジア覇権戦争」だったかな、いずれにせよかなり以前の作品だったかと)で、海上自衛隊がその性格上、表立って介入できない周辺有事に、試験中の先進の装備を活用して、こっそり介入する特殊作戦部隊のベース的な存在として有事海面の投入される、と言うような話があったような・・・。その時に、海上自衛隊には面白い船があるんだなあ、と強い関心を持った記憶があります。
「いそかぜ」という名前
ところで、本稿を読んでいただいているような方ならば、映画で「いそかぜ」が「こんごう」級 イージス護衛艦の姿で登場したことに若干の違和感を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
イージス護衛艦「こんごう」級は「こんごう」「きりしま」「みょうこう」「ちょうかい」と全て「山」の名前がつけられており、その後の「あたご」級でも、「あたご」「あしがら」と山の名前を命名することが踏襲されています。これは旧海軍の重巡洋艦、巡洋戦艦(後に高速戦艦)が「山」の名前を艦名としてことを踏襲しています。
元来、護衛艦はDDの分類符号からも、多くは駆逐艦に分類され、旧海軍の慣例に倣って(慣例かどうかはよく知りませんが、多分そうですよね)「つき」「なみ」「きり」「ゆき」「あめ」そして「かぜ」など気象関連の名前が付けられる事が、創設以来一般的でした。
その慣例は海上自衛隊初のヘリコプター搭載護衛艦「はるな」級の就役から変わって行きます。「はるな」級は「はるな」「ひえい」、続く「しらね」級では「しらね」「くらま」と、以降、大型艦には「山」にちなんだ名前がつけられるようになります。前出のイージス護衛艦もこの系列にありますね。(さらに最近はさらに大型の全通甲板型のDDHには日本の律令制以来の旧国名が艦名として使われ始めています。「ひゅうが」級の「ひゅうが:日向」「いせ:伊勢」、「いずも」級の「いずも:出雲」「かが:加賀」という感じですね。この「山」「旧国名」あたりから、海上自衛隊の旧海軍への回帰の色合いが見られる、と言う声がちらほら出てきたような)
そうした意味では、「こんごう」級イージス護衛艦の形態を示す艦に「いそかぜ」と気象関連の名前を付けることには違和感を覚えずにはいられません。
では、護衛隊群の防空を担うイージス艦以前のミサイル護衛艦(DDG)にはどのような名前がつけられていたか、というと、その初代は「あまつかぜ」、第二世代「たちかぜ」級は「たちかぜ」「あさかぜ」「さわかぜ」、そして第三世代「はたかぜ」級は前出のように「はたかぜ」「しまかぜ」と、全て「かぜ」で統一されています。
従って、「はたかぜ」級の3番艦であれば、「いそかぜ」の名はふさわしい、と言うべきでしょう。
「艦番号」のはなし
もう一つ、ついでに艦番号について。
艦隊防空を担うDDGは、「あまつかぜ」DDG-163、「たちかぜ」級3隻がDDG-168~170、「はたかぜ」級2隻がDDG-171, 172、続くイージス艦「こんこう」級の4隻がDDG-173~176、「あたご」級2隻はDDG-177,178、そして最新の「まや」級2隻がDDG-179,180と続きます。
艦隊防空、という視点で言えば、初代「あきづき」級の2隻も、そういう役割を負っていましたが、艦番号はDD-161,162でしたし、「あまつかぜ」と「たちかぜ」級の間の「たかつき」級4隻(DDA-164,165,166,167)も、新型の54口径5インチ単装速射砲(Mk.42)を2基搭載する対空能力に優れた艦でした。「こんごう」級の就役以前には、ターター・システム搭載のDDGとDDA「たかつき」級が護衛隊群の防空を担当するという時期がありました。
こうした観点で見れば、「空母いぶき」に登場した浮舟艦長の「いそかぜ」第二形態がDDG-161の艦番号を継承したことも、なんとなく納得ですね。
一方で「はたかぜ」級3番艦である「いそかぜ」第三形態が背負っているDDG-183は、現在、DDH「いずも」の番号になっていますが、当時はおそらく「いずも」級の計画前であり、この番号を付与された、と考えることもできるでしょう。
と、名前、艦番号にも選択や付与に一定の法則がありそうです。これもまた興味深い。
幻の「亡国のイージス」前日譚:Call the Role
余談ですが、長編小説「亡国のイージス」には、その姉妹編として、この改装にまつわる前日譚を描いた短編小説集があるのです。
その改装は非常に大規模で、約9ヶ月を要しました。更にその後の公試などで再就役までに、「いそかぜ」はほぼ1年を要しているのです。
その改装工事中には、前出の「いそかぜ」の仙石先任伍長 は、造船所とのやり取りに疲れ果て、完工後には艦橋上に現れた「芽の生えたタマネギ」のようなミニイージスシステムのドームを見て「おれの艦を、こんなに不細工に造り変えやがって」と憤慨し、更に彼自身の部署であったターター・システムがミニ・イージス・システムによって無用の長物化したことに、自分も時代遅れになったかのように寂しい思いをするのです。
さらに、艦長と副長以外ほとんどの幹部クルーが入れ替わり(実は、この異動は、その後のテロ実行に向け仕組まれたものだったのですが)、乗組員たちも入れ替わり、これから先の混乱を予想して、先任伍長はため息をつくのです。
・・・と言うような「亡国のイージス」前日談が、実は「Call The Role」という別冊小説になっています。この本は仙石先任伍長だけでなく、その他の主要な本編登場人物の前日譚の短編集というような趣の本になっています。(「Call The Role」というのは「点呼」というような意味合いだそうです)
この本、実はピットロード社製の「いそかぜ」のフィギュアとセットで販売されています。2005年限定1万セット発売で、Amazonでは見つからないので、中古市場だけでの流通かもしれません。筆者もオークションで入手した記憶があります。原作者福井さんによりコメントがこちら。
フィギュアはさておき、本だけでも再版されればいいと思うのですが。できれば文庫本でね。
この本にはもう一つ、大変貴重な点があります。実はその後書き(?)がフィギュアを手掛けた模型メーカー「ピットロード」の企画開発部のお二人(そのうちの一人は原型製作者)によって書かれているのです。前述の「後書き」という言葉に?をつけたのは理由があって、後書きと言うよりも、「いそかぜ」のFRAMによる性能向上と意義を記述された内容になっています。大変コンパクトで面白い!
欲しくなってきたでしょう。再版してくれればいいのに。福井さんによれば、これだけではボリューム不足で文庫にはできないのかもしれませんが。
おまけ?
さて、最後に直下の写真は、「はたかぜ」級ミサイル護衛艦のそろい踏み(?)。手前からDDG-172「しまかぜ」、DDG-171「はたかぜ」、DDG-183「いそかぜ」の順。
第65護衛隊:僚艦「うらかぜ」の製作
http://www.masdf.com/news/isokaze.html
上掲(本稿の冒頭でも掲載していますが)の「いそかぜ」改修完了の記事(架空です。もちろんには、「僚艦「うらかぜ」と共に第65護衛隊を編成」という記載があります。
早速、筆者の常として、僚艦「うらかぜ」も作ってしまおう、と言う方向に思考が走るのですが、同記事の中には「しかしこの近代改修工事は、いそかぜの場合で450億円と高額であるため財務省の片山さつき担当主計官は「近年の緊縮財政期においてこのような費用対効果が悪い計画に意味があるのか?ミニ・イージス戦艦なんて時代遅れよ!」と、今後の予算化には消極的。またアメリカ政府も日本の「ミニ・イージスシステム」開発に対して日本の軍事的独立を警戒し不快感を募らせており、今後順調に計画が進行するかどうかはまったく不透明である」という記載があり、その後さらにミニ・イージス化が進められたのかどうか、つまり「うらかぜ」を「はたかぜ級」のミニ・イージス搭載艦形態で作るべきかどうか、はっきりしませんでした。
しかし、その後、原作を読み返すと、「隊司令の衣笠一佐が、あえて旧型の第二世代ミサイル護衛艦「うらかぜ」を座乗艦に選んだのも・・」と言う記述があるではないですか(文庫版原作84ページ)。ありゃリャ、これは「うらかぜ」は「たちかぜ」級だぞ。
と言うわけで、「うらかぜ」を「たちかぜ級」4番艦として製作しています(「たちかぜ級」も実際には3隻しか建造されていないので、いずれにせよ架空艦ではあるのですが)。
架空護衛艦「うらかぜ」(DDG-162):「たちかぜ級」ミサイル護衛艦4番艦
(DDG-162「うらかぜ」の概観:115mm in 1:1250 by Amature Wargame Figures :WNV素材の3D printingモデルです。写真を上掲のようにアップにすると、やはりWNV素材の仕上がりの荒さが気になりますね。肉眼で見ている分には、それほど気にならないのですが)
(「たちかぜ級」ミサイル護衛艦の概観:115mm in 1:1250 Hai製モデルをベースに主砲塔のみSNAFU store製のWeapopn setに換装。アスロック搭載後を再現しています)
同級は、ミサイル護衛艦「あまつかぜ」に次ぐ、第二世代のミサイル護衛艦(DDG)として3隻が建造されました。ミサイルの誘導システムは「あまつかぜ」に続き、ターターシステムを搭載し、艦尾部に搭載したMk 13ランチャーから発射される対空ミサイルと、主砲に採用した54口径5インチ単装速射砲(ライセンス生産の73式)2基をあわせて、護衛隊群の防空の要の役割を担う構想でした。ja.wikipedia.org
Mk 13発射機はランチャーの直下に40発のミサイル弾庫を保有し、1分間に約7発のミサイルを発射する能力を持っていました。
船体は当時の護衛艦標準の遮浪式甲板型で、3850トン級の船体に蒸気ボイラーを主機として搭載し32ノットを発揮する設計でした。本級の最終艦「さわかぜ」は、護衛艦として蒸気タービンを採用した最後の護衛艦となりました。
上記の艦隊防空システム以外の主要兵装として、「しらね級」と同様に、アスロック8連装発射機と短対潜誘導魚雷を対潜装備として搭載し、さらに後日、CIWS2基が追加装備され、近接防空能力も向上しています。
同級3隻のうち、最後に建造された「さわかぜ」では、対空ミサイルの発射装置(Mk13)が更新され、ハープーン対艦ミサイルも発射できるようになりました。Mk 13はランチャーの直下に40発のミサイル弾庫を保有し、1分間に約7発のミサイルを発射するぬ力を持っていました。
ご参考)護衛艦「さわかぜ」の3D printing モデルをベースにした制作過程はこちら
ディテイルアップの大まかな流れは、ほぼ以下の通りです。
(直下の写真:入手したAmature Wargame Figures製のSFD素材のモデル。この他にSFD素材のモデルも一点あり、これも併せて今回仕上げることに:今となってはこの3D printingモデルも入手経路は見当たりません)
(艦橋部分等の除去:使用したのは、ほとんで船体だけ・・・)
(F ~toyの「しまかぜ」級DDGから艦橋部分を移植。サーフェサーで下地処理)
(直下の写真:Amature Wargame Figures製のWNV素材のモデルをベースに、上部構造及び武装を換装してディテイルアップ/SFD素材モデルもほぼ同様のディテイルアップを行っています)
細部は、武装の換装など、ほぼ「さわかぜ」と同じ仕様で仕上げてあります。最後に艦番号「162」を貼付して、出来上がり。
この艦番号、決定までに少し紆余曲折がありました。
と言うのも、「いそかぜ」については原作中に「183」と言う艦番号が明記されているのですが、「うらかぜ」については、艦番号に関する記述はありません(少なくとも、私が読みこんが限りでは。もしどこかに記載があったら、是非お知らせ下さい)
そこで、「たちかぜ」級の4番艦であれば、本来は艦番号「171」が付与されるべきなのですが、この番号は実際には、すでに次級「はたかぜ」級DDGのネームシップ「はたかぜ」に付与されています。その後はミサイル護衛艦の番号は最新型の「まや」級の「はぐろ」の「180」まで、すべていっぱいで、さらにその後は181から184までDDHの「ひゅうが」級、「いずも」級に付与されていて、空きがありません。(そう言う意味では小説版「亡国のイージス」の「いそかぜ」の183番も、実際にはDDH「いずも」の艦番号になってはいるのですが)
止むを得ず、「うらかぜ」の就役時点ではすでに退役していたであろう防空担当護衛艦の番号を、と言うことで、初代「あきづき」級の2番艦「てるづき」(1981年、特務艦籍に変更 この時点で、DD-162からASU-7012に艦番号を変更)の番号をいただいた、と言うわけです。「うらかぜ」の前の「たちかぜ」級3番艦の「さわかぜ」の就役が1983年ですので、少なくとも「うらかぜ」の就役はそれ以降と想定できますので、なんとか辻褄は合うかと。(余談ですが、前述の「いそかぜ」の項でも触れましたが、映画版「空母いぶき」の「いそかぜ」は初代「あきづき」の艦番号「161」をもらっています)
と言うことで、少し苦労しましたが、艦番号は「162」に決定。
第65護衛隊(「いそかぜ」(DDG-183), 「うらかぜ」(DDG-162))
(直下の写真は、第65護衛隊の2隻。手前:「うらかぜ」(DDG-162) と奥:ミニ・イージスシステム搭載艦に改装後の「いそかぜ」(DDG-183))
「亡国のイージス」では「いそかぜ」の「反乱」に対し阻止に動いた「うらかぜ」は撃沈されてしまいます(原作文庫本上巻519−529ページ)。
映画版では「うらかぜ」は「むらさめ級」汎用護衛艦が出演
一方映画版でも「うらかぜ」はやはり「いそかぜ」の東京湾侵入を阻止しようとして、撃沈されてしまいます。映画版では「うらかぜ」が「いそかぜ」の僚艦であることは明示されておらず、冒頭の動画で見る限りでは「むらさめ級」汎用護衛艦が演じています。
架空護衛艦「うらかぜ」: 「むらさめ級」汎用護衛艦 (1996- 同型艦9隻)
(汎用護衛艦「むらさめ級」の概観:120mm in 1:1250 F-Toys 現用艦船キットコレクションをほぼストレートに組んだもの)
汎用護衛艦の第二世代として、「むらさめ級」は9隻が建造され、現在の護衛隊群の基準構成艦となっています。
兵装等の装備は前級「あさぎり級」と同様を想定しながら、搭載電子機器類の増加への対応や、ヘリ運用能力の強化、居住性改善等の要請から、船体は大型化しています。(4550トン、30ノット)
砲熕兵器としては、主砲に62口径3インチ単装速射砲(76mmコンパクト砲)、個艦防御兵器としてCIWSを両舷に1基づつ搭載しています。
主要対潜装備としては短対潜誘導魚雷発射管とアスロックを装備し、対空兵装としてはSAM(シースパロー)を、いずれも垂直発射式で搭載していることが特徴です。
アスロックは艦首部のMk. 41 VLS 16セルに搭載されています。
SAM(シースパロー)は、艦中央部にMk. 48 VLS 16連装のキャニスターに収容されています。
いずれも、搭載弾数は前級と同様ながら、いずれもVLS搭載とすることで、即応発射弾数は倍になった。
(前部甲板に装備されたMk.41 VLS 16セル:アスロック用と、艦中央部に装備されたMk.48 VLS 16キャニスター:シースパロー用)
艦対艦兵装としては、従来のハープーンに替えて国産の90式対艦誘導弾を4連装キャニスター2基に搭載しています。
加えて1機の対潜ヘリコプターを固有の搭載兵装として保有していますが、ハンガーは「あさぎり級」よりも大型化され、「あさぎり級」ではあくまで応急的な運用とされていたのに対し、2機運用を基本想定としたものとなりました。これにより、実際にソマリア派遣等の際には2機運用が実施されています。
(艦尾部のヘリコプター発着甲板と大型化したヘリハンガー)
海上自衛隊の艦隊防空担当艦の系譜(160番台艦の一覧)
ちょっと良い機会なので、前述の「うらかぜ」の艦番号をどのように決めたかの経緯説明の話の流れで、艦番号絡みの話を少し。
海上自衛隊の護衛艦のうち、護衛隊群等の艦隊防空の役割を担う艦には、従来から160番台(のちには170番台から180番へ)の艦番号が 付与されてきています。今回は、イージス艦以前の防空担当の護衛艦をご紹介しておきます。
DD-161「あきづき」(初代)/DD-162「てるづき」(初代)
海上自衛隊の護衛艦として初めて2000トンを超えた「あきづき」級護衛艦のネームシップ。5インチ単装速射砲3基と3インチ連装速射砲(スーパーラピッド)を装備し、高い対空戦闘能力を持っていました。
「あきづき」「てるづき」共に、旗艦装備を保有しており、護衛艦隊、護衛隊群の旗艦任務につくことが多かったと言われています。当時の国産護衛艦の船体の特徴として、長船首楼型の船型を採用していましたが、強度の弱点を補う方法として、接合部に緩やかな傾斜をつけた連続した甲板の形態をとっていました。この傾斜からこの特徴を持つ「あきづき級(初代)」「むらさめ級(初代)」「あやなみ級(初代」は「オランダ坂」型護衛艦と呼ばれ親しまれました。
DDG -162「うらかぜ」
第二世代ミサイル護衛艦「たちかぜ」級の4番艦(架空)。今回投稿の主役の一人。
ミニ・イージスシステム搭載護衛艦「いそかぜ」(DDG-183)と第65護衛隊を組んだことは、つとに有名。「亡国のイージス」事件で、僚艦「いそかぜ」によって撃沈されてしまいます。
DDG-163「あまつかぜ」
DD-164「たかつき」
多目的護衛艦「たかつき」級のネームシップ。強力な54口径5インチ砲を2基装備し、ミサイル護衛艦の防空機能を補完する役割をになっていた。装備近代化のFRAM改装後の姿。艦後部にCIWSを装備していますが、実際にはCIWSは「きくづき」のみ装備し、「たかつき」は装備しませんでした。
DD-165「きくづき」
多目的護衛艦「たかつき」級の2番艦。装備近代化のFRAM改装後の姿。後部主砲と、Dash格納庫を撤去して、対艦ミサイル、シースパロー、CIWSなどを搭載し、ミサイル化対応を促進し、艦齢延長が図られました。ヘリコプターの搭載能力を除けば、ほぼ「はつゆき」級汎用護衛艦に匹敵する戦力に。
DD-166「もちづき」
多目的護衛艦「たかつき」級の3番艦。本級の3番艦、4番艦には、FRAM改装は行われませんでした。
DDG -166「もちづき」架空改装艦
「もちづき」は、FRAM改装に代えて、DDG化の改装が行われた、と言う想定です。海上自衛隊初のDDG「あまつかぜ」の就役が 1965年。第二世代DDGの「たちかぜ」級の就役が1976年。この間、「あまつかぜ」は唯一のDDGであったわけで、ターター・システムの複数艦での運用データを得るためにも、この空白を埋めるために、1967年から就役の始まった「たかつき」級の1隻が早々にDDGへ改装・転用された、と言うカバーストーリーで製作されています。
下の写真は、僚艦「あまつかぜ」とミサイル護衛艦2隻による護衛隊を組む「もちづき」。
その後、「うらかぜ」と一時は護衛隊を組むことも。(おお、架空艦2隻での護衛隊編成)
DDG「もちづき」の制作
下はSFD素材の竣工時形態の3D printingモデル(今となっては「幻の」とつけた方がいいかもしれません)。
このモデルからいくつかのパーツを撤去。撤去部分は、艦首から前部主砲、アスロック・ランチャー、前部マスト上部、後部煙突上部、後部上部構造物、後部主砲。
換装、もしくは追加したパーツ:前部主砲(Ftoys)、アスロック・ランチャー(Ftoiys)、前部マスト上部(Ftoiys:「しらね」前部マストを転用)、短魚雷発射管(ロッドより製作)、ハープーン・ランチャーを追加(Ftoys)、後部煙突上部(Ftoiys:「しらね」後部煙突上部を転用)、ボートを両舷に追加(Ftoys)、イルミネーター2基を追加(Ftoys「しまかぜ」より転用)、Mk13対空ミサイル・ランチャーを追加(Ftoys「しまかぜ」より転用)、CIWSを追加(Ftoys)
下の写真は、上記の作業後、下地処理を経てざっと塗装をしてみたものです。艦中央部の白いパーツは、ロッドで製作した短魚雷発射管です。
少し制作の裏話を。
当初、艦後部のイルミネーターの後方に2番主砲を残していたのですが、Mk13ミサイル発射機とCIWSをその後ろに追加すると、2基のイルミネーターの配置に余裕がなく、併せてあまりにも艦後部が荷重になるように思われ、2番主砲の設置を断念しました。
その上で、少しイルミネーターの間隔に余裕を持たせ、Mk13対空ミサイル発射機をDASH無人対潜攻撃ヘリコプター格納庫上に設置、DASHの運用甲板であった後甲板にCIWSを設置、と言う配置にしました。CIWSの射界を広く持たせるためにはMk13とCIWSの配置を逆に、とも考えたのですが、Mk13の下に収納されるミサイル弾庫を考慮すると、この順序が良いのではないかと言う結論です。なんとなく、DASHの格納庫をそのままに、と言う状況も活かせたような気もしています。
DD-167「ながつき」
DDGへの改装も検討されたが、予算上捻出できず断念、と言う設定です。ほぼ「たかつき級」多目的護衛艦の就役時の姿(原型)を残しています。
DDG-168「たちかぜ」
海上自衛隊、第二世代のミサイル護衛艦「たちかぜ」級のネームシップ。1998年からは護衛艦隊旗艦を務めたことも。
DDG-169「あさかぜ」
「たちかぜ」級の2番艦。
DDG-170「さわかぜ」
「たちかぜ」級の3番艦。本艦から、アスロックの自動装填機構が導入されました。アスロック・ランチャーの位置と艦橋基部の形状の少し異なります。さらに艦尾部のMk 13ミサイルランチャーが更新され、ハープーン対艦ミサイルも発射できるようになりました。
DDG-171「はたかぜ」
海上自衛隊のミサイル護衛艦としては第三世代「はたかぜ」級のネームシップ。イージスシステム以前の対空誘導ミサイル駆逐艦としては最終世代に属し、その頂点とも言われることもあります。「まや」級の就役で、そろそろ練習艦籍に移管されるかも。
DDG-172「しまかぜ」
第三世代ミサイル護衛艦「はたかぜ」級の2番艦。
DDG-183「いそかぜ」
第三世代ミサイル護衛艦「はたかぜ」級の3番艦。ミニ・イージスシステム搭載艦への改装が行われた。直下の写真は、改装後の姿。改装再就役直後に「亡国のイージス」事件の舞台となり、おそらく海上自衛隊護衛艦の中で最も有名になりました(?)。
下の写真は、事件直前の第65護衛隊の2隻。手前:「うらかぜ」(DDG-162) と奥:ミニ・イージスシステム搭載艦に改装後の「いそかぜ」(DDG-183)。今回の投稿前半で既に詳しくお話ししています。
と言うことで今回はここまで。久々に海上自衛隊の艦級のお話をさせていただきました。
さて次回は(こそは)、日清戦争黄海海戦時の日本艦隊のお話を、おそらく2回くらいで、と考えています。模型の整備、ディテイルの手直しなどが間に合えばいいのですが。
もちろん、もし「こんな企画できるか?」のようなアイディアがあれば、是非、お知らせください。
併せて模型に関するご質問等は、いつでも大歓迎です。
特に「if艦」のアイディアなど、大歓迎です。作れるかどうかは保証しませんが。併せて「if艦」については、皆さんのストーリー案などお聞かせいただくと、もしかすると関連する艦船模型なども交えてご紹介できるかも。
もちろん本稿でとりあげた艦船模型以外のことでも、大歓迎です。
お気軽にお問い合わせ、修正情報、追加情報などお知らせください。
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