相州の、ほぼ週刊、1:1250 Scale 艦船模型ブログ

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

汎用護衛艦のデカール転写、ほぼ完了:海自護衛艦コレクションの充実(その8)

今回も海自護衛艦のディテイル・アップの進捗状況のお話を。主には艦番号のデカール転写のお話です。

前回投稿以降、筆者には珍しく「勤勉」に作業を進め、F-toys 製の「現用艦船キットコレクション」での収集を進めていた「あさぎり級」8隻、「むらさめ級」11隻、「たかなみ級」5隻、「あきづき級」4隻のディテイル・アップを一応完了しました。

これに前回ご紹介した「はつゆき級」6隻(同級は12隻あるのですが、筆者の手元には7隻のモデルしかありません)市販モデルのない「あさひ級」の1隻を加えると、海自のいわゆる汎用護衛艦の筆者の手持ちのモデルは全てデカール転写作業を終え、当面のディテイル・アップを終えたことになります。

 

これらのご紹介の前に、前回新着モデルとしてご紹介したヘリコプター搭載護衛艦「はるな」の進捗状況も少し触れておきます。

Smelly Cat Works製「はるな級」ヘリコプター搭載護衛艦(FRAM改装後)のモデル

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上の写真は本稿の前回投稿でご紹介した筆者がこのところ期待を湯せているSmelly Cat Works製の「はるな級」のモデル概観です。3D printing modelにはつきものの射出時のバリとりを行い、少し陰影をつけるために下地処理をしてありますが、ほぼ到着時のモデルのままです。

ディテイルの気になる武装パーツを手持ちのストックに置き換え、塗装を施し、艦番号とヘリコプター発着甲板のマーキングを転写した状態まで、作業は進捗しています(下の写真)。

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下の写真は艦番号とヘリ発着甲板のマーキングを転写した部分をアップしたものです。まだトップコート処理の前なのでデカールの縁が目立っています。
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今回のモデルは同級のネームシップ「はるな:DDH-141」として仕上げています。

あとはデカールの乾燥を待って艶消しトップコートで仕上げる予定です。

 

元々「はるな級」はHai製モデル(メタルモデル)を保有していたのですが、F-toys  製の「しらね級」と艦型の解釈が異なるように思われ違和感があったので、試しにSmelly Cat Works製のモデルを入手し作成してみた、という経緯があったことは前回記述しました。f:id:fw688i:20251213141410j:image

(上の写真はこのモデル調達の狙いだった「しらね」(奥/上)との艦型の比較)

上の写真でも両級の艦型に関する違和感はHai製モデルとの比較よりは小さいので、筆者のコレクションはこちらを優先したいと思っています。前回も述べましたが、現在「ひえい:DDH-142」となるモデルを調達中です。(到着は新年になりそうですね)

ここまで制作を進めてみて、やはり気に入ったので現在もう一隻を発注しています。

 

ここからは今回投稿の本論である汎用護衛艦のお話です。

少し乱暴かもしれないと思いつつ、海上自衛隊における「汎用護衛艦」について少しその経緯などまとめておくと、1960年代後半から当時の海上自衛隊が重大な脅威と想定していたソビエト連邦軍が空中発射あるいは潜水艦発射による対艦ミサイルを配備し始めます。これにより海上自衛隊の主要任務のシーレーン防衛には、それまでの魚雷等に比べ格段に早い速度と長い射程を持つミサイルに対応するために、即応域を大幅に拡大する必要が現れます。

空中脅威に対しては誘導対空ミサイルを搭載したミサイル護衛艦(DDG)が整備され、対潜水艦戦では対潜掃討領域を拡大する必要から、対潜ヘリコプターの運用を基軸とした対応が構想され、今回奇しくも冒頭でご紹介した「はるな級」を皮切りにヘリコプター搭載護衛艦(DDH:対潜哨戒ヘリ3機搭載)を中心にした護衛隊群構想が模索されることになります。

対潜哨戒ヘリコプターによる対潜戦闘を補完し、DDH、DDGなどの僚艦防衛も担うべく、新型護衛艦はヘリコプターを搭載し、対空ミサイル・対潜ロケット等を標準装備した設計となり、以降、海上自衛隊の基準構成艦としての「汎用護衛艦」のスペックが従実してゆくわけです。

これまでに海上自衛隊が建造・装備した「汎用護衛艦」の艦級は以下の通りです。

「はつゆき級:DD-122〜133」12隻

「あさぎり級:DD-151〜158」8隻

「むらさめ級:DD-101〜109」9隻

「たかなみ級:DD-110〜114」5隻

「あきづき級:DD-115〜118」4隻

「あさひ級:DD-119、120」2隻

今回はこれらの各艦級のモデル整備状況をご紹介してゆきます。

 

「はつゆき級」護衛艦

(就役期間:1982-2021  同型艦 12隻:DD122-DD133)

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(「はつゆき級」護衛艦の概観:104mm in 1:1250  Hai製モデルをベースに主砲塔のみSNAFU store製のWeapopn setに換装)

モデルコレクションの現状

「はつゆき級」護衛艦は全部で12隻建造されています。筆者の保有モデルは現時点で6隻ですので、6隻のモデルをこの12隻のうちから以下に割り当てて仕上げています。

1番艦「はつゆき:DD-122」(1982年3月就役)と2番艦「しらゆき:DD-123」(1983年2月就役)は無条件で決定(理由は特にありません。強いて言うなら「順番」ですかね)。

そして今回の入手モデルは同級で練習艦に艦種変更後、同級で最も最近まで海上自衛隊で現役を務めていた「せとゆき:TV-3518」(2021年12月練習艦籍から除籍:同艦はDD-133からTV-3518へ艦番号が変更されました)として作成します。

残る3隻は同級の最終就役艦:12番艦である「しまゆき:DD-133」(1987年2月就役)と護衛艦籍のまま退役した「あさゆき:DD-132」(2020年11月護衛艦籍から除籍)、「まつゆき:DD-130」(2021年4月衛艦籍から除籍)とすることとします。

このセレクションに従い、艦番号を転写し艶消し仕上げまで作業を完了させました。

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写真上段左には、「はつゆき級」のネームシップである1番艦「はつゆき:DD-122」(1982年3月就役)と2番艦「しらゆき:DD-123」(1983年2月就役)、さらに練習艦や特務艦に移籍することなく護衛艦籍のまま退役した「まつゆき:DD-130」(2021年4月衛艦籍から除籍)の艦首の艦番号を示してあります。

次に写真上段右では上述の「まつゆき」と同様に護衛艦籍のまま退役した「あさゆき:DD-132」(2020年11月護衛艦籍から除籍)、同級の最終就役艦:12番艦である「しまゆき:DD-133」(1987年2月就役)、そして練習艦に艦種変更後、同級で最も最近まで海上自衛隊で現役を務めていた「せとゆき:TV-3518」(2021年12月練習艦籍から除籍)の艦首艦番号を占めています。

写真下段では各艦のヘリ発着甲板に記された艦番号の一覧を示しました。特務艦籍に移籍後の「せとゆき:TV-3518 」がどんな艦番号をヘリ甲板に表示していたかは調査中ですので(末尾3桁でいいんだろうか?どなたかご存知の方がいらっしゃったら教えてください)、今は番号は表示していません。

朗報! Ebayで7隻目の調達に成功

今週、Ebayで「はつゆき級」のHai製モデルを落札しました。モデルの手元到着まで少し時間がかかりそうですが、7隻目をコレクションに加える事ができます。モデルの状態は写真で見る限りあまり良くなさそうですが、手直しでなんとかできるレベルだと判断しています(同時に「あぶくま級」護衛艦(コレクション3隻目)も落札できました。これも筆者にとっては嬉しい出来事です)。

艦級の特徴ご紹介(過去投稿から)

「はつゆき級」護衛艦は、前述の背景から、海上自衛隊ではヘリ搭載護衛艦(DDH)以外では初めて固有の対潜ヘリコプターを搭載した「汎用護衛艦」の第一世代です。遮浪甲板型を基にした満載排水量4000トン級の長船首楼型の船型を持ち、海上自衛隊で初となるオール・ガスタービン推進方式を導入し、30ノットの速力を発揮できました。

同級は「汎用護衛艦」の名の下にバランスの取れた兵装を搭載しています。

対潜兵装としては、1機の対潜ヘリに加え、アスロック発射ランチャーと、短対潜誘導魚雷を搭載し、加えて対艦兵装として、艦対艦ミサイルハープーンの4連装発射筒を両舷に1基づつ搭載していました。

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対空兵装としては、近接防御用としては、主砲として62口径3インチ単装速射砲(76mmコンパクト砲)を搭載し、加えてSAM(シースパロー)発射機を艦尾に1基、さらに個艦防御兵器としてCIWSを両舷に1基づつ搭載しています。

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(「はつゆき級」の主要兵装の配置:艦首部に3インチ単装速射砲、アスロック発射機、艦橋構造物上にCWISが配置されています(上段)。対潜短魚雷発射管とハープーン対艦ミサイル発射筒(中段)。艦尾のヘリ発着甲板とシースパローランチャー(下段))

これらの強力な兵装を、戦闘情報処理装置と連携し戦闘システムを構築したC41を搭載し統合運用し、海上自衛隊初のいわゆるシステム艦であるとされています。しかしシステムは艦型の大きさ等の制限から機能的には最小限で、この充実が次級以降の課題となってゆきます。

「はつゆき級」は護衛隊群での運用後、システム艦である特質を活かしてこの領域での訓練需要を受けて練習艦として運用され、あるいは2008年の組織改変で護衛艦隊の直轄護衛隊となった地方隊で地方隊所属の護衛艦として運用されましたが、2021年の練習艦「せとゆき」の除籍を最後に、全ての艦が除籍されました。

 

「あさぎり級」護衛艦

(就役期間:1988-  同型艦 8隻:DD151-DD158)

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(「あさぎり級」護衛艦の概観:110mm in 1:1250 by F-Toys 現用艦船キットコレクションをほぼストレートに組んだもの)

モデルコレクションの現状

「あさぎり級」は8隻全てF-toys製モデルで揃えています。

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上の写真は左から就役の早い順に「あさぎり:DD-151」「やまぎり:DD-152」「ゆうぎり:DD-153」「あまぎり:DD-154」の順です。下の写真では後期就役の4隻を左から「はまぎり:DD-155」「せとぎり:DD-156」「さわぎり:DD-157」「うみぎり:DD-158」の順。

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艦級の特徴ご紹介(過去投稿から)

「あさぎり」級護衛艦は、多様な兵装を装備し、対空、対潜いずれの目的にも対応できるよう設計された、いわゆる汎用護衛艦としては「はつゆき」級に次ぐ2世代目で、8隻が建造されました。

前級の「はつゆき級」の課題に取り組んだ拡大型と言っていいと思います。対潜水艦戦を想定した静音性の向上と、機関のシフト配置による生存性の向上、C41(戦術情報処理装置)の艦隊リンクへの適応等の機能拡充、ヘリコプター収納ハンガーの拡大(2機収納可能:大型化したためあまり外観はよろしくない、という評判も)などにより、満載排水量は4900トンに大型化し、速力は30ノットを発揮することができます。

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(「あさぎり級」の主要兵装の配置:基本的な配置は前級「はつゆき級」とほぼ同じです。:艦首部に3インチ単装速射砲、アスロック発射機、艦橋構造物上にCWISが配置されています(上段)。対潜短魚雷発射管とハープーン対艦ミサイル発射筒(中段)。哨戒ヘリコプター2機の運用を想定し拡大されたハンガーと発着甲板、シースパローランチャー(下段))

搭載する兵装は前級「はつゆき級」に準じ、対潜兵装として1機の対潜ヘリ、アスロック発射ランチャー、短対潜誘導魚雷を搭載し、対艦兵装として艦対艦ミサイルハープーンの4連装発射筒を両舷に1基づつ搭載、近接対空防御用として62口径3インチ単装速射砲(76mmコンパクト砲)、加えてSAM(シースパロー)発射機を艦尾に1基、個艦防御兵器としてCIWSを両舷に1基づつ搭載しています。

同級は、海自が運用する汎用護衛艦としては、現在最古参で、一部が練習艦籍に変更されたのちも再び護衛艦籍に復帰するなどの経緯があり、「あさひ」級護衛艦の就役に伴い護衛隊群から地方隊への移籍が行われました。順次、艦齢延伸改修工事が実施され、現時点では1隻が練習艦籍にある他、残りの7隻は地方隊(二桁護衛隊)に所属しています。2027年あたりから順次退役が始まる計画のようです。

 

「むらさめ級護衛艦

(就役期間:1996- 同型艦 9隻:DD101-DD109)

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(「むらさめ級」護衛艦の概観:120mm in 1:1250 by F-Toys 現用艦船キットコレクションをほぼストレートに組んだもの)

モデルコレクションの現状

「むらさめ級」は9隻全て、F-toys 製モデルで揃えています。

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上の写真は左から就役の早い順に「むらさめ:DD-101」「はるさめ:DD-102」「ゆうだち:DD-103」「きりさめ:DD-104」「いなづま:DD-105」の順です。下の写真では後期就役の4隻を左から「さみだれ:DD-106」「いかづち:DD-107」「あけぼの:DD-108」「ありあけ:DD-109」の順。

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ヘリ発着甲板のマーキングは2隻(「いかづち:DD-107」「ありあけ:DD-109」)は2010年以降に採用された白色のものになっています。

 

艦級の特徴ご紹介(過去投稿から)

 汎用護衛艦の第二世代として、「むらさめ級」は9隻が建造されました。現在の護衛隊群の基準構成艦となっています。

兵装等の装備は前級と同様を想定しながら、搭載電子機器類の増加への対応や、ヘリ運用能力の強化、居住性改善等の要請から、船体は大型化しています。(満載排水量6200トン、30ノット)

砲熕兵器としては、主砲に62口径3インチ単装速射砲(76mmコンパクト砲)、個艦防御兵器としてCIWSを両舷に1基づつ搭載しています。

主要対潜装備としては短対潜誘導魚雷発射管とアスロックを装備し、対空兵装としてはSAM(シースパロー)を、いずれも垂直発射式で搭載しています。

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(前部甲板に装備されたMk.41 VLS 16セル:アスロック用と、艦中央部に装備されたMk.48 VLS 16キャニスター:シースパロー用)

アスロックは艦首部のMk. 41 VLS 16セルに搭載されています。

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SAM(シースパロー)は、艦中央部にMk. 48 VLS 16連装のキャニスターに収容されています。

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搭載弾数は前級「あさぎり級」と同様ながら、いずれもVLS搭載とすることで、即応発射弾数は倍になっています。

艦対艦兵装としては、従来のハープーンに替えて国産の90式対艦誘導弾を4連装キャニスター2基に搭載しています。

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加えて1機の対潜ヘリコプターを固有の搭載兵装として保有していますが、ハンガーは「あさぎり級」よりも大型化され、「あさぎり級」ではあくまで応急的な運用とされていたのに対し、常時2機運用を想定したものとなり、実際にソマリア派遣等の際には2機運用が実施されています。

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(艦尾部のヘリコプター発着甲板と大型化したヘリハンガー)

 

ここで、少し模型的なお遊びのご紹介を。

架空艦モデルのご紹介:「むらさめ級護衛艦:改修型「むらさめ」(筆者の妄想から)

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(次世代システムへの対応に向けて、テスト改装された護衛艦「むらさめ」の概観: F-Toys 現用艦船キットコレクションをベースに、艦橋部を「あきづき級」のものに、「もがみ級」に搭載された複合通信空中線(アンテナ:ユニコーン)に換装して調整してみました:筆者の妄想艦ですのでご注意を)

本稿の過去投稿「護衛艦隊のワークホース:汎用護衛艦の開発小史」で、筆者の妄想として、護衛艦「むらさめ」が艦齢延長の為にシステム・グレードアップのテスト・プラットフォームに転用された、と言う想定で、改修型「むらさめ」のモデルをご紹介したことがありました。

改修に至る背景(架空です)

背景としては、北朝鮮の核ミサイル実験や、周辺情勢の複雑化に伴い、イージス・システムを搭載した「こんごう級」「あたご級」「まや級」ミサイル護衛艦の任務がミサイル防衛(BMD)機能へと比重を高めざるを得ない状況下で、それを補完する汎用護衛艦にも他目標処理等機能等、防空能力の充実が求められてゆきます。それは具体的には次世代汎用護衛艦「あきづき級」「あさひ級」などの設計に発展してゆくのです。

一方で、既存の汎用護衛艦にも同様のシステム化による近代化が求められることは必定で、その試行として、まずは「むらさめ」がそのテスト・プラットフォームとして改造を受けることになりました。具体的には戦術処理システムのアップ・デートと「あきづき級」に搭載された多機能型レーダー(捜索と火器管制)の搭載による僚艦防空能力の向上等が目指されました。さらにトラス構造のマストを、「もがみ級」フリゲート艦で採用が検討されていた

複合通信空中線(アンテナ)「ユニコーン」に改め、戦術データ・リンクの対応力向上、保守整備の簡素化、ステルス化等の効果が検証されました。一方で、あくまでテスト・プラットフォームとしての試験運用であるため、兵装等は従来の「むらさめ」のものをそのまま残置されました。

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(改修後「むらさめ」の兵装配置拡大:兵装は「むらさめ」に搭載されているものをそのまま踏襲しています:主砲に62口径3インチ単装速射砲(76mmコンパクト砲)、アスロック用Mk.41 VLSと個艦防御兵器としてCIWS(上段)、短対潜誘導魚雷発射管とSAM(シースパロー)用のMk.48 VLS(中断)、哨戒ヘリコプター用の発着甲板とハンガー、ハンガー上CIWS(下段):下の写真は本艦の改修の主眼であったシステムのアップグレードに伴い特徴的な外観となった艦橋とその長部に装備された複合通信空中線:ユニコーン

外観には現れません(多分)が、システム適応のため電力消費は格段に増大し、発電機も最新型に改められました。(1500KWから2400KWへ)・・という想定で作ってみたモデルです。

F -toysのモデルは比較的入手しやすいので、ストック・パーツとしても、こうした「遊び」のベースとしても重宝しています。・・・が、寸法などの関係で、なかなかこんなにうまくいくことはありません。

「むらさめ」の船体に、「あきづき級」の艦橋と「もがみ級」の3Dプリントモデルのストックから「ユニコーン(複合アンテナ)」を移植しています。

下のカットは、艦橋周りを比較してみたものです。(上が改造前)

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言わずもがなですが、あくまで筆者の「妄想」モデルで実在しませんので、ご注意を。

 

「たかなみ級護衛艦

(就役期間:2003- 同型艦 5隻:DD110-DD114)

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(「たかなみ級」護衛艦の概観:120mm in 1:1250 F-Toys 現用艦船キットコレクションをほぼストレートに組んだもの)

モデルコレクションの現状

「たかなみ級」は5隻全てF-toys 製モデルで揃えています。

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上の写真は左から就役の早い順に「たかなみ:DD-110」「おおなみ:DD-111」「まきなみ:DD-112」「さざなみ:DD-113」「すずなみ:DD-114」の順です。

ロービジ塗装について

「まきなみ:DD-112」のヘリ甲板上の艦番号表示がないのは、ロービジ化塗装という設定によるものかと。公式にはロービジ塗装艦は遠距離からの視認性を低くする目的で塗装されていますので、マストや煙突キャップに従来の黒色を使用することをやめ、艦番号も従来の影付きの数字から影なしのグレーと言ってもいいほどの白色に改められています。「まきなみ:DD-112」のモデルの艦番号もよく見ると影なしの数字が使われているようです(筆者はその辺りの設定はあまり気にしていません)。

ロービジ塗装についてはまだ不勉強ですので、追々と対応を考えてゆきたいと思っています。

 

艦級の特徴ご紹介(過去投稿から)

同級、は第二世代の汎用護衛艦として建造された前級「むらさめ級」の最小限の改正型として建造されたものです。前級の「むらさめ級」、次級の「あきづき級」と共に、現在の護衛隊群の基準構成艦となっています。(満載排水量6300トン、速力30ノット)

その主たる改正点は、Mk.41 (アスロック用)とMk.48(シースパロー用)の2種のVLSの併載の解消による運用の合理化と、主砲射撃能力の向上の要請への対応、更に前級で可能となったヘリコプター2機運用体制への本格的対応等でした。

兵装は基本的に前級「むらさめ級」に準じていますが、「むらさめ級」では艦首にアスロック用、艦中央部にシースパロー用と分かれて配置されていたVLSが艦首部のMk. 41 32セルに統合されています。さらに 主砲は口径がそれまでの汎用護衛艦の3インチだったものを5インチに強化し、「こんごう級」と同様のオート・メララ製の54口径5インチ単装速射砲(127mmコンパット砲)を搭載しています。

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(艦首甲板のMk.41 VLS 32セル :たかなみ級ではVLSを艦首部の一か所にまとめて装備しました。セル数の増加で装備方法が変更され、甲板よりも一段上がった装着方法となっています。VLS前方には主砲として装備されたオート・メララ製54口径5インチ単装速射砲(127mmコンパット砲)が搭載されました)

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(上の写真は「たかなみ級」(上段)と「むらさめ級」の兵装配置の比較:左列では艦首部の比較では「たかなみ級」では5インチに口径を強化した主砲と対潜・対空ミサイルを統合配置したVLSの形状が大きく異なることがわかります。:右列では艦中央部の構造比較を:「たかなみ級」では対空ミサイルのVLSが艦首に移動したためすっきりとして、ヘリハンガーのスペースに余裕が生まれました。対潜短魚雷の発射管の位置はほぼ同じですが、対艦ミサイルの発射筒の位置も若干異なることがわかります)

ヘリの2機運用体制については、前級「むらさめ級」では対応可能とたものの、あくまで応急的な対応で、実際にソマリア沖の海賊対策などの派遣時には困難を伴いながら2機運用が行われました。その実績を踏まえて一歩前進させ1条であったRAST発着艦支援装置の機体移送軌条を2条とし、さらに上記の「むらさめ級」では艦中央部、ハンガー前部に隣接していたシースパロー用のMk. 48発射機を、艦首部に統合移設したことから生まれたスペースでハンガーを拡大、ヘリ運用スペースやヘリ用の弾庫の拡大により本格的な2機運用体制を実現しています。(固有の搭載機は1機のままです)

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(艦尾部のヘリコプター発着甲板と大型化したヘリハンガー(上の写真):下の写真では、むらさめ級(上段)では1条だったRAST発着艦支援装置の機体移送軌条が、たかなみ級(下)では2条に追加されたことがわかります)

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当初計画では、本級を11隻建造し、8艦8機編成を充足する予定でしたが、実際には5隻で打ち切られ、新装備を搭載した次級の建造に移行することなりました。

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(第二世代汎用護衛艦比較:むらさめ級(右)とたかなみ級(左)。主砲、VLS配置を除き、全体の配置は非常によく似ています。最小限の改正、ということですね

 

「あきづき級護衛艦

(就役期間:2012- 同型艦 4隻:DD115-DD118)

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(「あきづき級」護衛艦の概観:121mm in 1:1250 F-Toys 現用艦船キットコレクションをほぼストレートに組んだもの)

モデルコレクションの現状

「あきづき級」は4隻全てF-toys 製モデルで揃えています。

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上の写真は左から就役の早い順に「あきづき:DD-115」「てるづき:DD-116」「すずつき:DD-117」「ふゆづき:DD-118」の順です。同級は就役が2012年以降ですので、針甲板のマーキングは米海軍仕様の白色マーキングになっています。

 

艦級の特徴ご紹介(過去投稿から)

 「むらさめ級」(9隻)、「たかなみ級」(5隻)と続いた汎用護衛艦第二世代の発展形として4隻が建造されました。「むらさめ級」、次級の「あきづき級」と共に、現時点での海上自衛隊の護衛隊群の基準構成艦となっています。(満載排水量6300トン、速力30ノット)

同級はイージス艦への要請が、周辺有事の変化により艦隊防空から弾道ミサイル防衛(BMD:Ballistic Missile Defense)に拡大する事によって、BMD対応時には両立の難しいAWSを汎用護衛艦で対応しようとの目的で、僚艦防空の能力を備えるFCS-3A射撃システムを中核とする防空システムを搭載しています。

大小1組から構成されるFCSー3A多目的レーダーを艦上部構造の、艦橋とヘリコプターハンガー上の4面に貼り付けて装備しており、いずれもステルス性を意識した形状となっていることが大きな特徴です。

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(上の写真はステルス性に配慮されたFCSー3A多目的レーダーアンテナを装備した艦橋の形状がよくわかります)

兵装は、基本的に「あたご級」DDGに準じ、艦首部のMk. 41 VLS 32セルに、発展型シースパロー(ESSM)と垂直発射型アスロック(VLA)を搭載、 主砲には62口径5インチ単装砲(Mk. 45)、対艦兵装として90式対艦誘導弾の4連装キャニスター2基、さらに対潜短魚雷3連装発射管を両舷に装備、個艦防空用にCIWS2基を搭載しています。 

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(艦首部の主要兵装。Mk. 41 VLS 32セル:発展型シースパロー(ESSM)と垂直発射型アスロック。 主砲:62口径5インチ単装砲(Mk. 45))

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(艦後部のヘリハンガー)

ヘリコプターの搭載定数は1機、しかし2機までの運用が可能である点は、「たかなみ級」と変わらないが、着艦拘束装置(RAST)が省力化に対応したものに更新され、着艦誘導支援装置が搭載されている。ハンガーは「たかなみ級」よりも大型化されました。 

 

「あさひ級」護衛艦

(就役時期:2018- 同型艦 2隻:DD119、DD120)

ja.wikipedia.org

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(「あさひ級」汎用護衛艦の概観:121mm in 1:1250 3D Printing メーカー、Amature Wargame Figures(Nomadire)のキット。マストと兵装の一部はF-toysのキットから転用) 

モデルコレクションの現状

筆者コレクションにある同級のモデルはAmature Wargame Figures製の3D printing modelです。Shapeways倒産ののち、業務を引き継いtだ後継会社もMarket Placeの全面開設には至っていませんので、現時点では追加調達不可能な「幻のモデル」になっています。

筆者の手元にはモデルが一つしかなく、しかも出力素材が柔らかな素材(安価だった)ですので、細部がかなりぼやけた印象のモデルになっています。

下記の写真では艦橋上のマスト、CIWS、主砲、対艦ミサイルの発射筒、ボートなどはF-toys のストック部品に換装してあります。あわせてヘリコプター格納庫のシャッター等はオリジナルのモデルでは再現されていませんでしたので、F-toys 製の「あきづき級」のモデルの格納庫シャッター部分を切除して移植してあります(下の写真:右側)。

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艦番号は同級一番艦の「あさひ:DD-119」の設定です。

 

艦級の特徴ご紹介(過去投稿から)

本級は「あきづき級」をベースとして新型ソナーシステムを搭載し対潜戦闘能力を強化する一方で、僚艦防空の能力を省いたシステムを搭載したタイプとして、建造コスト等に配慮が払われています。

主機には、海上自衛隊護衛艦として初めて電気式推進を主推進としたハイブリッド推進機関(COGLAG)を搭載しています。これは低速時、巡航時にはガスタービン発電を用いた電気式推進を用い、高速時にはガスタービンエンジンによる直接機械駆動も併用する形式で、燃費に優れるとされています。(満載排水量6800トン、30ノット)

兵装は、基本的に「あきづき級」に準じ、艦首部のMk. 41 VLS 32セルに、発展型シースパロー(ESSM)と垂直発射型アスロック(VLA)を搭載、 主砲には62口径5インチ単装砲(Mk. 45)、対艦兵装として90式対艦誘導弾の4連装キャニスター2基、さらに対潜兵装として対潜短魚雷3連装発射管を両舷に装備、個艦防空用にCIWS2基を搭載しています。

ヘリコプターの運用については、搭載機定数1、搭載能力2機は「あきづき級」に準じたものですが、RASTの機体移送軌条は、2条から1条に改められており、洋上での2機の同時運用は現実的ではないとされています。

Smelly Cat Worksへのモデル製作のリクエストと高い(?)ハードル

「あさひ」の1:1250スケールのモデルはAlbatros社から市販されているようなのですが、まだ筆者は見た事がありません。あったとしても同社の新品モデルは大変高価ですので、円安が進む現時点ではおそらく筆者は手が出ないと思います。

一方で、最近筆者お気に入りのSmelly Cat Worksはカタログ上は「あさひ」のモデルを販売していることになっています。「なっている」と記載したのは、既に本稿では何度か触れた来たのでご承知の方も多いと思いますが、同社のモデルは実は「あきづき級」のモデルで表記のみ「25DD :Asahi-class」とされているようなのです。

www.ebay.com

Smelly Cat Worksとは良好なコミュニケーションが一応取れている(あくまで筆者の感触ですが)ので、再三に渡り誤りを指摘してモデルの正しいモデルの制作を依頼しているのですが、「今のところ、カスタマイズに対応する予定はない」とあくまでカスタマイズ依頼の体で、丁重に断られています。

同社のクオリティでモデルが上梓されれば、かなりの精度が期待できるので、嬉しい限りなのですが。今のところ、モデル調達の最短ルートでありながら、なかなか遠い道のりになりそうです。

 

と言うことで今回はこの辺りで。

次回は引き続き護衛艦のディテイル・アップのお話をと考えているのですが、今回投稿でほぼ現在作業に着手しているものについては、「はるな」の仕上げを除いては、ほぼ完了しています。次回は未着手の艦級について状況のご報告ができるといいかなあ、とぼんやり考えています。

もし、「こんな企画できるか?」のようなアイディアがあれば、是非、お知らせください。

 

模型に関するご質問等は、いつでも大歓迎です。

特に「if艦」のアイディアなど、大歓迎です。作れるかどうかは保証しませんが。併せて「if艦」については、皆さんのストーリー案などお聞かせいただくと、もしかすると関連する艦船模型なども交えてご紹介できるかも。

もちろん本稿でとりあげた艦船模型以外のことでも、大歓迎です。

お気軽にお問い合わせ、修正情報、追加情報などお知らせください。

 

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