相州の、1:1250 Scale の艦船模型ブログ 主力艦の変遷を追って

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

新着海防戦艦モデルのご紹介:スウェーデン海軍の未成艦とオランダ海軍の海防戦艦

やはり危惧の通りというか、想定通りというか、申し訳ありませんが「空母機動部隊小史」またまたスキップです。

いっそ「ピカード ・シーズン2」が終了するまではお休み、と言ってしまった方が良さそうです。というもの「ピカード ・シーズン2」の配信が金曜日の夕方で、これに関心が持っていかれている、ということですね(もちろん言い訳ですが)。

あわせて本稿前回で、「空母機動部隊小史」の今後の展開を、まずはガダルカナル攻防のフェイズでほぼ下記のように計画しました。

「第二次ソロモン海戦

「魚雷交差点:日本海軍の艦隊潜水艦」(これは結構大きなテーマになりそう)

「南太平洋海戦」

「第三次ソロモン海戦」(以前にも本稿で少し触れてはいます。かつ、空母機動部隊は出てきませんが、主力艦同士の海戦、と言うことで本稿としてはやはり触れねば、と)

やはり、ちょっとまとまって取り組まないと・・・。

 

今回はさらにそれに加えて筆者の関心領域である「海防戦艦」の新着モデルが。

 

という訳で、今回は「海防戦艦」の新着モデルのご紹介です。

 

・・・・ですが、本論に入るその前に。

スター・トレック ピカード  シーズン2」Episord 5

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(前回、ネタバレの禁忌は大いに冒してしまったので、もう気にしません。ネタバレ、あります、きっと)

**(ネタバレ嫌な人の自己責任撤退ラインはここ:次の青い大文字見出しに進め!)**

 

 

いやあ、次から次へと出てきますね。驚きと嬉しさと、ちょっと呆れる感じもしていますが。しかも全てが「ああ、そうなのか」「そうくるのか」と膝を打ちたくなるような過去との(いやこのエピソードの場合には「未来との」が正しいのかな)関連の糸を紡ぎながら。

やはり「Q」のやっていることがわからない。単に子供っぽいお遊びなのか、しかも彼自身が(これは以前からそうなのですが)「制限下」に置かれていて、これも(経緯はわかっているつもりですが)意味がやはり腹落ちしません。いずれにせよ物語を面白くするためだけのトリック・スターなのか・・・。ジョン・デ・ランシーと羽佐間道夫の吹き替え以外ではもう考えられないほど馴染んでしまっっているのが、ちょっと悔しい。

アダム・スンの登場も驚きでした。「スン博士」が出てくるとは聞いてたけど、ご先祖の方だとは。そりゃそうですよね約400年ほど遡るわけだから、我らの「スン博士」のはずがない。しかも娘が(コレー・スン)・・・。そういう事だったのか、と(エピソード1でわかってたっけ?見直さなきゃ。彼の記憶はどうやってデータに繋がっているのか。

もう一つ「スン博士」のほっぺはメイクですかね、それともブレント・スナイパーは太ったのか、どっち?

アグネスの物語はどこへ行くんだろうか?これはいわゆるボーグの「同化」ではない、新たな「同化」の物語なんだろうか。ボーグの運命が変わるのかも。アグネスからは目が離せません。

・・・と語るべきことは多いのですが。Season 2も5エピソードまで来ました。ちょうど折り返し点(今回も10エピソードですよね?)。本当にあと5話で終わるのか(終われるのか)?

終わらない、と言う展開があるとすれば、それは個人的には大歓迎ですが、主幹のストーリーがようやく見えてきた、そんなEpisord 5でした。

ちょっとお約束っぽくなってきたけど、

Star Trek Picard Season 2 Intro Opening Sequence Version #1 ► 4K ◄ (Teaser Trailer Clip Promo) - YouTube

(オープニング曲はこちら⬆️でどうぞ)

筆者は実はSeason 1のオープニングの方が好きですね。こちらも再録。

Star Trek Picard : Season 1 - Official Opening Credits / Intro (2020) - YouTube

 

金曜日、待ち遠しいなあ。

 

ドラマ繋がりでもう一つ。

「ミステリと言う勿れ」、どハマりしてしまいました。そして終わってしまった(終わってしまった?終わったと見るのかどうか???:ら、もうネタバレだ!)。

f:id:fw688i:20220402232933j:plain大変上質な物語が、ほぼ何も回収されずに手付かずの布石の痕跡だけ残して、最終回を迎えました。どのエピソードもキラキラとガラス細工のように美しかった。原作ファンの方々の中では賛否が大きく分かれているようですが、原作との関連はさておき、ドラマとしては完成度が高かった、と思っています。しかも何も終わらず、シーズン1を終えてしまった。コレはいい事なんでしょうか?続きがあるんだろうなあ、と言うのは「どハマり」した筆者にとっては「この世界が終わらない」と言う意味ではとても嬉しい事です。

しかし、こんなに何も回収せずに最終回を謳った勇気には、ある種清々しさをおぼえますが、視聴者としてのストレスを「早く」解決してほしいとも思っています。「早く」がいつなのか、実は誰も何も語っていない。これも大変新しい手法だとは思いますが、ドラマとはいえ「公器」で展開する上では、やや丁寧さに欠ける、と言うべきでしょうね。

ともあれ、続編に、できるだけ早い時期の続編に、期待、です。

 

さて、ここから、今回の本題です。

新着モデル:スウェーデン海軍の未成海防戦艦:Project 1939

本稿ではこれまでスウェーデン海軍の海防戦艦をかなり細かく追いかけてきています。

少しおさらいをしておくと、同海軍は第二次世界大戦期に以下の3つの艦級、8隻の海防戦艦保有していました。

アラン級(同型艦4隻:1902年から就役)

オスカー2世(同型艦無し:1907年から就役)

スヴァリイェ級(同型艦3隻:1921年から就役)

これらについては最近では2021年11月の下記の回でご紹介しています。

fw688i.hatenablog.com

 

この回では上記の各艦級に続けて、計画されていた海防戦艦の艦級についても紹介しています。

未成海防戦艦:Project 1934

1933年(34年?)に設計された未成の海防戦艦がありました。

ヴァイキング級(仮称)」と命名される予定だった同級は、それまでの「海防戦艦」と異なり、塔形状の前部マストやコンパクトにまとめられた上部構造など、フィンランド海軍の「イルマリネン級」にやや似た近代的(?)な外観をしています。7500トン級の船体に、武装は10インチ連装砲2基と、4.5インチ両用連装砲4-6基を予定していたようです。速力は22−23ノット程度。

"Viking class" (1934/36): Dimensions: 133m x 19,5m x 6,85m, Displacement: 7.150tons standard, Populsion: 20.000shp, 4 shafts, 22 knots, protected by a belt 254mm thick and 50 mm decks, four 254mm Guns (2x2) and 2x3 120m DP-AA Guns, 4x2 40m AA Guns.

https://naval-encyclopedia.com/ww2/swedish-navy.php

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(直上の写真と直下の写真:未成海防戦艦「Project 1934」の概観:103mm in 1:1250 by Anker: 対空砲塔を艦の左右舷側に配置し、対空砲を強化したデザインになっています) 

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上の写真、再アップしてみてちょっと気になるのは特に下段の写真でよくわかるともうのですが、舷側部の副砲塔と艦尾方向の副砲塔のデザインの差。この副砲塔は対空砲(あるいは両用砲?)でかつスウェーデン海軍ということを考慮すればボフォース社製でしょうから、艦尾部の副砲塔の方がしっくりきますね。

併せて、前出の図面では主砲は明らかに通常の主砲塔(平射砲塔というべきか?)形状をしていますが、モデルではいずれも両用砲に見えます。この辺りも実際には計画時には平射砲塔の設計だったが、第二次世界大戦が発生し、航空機の著しい発達に合わせて両用砲となった、というような経緯が盛り込まれているとしたら、などと想像すると、結構楽しいですね。

 

副砲配置のデザインバリエーションも出ています。

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こちらはボフォース社らしい副砲塔の形状をしています。

下の写真は両案の比較:上掲の資料が確かだとすると、「Project1934]には「ヴァイキング級」という名前が予定されていたようですね)

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(下の写真は、未成の海防戦艦「Project1934=ヴァイキング」と「グスタフ5世」の外観の比較:主兵装や上部構造の配置から、集中防御等への意識が高い設計であったことが推測されます)

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こんなスペック情報も。

f:id:fw688i:20220402181613g:plainYear: 1934
Type: Monitor
Displacement: 8000t
Dimensions: 120x 24x 2,6m
Speed:12<<12ノットってことはない、と思います
Arnament: 2x 380mm, 6x 100mm, 8x 25mm

 

今回の一連の新たなスペック情報やイラストは下記から引用させていただいています。

Swedish Coastal Warship Projects - Warship Projects - World of Warships official forum

 

今回の新着モデルが、未成海防戦艦:Project 1939

前出のProject 1934は結局建造されませんでしたが、1939年に再度、新たな海防戦艦のデザインの提案を受けています。今回到着したのはこの1939年モデル。

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(直上の写真:未成海防戦艦「Project 1939」の概観:106mm in 1:1250 by Anker: /直下の写真:「Project 1939」の特長細部:主砲塔のすぐ後ろに3連装両用砲、特長的な艦橋(イタリア艦風?)、艦中央部の対空機関砲、艦尾部の両用砲塔と主砲塔)

) f:id:fw688i:20220403125430p:image

 

同艦にはこんなスペック情報があります。

f:id:fw688i:20220402181721g:plainYear: 1939
Type: armored ship
Displacement: 8000t
Dimensions: 130m
Speed:22,8
Arnament:2x2 254mm, 4x 152mm, (6x 120mm), 40mm AA
モデルは三連装120mm高角砲を2基搭載した案を具体化したもの、ということになります。これはあまりはっきりとした情報がないのですが、前檣の形状から見て、1934年案とはデザイナーが異なるのではないかと思っています。どちらかというと、後で紹介するイタリア海軍の設計の影響を受けているように思います。もしかすると後述の、アンサルド社のデザインに近い?

もしそうだとすると、戦時中にも関わらず、積極的に海外にデザイン提案をするイタリア企業のなんとたくましいことか。

また、前述の1934年モデルでは主砲は両用砲想定かも、と書きましたが、今回のモデルは見慣れた平射砲塔になっています。(まあ、実際に25センチの両用砲は、発射速度など考えるとあまり現実的ではないかもしれません)

前述の「イタリアデザイン」かもという想像や、主砲塔のデザインなども、これも未成艦について考える際の醍醐味の一つかもしれません。

 

結局、このデザイン提案も採用はされませんでした。

 

そしてもう一回(あるいはもう2回?)、スウェーデン海軍は海防戦艦のデザイン提案を受けています。それがこちら。

海防戦艦「アンサルド社」提案(未成艦)

Coastal Battleship projects:

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Ansaldo Project 1 (1941): 173 m x 20m x 7m and 17.000 tons standard, propelled by 90.000shp on 4 shafts, and a top speed of 23 knots, protected by a belt of 200 mm, Decks of 120 mm and armed with six (3x2) 280 mm, 4x2 120 DP, 5x2 57 AA, 2x2 40 AA, 6x 20 mm AA Guns. The latter could have been in effect too large and costly for Sweden's needs.
Coastal Battleship projects

出典元:Swedish Navy in WW2

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(海防戦艦「アンサルド社1941年提案」の概観:129mm in 1:1250 by Anker)

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(直上の写真は、11インチ主砲の配置の拡大)

同艦はイタリアのアンサルド社が1941年(!)にスウェーデン海軍に新しい海防戦艦として提案したものです。上述のように17000トンの船体を持ち23ノットの速力を発揮する設計で、11インチ(28センチ)主砲を連装砲塔で3基、さらに12センチ両用連装砲4基搭載する強力な兵装を有する設計でした。スウェーデン海軍の艦船としては大きすぎ、かつ高価すぎるということで採用されなかったようです。

f:id:fw688i:20220402234036g:plainこんなスペックが情報としては残っています。

Designer: Ansaldo yard
Year: 1942(1942年になっていますね)
Type: armored ship
Displacement: 17000t
Dimensions: 170x 20x
Speed:23
Arnament:2x3 283mm, 8x 120mm, 57mm, 30mm, 20mm AA

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(「アンサルド社提案海防戦艦」と実在の海防戦艦「グスタフ5世」との比較:アンサルド社提案がかなり大型であることがわかります)

さらに1945年提案デザインもある

アンサルド社は1945年にもこれをややコンパクトにした設計案(13900トン、37ノット、21センチ連装砲塔3基、という設計なので、海防戦艦というよりは巡洋艦ですね)を提案していますが、こちらも採用には至りませんでした。(こちらはモデルを未入手です)

> Ansaldo Project 2 (1945): Displacement of 13.900 tons (unknown dimensions), propelled by 56.000 shp on 2 shafts, top speed of 37 km/h or 20 knots, protected by a 300 mm belt and 120 mm deck. Armed with 2x3 210 mm, 2x2 120mm DP, 6x2 57mm and 16x1 25mm AA Guns.  

流石に1945年ではなく1943年だという情報も。

Year: 1943
Type: Monitor
Displacement: 10500t
Dimensions: 170x 20x
Speed:10<<<流石に10ノットは何かの間違い?
Arnament:3x 210mm, 8x 57mm

こちらはさらにコンパクトです。

 

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スウェーデン海軍海防戦艦「Projectシリーズ」の一覧:手前からProject 1934a, Project 1934b, Project 1939, Project 1941の順)

 

これらの計画は、いずれも第二次世界大戦の勃発と大戦期中の航空主兵化により計画は中止となり、その後海防戦艦は建造されませんでした。以降、スエーデン海軍は潜水艦と高速艦艇中心の編成に変わっていくことになります。

 

ということで、ここまでスウェーデン海軍の未成海防戦艦のデザイン案を見てきましたが、「海防戦艦」繋がりで、オランダ海軍の海防戦艦もいくつか入手ができましたので、そちらを次にご紹介しておきます。(またまた次の「おもちゃ箱」を見つけてしまったかも、なんて?)

オランダ海軍の海防戦艦

これまたマニアックな、というお話ですが、オランダは16世紀、17世紀あたりには世界を股にかけた海洋国家でしたが、その後、近代海軍の建設時には沿岸警備と一部の植民地管理に特化した海軍となっていました。

その主力艦保有の事情を簡単に見ておくと、第一次世界大戦直前に前弩級戦艦の建造計画があり、それが超弩級戦艦の計画に発展しましたが、建造には至らず、さらに第二次世界大戦期にはドイツ海軍の装甲艦(ポケット戦艦)の就役に刺激されて28000トン級の巡洋戦艦高速戦艦)の建造が承認されましたが、ドイツ軍の侵攻を受け占領されたため、これも立ち消えになっています。

その中で唯一「海防戦艦」については6艦級、10隻の建造実績がありました。

建造年次の古い順にまとめておくと以下のようになります。

 

Reinier Claeszen(1894-)

nl.wikipedia.org

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海防戦艦」と言うよりも「モニター艦」といった趣の艦です。一隻だけ建造されました。舷側が低く、外洋での行動はほとんど考慮されていなかったように思われます。

 

Evertsen級(1896- :同型艦3隻)

en.wikipedia.org

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3500トン級の船体で、外洋での運用を意識した船体設計になっています。21センチ連装砲塔1基を艦首部に、同砲の単装砲塔を艦尾部に搭載した、モニター艦から海防戦艦への過渡期的な艦級です。(2022年4月3日現在、モデルを物色中)

 

コーニンギン・レゲンテス級 (HNLMS Koningin Regentes class):(1902- 同型艦3隻:準同型艦2隻)

(下記でご紹介)

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マールテン・ハーペルソン・トロンプ (HNLMS Maarten Harpertszoon Tromp):(1906- 同型艦なし コーニンギン・レゲンテス級の準同型艦と見做されることも)

ja.wikipedia.org

次級の「ヤコブ・ヴァン・ヘームスケルク」も併せて上掲の「コーニンギン・レゲンテス級」の準同型艦とまとめられることもあります。5200トンの船体に24センチ単装砲塔を2基、15センチ単装砲4基を搭載しています。

 

ヤコブ・ヴァン・ヘームスケルク (Hr. Ms. Jacob van Heemskerck) (1908- 同型艦なし

 コーニンギン・レゲンテス級の準同型艦と見做されることも)

(下記でご紹介)

 

デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン (Hr.Ms. De Zeven Provinciën) (1910- 同型艦なし)

ja.wikipedia.org

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船体を5600トン級まで拡大し主砲口径を28センチまで強化、これを単装砲塔2基搭載しています。

 

これら10隻のうち、2艦級を入手したのでご紹介しておきます。

 

コーニンギン・レゲンテス級 (HNLMS Koningin Regentes class):1902年から順次就役、同型艦3隻、準同型艦2隻

ja.wikipedia.org

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(直上の写真:オランダ海軍海防戦艦コーニンギン・レゲンテス級」の概観:77mm in 1:1250 by Hai: /直下の写真:「コーニンギン・レゲンテス級」の主砲塔の拡大:艦首部、完備部ともに、単装主砲塔のすぐ両脇に15センチ副砲が配置され、首尾線上の方力を意識した設計だったようです)

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第一次世界大戦前に就役させた自国沿岸や植民地沿岸警備のために建造した海防戦艦です。5000トン級の船体に主砲として24センチ単装砲塔を2基、15センチ単装砲4基を搭載し、16.5ノットn速力を出すことができました。

持久の

3番艦の「ヘルトーグ・ヘンドリック」のみは第二次世界大戦期まで現役で、オランダに進攻し占領したドイツ軍に接収され防空砲台「アリアドネ」となりました。

 

ヤコブ・ヴァン・ヘームスケル (Hr. Ms. Jacob van Heemskerck):1908年就役 同型艦なし

ja.wikipedia.org

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(直上の写真:オランダ海軍海防戦艦ヤコブ・ヴァン・ヘームスケル級」の概観:77mm in 1:1250 by Hai: /直下の写真:「ヤコブ・ヴァン・ヘームスケルク」の主砲塔の拡大:艦首部、完備部ともに、単装主砲塔のすぐ両脇に15センチ副砲が配置され、首尾線上の方力を意識した設計だったようです。同艦は前出の「コーニンギン・レゲンテス級」の準同型艦でしたので貴保的なレイアウトは踏襲していますが、15センチ単装砲を両舷側に1基づつ追加装備しています)

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同艦はオランダ海軍が建造した海防戦艦で、1908年に就役、5000トン級の船体に24センチ単装砲2基を単装砲等形式で搭載、副砲として15センチ砲を6門装備していました。16.5ノットの速力を発揮することができました。

第二次世界大戦期には浮き砲台として再就役しましたが、ドイツ軍の侵攻に際し、鹵獲を避けるために自沈しました。ドイツ軍はこれを浮揚して対空浮き砲台に改装し「ウンディーネ」と名付けました。

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(直上の写真:「ヤコブ・ヴァン・ヘームスケルのドイツ海軍対空浮き砲台「ウンディーネ」への改装後の概観:艦容が一変しています。/直下の写真:「ウンディーネ」の対空砲配置の拡大)

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(直上の写真:海防戦艦時代の「ヤコブ・ヴァン・ヘームスケル」とドイツ海軍対空浮き砲台「ウンディーネ」の概観比較:ドイツ軍による改装がかなり大掛かりだったのが、よくわかります)

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大戦後、オランダに返還されオランダ海軍で再就役しています。宿泊艦等で活用されたのち1975年に解体されています。

 

前述のようにオランダ海軍は「ヤコブ・ヴァン・ヘームスケルク」と同時期に「マールテン・ハーペルソン・トロンプ」(1906年就役)と「デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン」(1910年就役)を建造しています。

このうち「デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン」は当時オランダ領であったインドネシアに配置され、「スラバヤ」と改名され太平洋戦争の開戦を迎え、日本軍の侵攻を妨害するために自沈処理されています。

 

という訳で今回はこの辺りで。

 

次回も、冒頭に述べたような次第で、簡単な新着モデルのお話をさせていただく予定です。あるいは一回スキップも。

 

もちろん、もし、「こんな企画できるか?」のようなアイディアがあれば、是非、お知らせください。「以前に少し話が出ていた、アレはどうなったの?」というようなリマインダーもいただければ。

 

模型に関するご質問等は、いつでも大歓迎です。

 

特に「if艦」のアイディアなど、大歓迎です。作れるかどうかは保証しませんが。併せて「if艦」については、皆さんのストーリー案などお聞かせいただくと、もしかすると関連する艦船模型なども交えてご紹介できるかも。

 

もちろん本稿でとりあげた艦船模型以外のことでも、大歓迎です。

お気軽にお問い合わせ、修正情報、追加情報などお知らせください。

 

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