相州の、ほぼ週刊、1:1250 Scale 艦船模型ブログ

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

デカールが到着!:海自護衛艦コレクションの充実(その5)

オリジナル・デカールの到着

本稿の11月初旬の投稿でご紹介していた海上自衛隊護衛艦の艦番号とヘリコプター発着甲板のマーキングのデカールが到着しました。

(下の写真はデカールの現物写真:国産護衛艦「いかづち級」から最新の「もがみ級」多機能護衛艦まで網羅したモニになっています:護衛艦「あけぼの」をなぜ入れなかったんだろう、とちょっと後悔しています)

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ずらっと並んだ番号は艦首の影付きの艦番号セット(艦首の左右)とヘリコプター発着甲板のこちらは影無しの番号、この3点セット(ヘリ甲板のない護衛艦は艦首部の番号のみです)で構成されています。影無し数字はこの写真ではちょっとわからないですね。いずれにせよ、このシート自体はA4サイズです。数字は天地で1.5mm、小さい文字は1.1mm。ヘリ甲板のマーキングは左右で8mmから10mm幅です。長く見ているだけで、目が痛くなります。

シートの右側にはヘリ発着甲板のマーキングが数種類。2010年頃までの発着注意域を示した黄色や赤ラインを示したものと、白一色のその後のマーキングの2種類。ヘリ甲板の大きさに合わせてチョイスすることになりそうです。

うまく転写できるんだろうか、という不安は残りますが、そのためにシートは2枚、各シートに1隻あたり2セットの数字を準備しています。まあ、なんとかなるでしょう。

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(上の写真は到着したデカールの細部を拡大:艦首左右両舷の艦番号と数種のヘリ甲板のマーキング)

改めて転写の手順をおさらい。

その作業のおよその手順は以下の通りです。

まずは転写。今回のデカールは一般的な水転写式ですので、これはみなさんよくご存知の通り、水を張ったトレイにデカールを浸し、台紙から浮かせます。

添付位置にデカールセッターを塗布しデカールをゆっくりセットしてに綿棒で丁寧に気泡を抜いてゆきます。その上で乾燥。(筆者はこの作業、結構、爪楊枝のお世話になります。もちろんピンセットも多用しますが、何せ扱うデカールが小さいので位置の調整などは爪楊枝がいい感じです。

このあと乾燥。

乾燥後に艶消しのトップコートを吹き付けて、再度乾燥させます。

現時点ではデカールの添付箇所は艦番号とヘリ甲板のみですので、転写後の研ぎ出し等は予定していません。こちらはいくつか制作をトライして、必要であれば検討することになりそうです。

手順を整理するにあたり気づきがいくつかあり、これまでのやり方を変えることにしました。

一つはデカールセッターの導入。いわゆる「糊」でデカールの密着度を高めて余白部分の芽立ちを防ごう、ということですね。これまでのやり方でも筆者はあまり気にならないのですが、もっと仕上がりが良くなるのであれば、と少しやり方を変えてみようと考えています。

もう一つは、こちらも仕上がり向上に向けて乾燥に「時間」をかけること。これまで筆者は乾燥に時間をかける、ということをほとんど意識してきませんでした。特に不都合が発生したわけではないのですが、これから、かなり大量のデカールを添付する作業が発生するわけですので、この際に「時間」を手順に盛り込んでみようと考えています。

それぞれの換装フェイズに最低一日、時間を置いてみようと考えています。

・・・とまあ、色々と考えてはいるのですが、いつもの様に試行錯誤が続くことになりそうです。

 

ということで、ここからは前回ご紹介した「新着モデル」の手直し等の進捗状況をご紹介してゆきます。

「まや級」イージス護衛艦

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前回ご紹介した「まや級」イージス護衛艦の2番艦については、下の写真のようにアンテナや欠けていたイルミネーターなどを補修し彩色を施しました。

ベースは以前に入手したSmelly Cat Works製のかなり精度の高い3D printing modelで、たいへん気に入ったので2番艦の調達、という運びになりました。

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これで「まや級」護衛艦は2隻が揃いました。

(下の写真はSmelly Cat Works製「まや級」2隻:同じ菜食を施してあります)
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今回冒頭で紹介した「オリジナル・デカール」に、もちろん「まや級」の2隻分も含まれていますので、艦番号(「まや:DDG-179」「はぐろ:DDG-180)とヘリ甲板のマーキング・デカールを転写すれば、完成です。インジェクションキットであるF-toys製の「あたご級」と見比べても見劣りしない仕上がりにできればいいのですが。

 

「やまぐも級」護衛艦(Delphin製)

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筆者のコレクションに上わった4隻目のDelphin製の「やまぐも級」護衛艦です。

「やまぐも級」は1960年代後半から1970年代にかけて建造された対潜装備に重点を置いた護衛艦の艦級で、二次防で調達された「前期型」と三次防・四次防で調達された「後期型」がそれぞれ3隻づつ建造されています。

今回加わった4隻目は後期型として製作することに。かつ、就役当初から可変深度式のソナーを装備していた5番艦「あきぐも」(DD-120)として仕上げることにします。

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下の写真では「やまぐも級」の前期型との比較を。写真上段では手前が前期型、奥が後期型。下段では左側が前期型で右が後期型です。大きく異なるのは後檣の形態です。後期型では艦尾に可変深度式ソナーの懸吊機構のカバーを表現してみました。

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仕上げは艦首の艦番号のデカールの転写をします。

前期型「やまぐも:DD-113」「まきぐも:DD-114」「あさぐも:DD-115」、そして後期型「あきぐも:DD-120」として仕上げる予定です。

 

「はるかぜ級」護衛艦(Hai製)

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2隻目のHai製の「はるかぜ級」です。ややオーバースケールとなっていると感じた主砲塔を手持ちのストックに差し替えて、彩色を施しています。(船体と上部構造は「ライト・シーグレー」に、甲板は「ライト・グレー」に。いずれもタミヤのエナメル塗料です)

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下の写真では「はるかぜ級」の2隻を。主砲塔は2隻とも手持ちの武装パーツに置き換えてあります。
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「はるかぜ級」は対潜装備に重点を置いた設計で、艦首にヘッジホッグ2基(上の写真では艦橋前に)を装備し、加えて就役当初は艦尾に各舷4基づつ爆雷投射機(K砲)を搭載していましたが、いずれのモデルにもそれらしいモールドはありません。

あとはデカールを転写する作業が待っています。(「はるかぜ:DD-101」、「ゆきかぜ:DD-102」)

 

ここからは怒涛の架空自衛艦

「たかつき級」護衛艦(Delphin製)

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ミサイル護衛艦への改造後の同級3番艦「もちづき」(DDG-166)

新たに入手したHai製「たかつき級」護衛艦は前回の予告通りに海上自衛隊2隻目のミサイル護衛艦に改造されました(架空のお話です)。

大型化した前檣、2番煙突後方に設置されたイルミネーター、その後ろに設置された対艦ミサイルの発射筒を経て、対空誘導ミサイルの発射機(Mk.13)、そして艦尾にCIWSが装備されています。対艦ミサイルとCIWSは段階的に装備されてゆくことになったでしょうから、このフォルムは1980年代の「もちづき」を表しています。

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「もちづき」は、「たかつき級」護衛艦の3番艦として建造され、1969年に就役しました。

一方、海上自衛隊は初のミサイル護衛艦「あまつかぜ」(DDG-163)を1965年に就役させていましたが、計画当初はミサイルシステム導入の実験艦の性格が濃く、同型艦建造の計画はありませんでした。当時、米ソ冷戦の真っ只中であり、高まるシーレーン保護の要求を受けて、2隻目のミサイル護衛艦を早急に装備するために1967年から就役の始まった「たかつき級」の3番艦「もちづき」(DD-166)が就役早々にDDGへ改装・転用された(1972年ごろ)、と言うカバーストーリーで製作されています。

艦番号(DD-166)を添付して仕上げる予定です。

 

近代化簡易改装を終えた4番艦「ながつき」(DD-167)

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「たかつき級」護衛艦は1967年から4隻が就役し、1番艦「たかつき」(DD-164)と2番艦「きくづき」(DD-165)は1985年頃に兵装をミサイル化し艦齢延長をはかる大規模な近代化改装(FRAM:Fleet Rehabilitation and Modernization)を受けましたが、予算的な課題からFRAM改装は上記の2隻にとどまりました。筆者のコレクションにある3番艦「もちづき」(DD-166)は就役早々にミサイル護衛艦(DDG-166)への改造を受けています。そして残りの1隻「ながつき」(DD-167)も簡易的に兵装のミサイル化が図られています(架空のお話です)。上の写真では、その改装は艦後部に集中し、対艦ミサイル、CIWS、短SAM等が装備されました。

「たかつき級」護衛艦の変遷

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上掲の写真上段では就役直後の「たかつき級」4隻を見ることができます。一方下段では改装後の4隻の姿をご覧いただけるかと。手前からミサイル護衛艦に改造された「もちづき」(DDG-166)、簡易近代化改装を受けた「ながつき」(DD-167)、FRAM改装を受けた「たかつき」(DD-164)と「きくづき」(DD-165)の順です。

下の写真下段では改装後の「たかつき級」4隻の特に艦後方の装備の相違点が見ていただけます。

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(上掲の写真下段:手前からミサイル護衛艦に改造された「もちづき」(DDG-166)、簡易近代化改装を受けた「ながつき」(DD-167)、FRAM改装を受けた「たかつき」(DD-164)と「きくづき」(DD-165)の順)

 

ミサイル護衛艦「あまつかぜ」(Delphin製)

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新着の「あまつかぜ」のモデル、筆者としては3隻目のDelphin社製モデルです。

今回は前回投稿での予告通りに設計時に計画案にあった5インチ砲(Mk.42)搭載案を作成してみます。

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この計画案では対潜装備はヘッジホッグではなく対潜ロケットを搭載が予定されていた様です。モデルはアスロック搭載後(1960年代後半)のものにしてみました。

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上の写真は「あまつかぜ」の3形態ヴァリエーション。奥から「あまつかぜ」就役時、アスロック装備時、5インチ砲搭載設計案の順です。主砲搭載位置の艦首部(下段左)と艦中央部のアスロック搭載位置(就役時には短対潜魚雷落射機:舷側に見える長いレールがそれです)の比較を示してみました。

***ちょっと反省。5インチ砲搭載案は短魚雷落射機のまま(=アスロック未装備)でよかったかもしれません。一方で、ここまで来たら対艦ミサイル発射筒やCIWSも装備させてみようかな。あまりに下品かな?・・・もう一隻、ほしくなってきましたね、やれやれ。

ということで、今回はこの辺りで。

 

次回は「はつゆき級」が一隻、到着している予定です。併せてデカール転写作業もいくらかは進展しているかもしれません。その辺りのご紹介か、作業時間が取れなかったら、過去投稿からの再録になるかもしれません。

 

「こんな企画できるか?」のようなアイディアがあれば、是非、お知らせください。

 

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