相州の、ほぼ週刊、1:1250 Scale 艦船模型ブログ

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

ディテイル・アップの進捗(11月最終週):海自護衛艦コレクションの充実(その6)

本稿の前回投稿で、ドイツの製作者にお願いしていた「海自護衛艦の艦番号・ヘリ甲板のマーキングのデカールが到着」と言うお話をしました。

早速、転写を始めたのでそちらの新調のご報告を簡単に。

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(上の写真は前回ご紹介したデカールの一部のアップ:艦番号は艦首の両舷側分とヘリ発着甲板の番号表示(ちょっとわかりにくいですが、影なしの白文字があるのです)でワンセット(左最上段)、ヘリ甲板のない護衛艦は艦首両舷分のみ(右最上段)、さらに練習艦や特務艦に艦種変更した船用の4桁番号(艦首両舷のみ:中段左)、ヘリ発着甲板用のマーキング数種(中断右、最下段)を含んでいます)

あえて「簡単に」と書かせていただいたのは、この転写作業が手順と時間がかかるので、週末はできるだけこの「作業」に時間を使いたい、そんな背景があります。

さらに加えるとこの艦番号、一番大きなサイズの文字で天地のサイズが1.75mm、と大変小さいもので、筆者のような高齢者にとっては大変大きな目に負担のかかる作業なのです。もちろん「ハヅキルーペ」は必須アイテム。そしてピンセットと爪楊枝、綿棒などを位置どりや水分取りに駆使する作業になります。「好きな人は大好きな作業」なんだろうなあ、と凝った肩をぐるぐる回しながら、コツコツやってます。

今回はそう言うお話です。

 

転写の手順のおさらい

およその手順は以下の通りです。

まずは転写。今回のデカールは一般的な水転写式ですので、これはみなさんよくご存知の通り、水を張ったトレイにデカールを浸し、台紙から浮かせます。

添付位置にデカールセッターを塗布しデカールをゆっくりセットしてに綿棒で丁寧に気泡を抜いてゆきます。その上で乾燥。筆者はこの作業、結構、爪楊枝のお世話になります。もちろんピンセットも多用しますが、何せ扱うデカールが小さいので位置の調整などは爪楊枝がいい感じです。

このあと乾燥。

乾燥後に艶消しのトップコートを吹き付けて、再度乾燥させます。

現時点ではデカールの添付箇所は艦番号とヘリ甲板のみですので、転写後の研ぎ出し等は予定していません。こちらはいくつか制作をトライして、必要であれば検討することになりそうです。

手順を整理するにあたり気づきがいくつかあり、これまでのやり方を変えることにしました。

一つはデカールセッターの導入。いわゆる「糊」でデカールの密着度を高めて余白部分の芽立ちを防ごう、ということですね。これまでのやり方でも筆者はあまり気にならないのですが、もっと仕上がりが良くなるのであれば、と少しやり方を変えてみようと考えています。

もう一つは、こちらも仕上がり向上に向けて乾燥に「時間」をかけること。これまで筆者は乾燥に時間をかける、ということをほとんど意識してきませんでした。特に不都合が発生したわけではないのですが、これから、かなり大量のデカールを添付する作業が発生するわけですので、この際に「時間」を手順に盛り込んでみようと考えています。

それぞれの換装フェイズに最低一日、時間を置いてみようと考えています(せっかちな筆者には、この「待つ」と言う作業は実は大変苦手なフェイズなのです)。

 

ということで、ここからは具体的な作業の進捗をサクサクとご紹介してゆきます。まずは前回ご紹介した「新着モデル」から。

「まや級」イージス護衛艦のさらなる整備

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前回投稿で塗装まで作業の進んでいた「まや級」2隻についてはデカール転写と艶消しのトップコート作業まで終了しました。

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(「まや級」2隻(「まや:179」「はぐろ:180」)の概観:特に下段のヘリ甲板と艦首の艦番号の仕上がりについて、一応、筆者の技術レベルでは合格?甘いか?)

そして、F-toys の現用艦船キット・コレクションの「あたご」との比較も。(下の写真)f:id:fw688i:20251130100340j:image

下段左では「あたご:177:F-toys 製」はヘリ甲板には旧マーキングが施されています(F ~toysモデルには新マーキングモデルもあったかもしれません。筆者は未保有です)が、「まや」では就役年次から新マーキングを施してみました。艦首の艦番号はなかなかいい感じではないかと。

デカール部分、やはり細かな気泡が残ったりしますね。肉眼で見ている状況では気にならないのですが、こうして写真でアップすると・・・。

基本はこの仕上がりが、以降のデカール転写によるディテイル・アップ作業の標準になるかと思いますが、まだ何か手をいれらえるかどうか、検討してみたいと思っています。

 

試験艦「あすか」への艦番号転写

同艦はその名の通り、海上自衛隊の様々な装備を試験する目的で建造された船です。

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モデルは、これまで時折登場していただいている幕之内弁当三次元造形の作品で、SFD素材による、ディテイルまで再現性の高いモデルです。Shapeways亡き後は、今や入手の目処の立たない幻の名作モデルになってしまいました。どなたか何か同艦の1:1250スケールモデルについて情報がある方は、是非お知らせ下さい。

作業的にはデカールの転写と艶消しのトップコート作業まで完了しています。

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今回は、ヘリ甲板のマーキングには「あきづき級」護衛艦のものを転用しています(下段左)。艦首の4桁艦番号(下段右)もいい感じかと。

同艦はその名の通り、海上自衛隊の様々な装備を試験する目的で建造された船です。

ですので、実戦等には投入されないはずなのですが、筆者の記憶では、随分以前の話ではあるのですが、大石英司さんの架空戦記小説(「環太平洋戦争」だったかな、「アジア覇権戦争」だったかな、いずれにせよかなり以前の作品だったかと)で、海上自衛隊がその性格上、表立って介入できない周辺有事に、同艦が試験中の先進の装備を活用して、こっそり介入する特殊作戦部隊のベースになる、と言うような話があったような・・・。その時に、海上自衛隊には面白い船があるんだなあ、と強い関心を持った記憶があります。

このモデルでも艦橋にはミニ・イージスシステムらしきドームを搭載していますし、艦橋前には対艦ミサイルの発射筒やVLSが装備されていたりします。

「レールガンの試写テストに成功」なんてニュースがあったりしますね。Youtubeではこんな動画も。

www.youtube.com<iframe width="841" height="47

 

「もがみ級」多機能護衛艦へのデカール転写

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Smelly Cat Worksの「もがみ級」多機能護衛艦の概観:106mm in 1:1250:高密度レジンでの出力で、写真で細部がわかりやすいように、サーフェサーでサッと下地を作ってあります。下の写真は細部の拡大)

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こちらも特にディテイルアップを狙って武装パーツの換装など必要なさそうな素晴らしいモデルです。

こちらを塗装してデカール転写、さらにトップコート処理まで完了しました。

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上の写真ではSmelly Cat Works製のモデル(手前)と、以前からコレクションにあった3D Ships製のモデル(こちらもShapeways亡き今、入手不可能な幻のモデルです)のツーショット。Smelly Cat Worksモデルを「もがみ:FFM-1」、3D Ships製モデルを「くまの:FFM-2」としてデカール転写をしてみました。

3D Ships製モデルのプリントアウトの積層跡がやはり気になりますね、ペーパーでの仕上げで間に合うんでしょうか?加えて、3D ShipsモデルにはF-toys モデルから主砲を移植したのですが、Smelly Cat Worksモデルにも移植したくなってきました。ストックがあったかなあ。ちょっと後でゴソゴソ探してみましょう。

ヘリ甲板のマーイング、光の当たり方によっては部分的にシルバリングが気になりますね(写真上段の特に3D Shipsモデル)。これはどうしたらいいんでしょうか?もっと丁寧に気泡抜き(水分抜き?)をして、乾燥に時間をもっとかければいいんでしょうか?

試行錯誤が続いています。

 

6隻目の「はつゆき級」護衛艦(Hai製モデル)を入手、そして整備

(就役期間:1982-2021  同型艦 12隻:DD122-DD133)

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筆者のコレクションに6隻目の「はつゆき級」護衛艦のHai製のモデルが加わりました。

(下が到着時のモデルの写真:Hai製の標準的な仕上がりです。1:1250スケールモデルとしては完成度はかなり高いと筆者は思っています)

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そして下が筆者の保有モデル(塗装後)と今回の新着モデルの比較です。

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艦尾の短SAM発射機を海自向けのものに換装し、艦橋上にCIWS(これは後日装備ですので、モデルとしての間違いではないですが)を搭載し、モデルとしては完成です。そして筆者版の海自護衛艦標準色に塗装して、今回デカール転写まで行いました。

(直下の写真:同級の一番艦「はつゆき:DD-122」と練習艦として仕上げた「せとゆき:TV-3518 」のツーショット)

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今回入手したモデルは、現時点で流通している最後のモデル、かも

このモデルは現時点でEbayおよびその周辺で筆者が入手できるおそらく最後の流通モデルではないかと思っています。Ebayでの複数の出品者に手元ストックや今後の出品予定にHai製「はつゆき」が入っているかどうか聞いてみたのですが、みなさん一様に「在庫・予定は共にない」と言うお返事でした。特に今回の出品者は、これまで数度に渡ってEbayに「はつゆき」(Hai製)を出品されており、多くのケースで筆者が落札してきているので、かなりの期待感を持って「あと何隻くらい在庫をお持ちですか?」と聞いてみたのですが。「今回のが手元在庫の最後の一隻」と言う返事をもらいました。

筆者のコレクションで「はつゆき級」護衛艦のフルラインナップ(12隻)を作るには、あと6隻必要なのですが、これはかなり難度が高い目標になりそうです。

 

と言うことで、今回の6隻にどの艦番号を割り当てるのか、と言う話です。

まず1番艦「はつゆき:DD-122」(1982年3月就役)と2番艦「しらゆき:DD-123」(1983年2月就役)は無条件で決定(理由は特にありません。強いて言うなら「順番」ですかね)。

そして今回の入手モデルは同級で練習艦に艦種変更後、同級で最も最近まで海上自衛隊で現役を務めていた「せとゆき:TV-3518」(2021年12月練習艦籍から除籍)として作成します。

残る3隻は同級の最終就役艦:12番艦である「しまゆき:DD-133」(1987年2月就役)と護衛艦籍のまま退役した「あさゆき:DD-132」(2020年11月護衛艦籍から除籍)、「まつゆき:DD-130」(2021年4月衛艦籍から除籍)とすることとします。

下の写真ではヘリ甲板の艦番号を一覧しています。

(筆者コレクションの6隻の「はつゆき級」護衛艦のヘリ甲板の艦番号一覧:右から「はつゆき:DD-122」、「しらゆき:DD-123」、「まつゆき:DD-130」、「あさゆき:DD-132」、「しまゆき:DD-133」、「せとゆき:TV-3518」(艦番号は表示されていません)の順)

 

あと残る工程は艶消しトップコートによる仕上げです。

今日(2025年11月30日)は天気がいいので、本稿を脱稿したあと艶消しのトップコートをスプレーして、庭に出して乾燥させましょう。

 

「あさぎり級」「むらさめ級」「たかなみ級」の整備へ着手

並行してF-toys 製「あさぎり級」護衛艦の艦番号の整備作業に着手します。同級はF-toys から現用艦船キットコレクションの一環として素晴らしいインジェクションモデルが出ているのですが、これまでのところ「やまぎり:DD-152」「せとぎり:DD-156」「やまぎり:DD-158」のみ発売されていて、他の同型艦については艦番号の整備をせねばなりません。モデルは既に8隻分作成済みで、艦番号は既に消してあります。

続けて同じくF-toys現用艦船キット・コレクションでモデルの出ていない「むらさめ級」の「さみだれ:DD-106」「いかづち:DD-107」「ありあけ:DD-109」の3隻と「たかなみ級」の「すずなみ:DD-114」の艦番号整備(モデルは既に作成済みです)に着手。このような予定を組んでいます。

と言うことで、今回はこの辺りで。

 

次回は、この続きを繰り返すのか、作業は続けながら他の内容をご紹介するのか(時間的には過去投稿の編集版になるのかなあ)、検討中です。

もし、「こんな企画できるか?」のようなアイディアがあれば、是非、お知らせください。

 

模型に関するご質問等は、いつでも大歓迎です。

特に「if艦」のアイディアなど、大歓迎です。作れるかどうかは保証しませんが。併せて「if艦」については、皆さんのストーリー案などお聞かせいただくと、もしかすると関連する艦船模型なども交えてご紹介できるかも。

もちろん本稿でとりあげた艦船模型以外のことでも、大歓迎です。

お気軽にお問い合わせ、修正情報、追加情報などお知らせください。

 

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