相州の、ほぼ週刊、1:1250 Scale 艦船模型ブログ

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

アメリカ海軍の駆逐艦(その3):大戦間の駆逐艦:ロンドン条約締結を契機とした駆逐艦建造の再開

今回は米海軍の駆逐艦開発小史の3回目。

前回ご紹介したように、米海軍は19世紀末から大発展を遂げ、創設当初のの沿岸防備型海軍から大洋型の海軍へと変貌します。特にヨーロッパでの第一次世界大戦の開戦から米国の参戦までの間、想定される作戦に向けて、大量の駆逐艦を整備したわけです。

米国の国力と工業生産の能力が遺憾なく発揮され、その結果、列強海軍とは桁違いの数の駆逐艦が量産されます。その大半は大戦終結後の就役となり、老朽艦の退役後も大量の駆逐艦を抱えた米海軍は1920年代には新たな駆逐艦を建造しませんでした。

1930年に締結された補助艦艇の保有に関する制約を設けたロンドン条約を契機に、米海軍の新型駆逐艦建造への動きが再開されます。

今回はその時期のお話。

 

この期間は、一旦、前回ご紹介した「平甲板型駆逐艦で艦隊駆逐艦の決定版を見出した米海軍が、その後の米国自体の軍備計画、太平洋を挟んで急成長を遂げた日本海軍の動向などを鑑み、新たな艦隊駆逐艦像を設計・模索した時期だと言えます。

この間、建造された駆逐艦の艦級は8艦級で、いずれも当時の技術革新や新たな戦術の試行を盛り込みながら設計され、これらの模索期の後に、米海軍は第二の艦隊駆逐艦の量産期を迎えることになるのです。

 

「ファラガット級」駆逐艦(就役期間1934-1945:同型艦8隻)

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 (「ファラガット級」駆逐艦の概観。84mm in 1:1250 by Neptun)

「ファラガット級」駆逐艦第一次世界大戦で大量に建造された平甲板型駆逐艦保有する米海軍が13年ぶりに設計した駆逐艦で、1500トンの船体に5インチ両用砲を単装砲塔と単装砲架の混載で5門、21インチ4連装魚雷発射管を2基搭載し、37ノットの速力を発揮することが出来ました。一方で、これらの強力な兵装の搭載は、1500トンの船体には、過剰で、強いトップ・ヘビーの傾向を持っていました。f:id:fw688i:20240302174315p:image

 (直上の写真:「ファラガット級」駆逐艦の主砲配置。艦首部は両用砲の単装砲塔形式で、そして3番砲(艦中央部)以降は単装砲架形式で、主砲を搭載しています)

第二次世界大戦中には、多くの艦でレーダーの追加搭載、対空火器の増設や対潜装備の強化などが行われ、代償として3番主砲の撤去などが行われました。f:id:fw688i:20200705142519j:image

(上下の写真は「ファラガット級」の大戦後期の姿:対空火器が強化され、3番主砲は撤去されています)

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第二次世界大戦中に3隻が台風での遭難、座礁などで失われました。

 

両用砲という先見性

同級は、それまでの米海軍の主力駆逐艦であった平甲板型に比べ、次元が違うと言っても良い強力な艦として設計されたわけですが、その革新性の最たるものが5インチ両用砲(Mk 12 5インチ砲)の主砲採用で、これは米海軍が航空機の脅威の増大を既にこの設計時期に予期していた、と言うことを示していると考えられます。

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この砲はその後建造された駆逐艦だけでなく、戦艦、巡洋艦、空母など米海軍艦艇のほぼ全ての艦級に搭載され、実に1990年まで使用された優秀な砲で、単装砲架から連装砲塔まで、多岐にわたる搭載形式が算用されました。「ファラガット級」では、艦首部には単装砲塔形式で2基を背負い式に配置し、艦中央に単装砲架で1基、艦尾部に単装砲架を背負式で2基搭載しました。

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(「ファラガット級」の主砲配置(再掲):艦首部は両用砲の単装砲塔形式で、そして3番砲(艦中央部)以降は単装砲架形式で搭載されていました)

同砲は楊弾機構付きで毎分15-22発、楊弾機構なしの場合でも毎分12-15発の射撃が可能で、これとMk 33両用方位盤との組み合わせで、それまで平甲板型駆逐艦に比べ飛躍的な射撃能力を得ることができました。

既にこの「ファラガット級」の設計(1930年代)から、「砲」そのものはもちろん、装填機構や方位盤などの射撃管制機構との組み合わせで「両用砲」と言う「システム」を駆逐艦に搭載したアメリカ海軍の先進性には、本当に驚かされます。

 

「マハン級」駆逐艦(就役期間1936-1946:同型艦18隻)

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 (直上の写真:「マハン級」駆逐艦の概観。82mm in 1:1250 by Neptun:モデルは第二次世界大戦後期のもので、3番主砲は対空砲座に置き換えられています)

「マハン級」駆逐艦アメリカ海軍が第一次世界大戦後建造した3番目の艦隊随伴用の駆逐艦の艦級で、就役年次は1937年ごろ。1500トンの小ぶりな船体を、原型となった「ファラガット級」で課題となった復原性不足に対応してやや幅広の設計としたにもかかわらず、5インチ両用砲5門、21インチ4連装魚雷発射管3基を搭載するなど、重武装による、強いトップ・ヘビー傾向と言うこの条約期の駆逐艦の構造的な欠陥を、前級の「ファラガット級」から引き継いでいました。

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 (直上の写真:「マハン級」駆逐艦の主砲配置。艦首部は両用砲の単装砲塔形式、艦尾部は単装砲架形式で、主砲を搭載しています)

4連装魚雷発射管を3基搭載する重雷装艦でありながら、片舷射線は8射線で、これは前級「ファラガット級」と同じでした。

同級1番艦の艦名は、著名な海軍戦略家アルフレッド・セイヤー・マハンに因んだものです。マハンの著書「海上権力史論」は明治期の海軍士官の必読書と言われ、日本海軍の日露戦争当時の艦隊参謀として有名な秋山真之も、米国留学の際、マハンを訪ねたと言われています。

 

同級は18隻が建造され全て太平洋戦線に投入され、6隻が戦没しています。

**よく考えると「18隻」という建造数は他の列強海軍であれば十分に量産と言える数なのですが、米海軍では「試行期の数」と言われると納得してしまいます。やはり桁外れの国力のなせる技かと。

 

「ポーター級」駆逐艦(就役期間1936-1950:同型艦8隻)

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(「ポーター級」嚮導駆逐艦の概観:94mm in 1:1250 by Neptun:モデルはおそらく大戦後期の両用砲への換装後の姿で、主砲配置、搭載形式、搭載数などが変更され、対空火器が強化されています)

同級は「ファラガット級」「マハン級」が汎用艦隊駆逐艦として設計されたのに対し、これらの艦級を指揮するいわゆる嚮導艦、戦隊旗艦として設計された艦級です。

汎用艦に対し二回りほど大きな1900トン弱の船体を持ち、37ノットを発揮する設計でした。「ファラガット級」で採用された5インチ砲を連装砲塔形式で4基装備していましたが、就役時には重量過多を懸念して軽量な平射タイプが選択されたようです。この連装砲塔を背負い式に艦首・艦尾に2基づつ搭載していました。砲自体は平射砲塔装備であったにも関わらず射撃指揮システムは両用砲用の方位版が組み合わせられていたようで、後の両用砲塔への換装が予定されていたのかもしれません。両用砲への換装の実施は第二次世界大戦末期の1944年まで待たねばなりませんでした。f:id:fw688i:20240302174737p:image

(「ポーター級」嚮導駆逐艦大戦後期の状態でのの主要兵装配置:大戦後期の両用砲への換装後の姿で、主砲は艦首に連装砲塔1基、艦尾に連装砲塔と単装砲塔が背負い式で配置されているのがわかります。その他、対空火器の増設が行われています)

その他の主要兵装としては21インチ4連装魚雷発射管2基、28mm4連装機関砲2基等でした。

(写真は「ポーター級」の竣工時の概観 by Neptun:4基搭載された主砲塔はいずれも平射用の連装砲塔です。竣工時に搭載されていた28mm機関砲は艦首・艦尾にそれぞれ背負式に配置された平射用連装主砲塔の背後に搭載されています:写真は例によってsammelhafen.deより拝借しています)

後に最初に掲載した写真のように主砲の両用砲塔への換装、対空機関砲の40mm口径への換装等と同時に兵装の重量軽減の試みも行われ、主砲は連装砲塔と単装砲塔の組み合わせ等、あるいは魚雷発射管の撤去と対空兵装の増強等が行われました。

ネームシップの「ポーター」が1942年の南太平洋海戦で失われましたが、他艦は大戦を生き抜きました。

 

「グリッドレイ級」駆逐艦(就役期間1937-1946:同型艦4隻)

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 (「グリッドレイ級」駆逐艦の概観。83mm in 1:1250 by Neptun :モデルは艦尾部の主砲も砲塔形式になっていますが、考証の誤りかと)

同級は「マハン級」をベースとして、より高速化を目指した艦級でした。機関部が改良され、38.5ノットの速力を発揮する事ができました。速力は向上しましたが燃費は悪化し、航続距離が前級より低下しています。

同級「グリッドレイ級」と次級以降の「バックレイ級」「ベンハム級」はほぼ同じ外観で、ベスレヘム造船所(民間)で建造された4隻が「グリッドレイ級」と呼ばれています。

兵装面では雷装への指向が顕著になり、4連装魚雷発射管を4基搭載しています。発射管は両舷に2基づつ搭載される形式で、片舷に指向できる魚雷発射管は一見すると8門でしたが、米海軍ではジャイロ制御によって一旦艦尾方向に射出した魚雷を変針し同一方向に向かわせるという戦術をとっていたため、同一目標に対し16射線を確保できる設計になったいました。

一方、4連装魚雷発射管を追加したため重量過多の代償として主砲は1基減ぜられ、5インチ単装両用砲4基とし、艦首部の2基は砲塔形式で、艦尾部の2基は砲架形式で搭載されていました。

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 (「グリッドレイ級」駆逐艦の主要兵装配置:上述のように今回ご称しているモデルにはおそらく考証上の誤りがあり艦尾部の主砲も砲塔形式になっていますが、実物は下の写真のように艦尾部の5インチ単装両用砲は砲架形式だったは図。下の写真は下段を次に紹介する「バックレイ級」の写真に入れ替えたもの。きっとこんな感じだったんじゃないでしょうか?搭載砲の話ばかりになりましたが、同級の真骨頂は、雷装にありました。艦中央には4連装魚雷発射管が4基も搭載されています。射出方法は上述の通り艦尾向けに最大16本の魚雷を射出し、魚雷自体のジャイロ制御で、同一方向に向かわせる、という射出方法が取られました)

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いずれにせよ船体の大きさに対しての重武装傾向は変わらず、復元製には課題が残りました。

4隻共に第二次世界大戦では当初太平洋戦線に投入され空母機動部隊の護衛を務めました。戦没艦はありませんでしたが、復元性に問題があったためその後の対空火器強化に際して40mm機関砲の追加搭載が見送られ、特に日本海軍が特攻戦術を取り始めると対空火力不足から大西洋戦線に配置換えをされています。

 

「バックレイ級」駆逐艦(就役期間1937-1946:同型艦8隻)

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(「バックレイ級」駆逐艦の概観:83mm in 1:1250 by Neptun)

前述のように「グリッドレイ級」とほぼ同型で、前級が民間造船所(ベスレヘム造船所)で建造されたのに対し、同級は海軍工廠で建造されました。1600トン弱の船体に、5インチ単装両用砲4門と21インチ4連装魚雷発射管を4基搭載するなどの主要兵装の配置等は「グリッドレイ級」に準じていました。同様に新型の機関搭載により38.5ノットの高速を発揮することができました。海軍工廠の設計により、「グリッドレイ級」よりも若干復元性が良好だったと言われており、前述のように「グイッドレイ級」では見送られた40mm機関砲の搭載も実施されています。

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(写真は「バックレイ級」の主要兵装の拡大:主砲である単装両用砲は艦首部は砲塔形式で、艦尾部は砲火形式で搭載されていました。特徴のある魚雷発射管の搭載形式も興味深いものがあります。「グリッドレイ級」の本文中にも書きましたが、斉射時には魚雷発射管を全て艦尾方向に回転させ射出し、魚雷自体のジャイロ制御で最大16本の魚雷を同一目標に向かわせる方式だったようです。うまくいったのかなあ?)

第二次世界大戦では太平洋戦線に配置され、ソロモン方面の戦闘で3隻が失われています。さらに大戦末期には2隻が特攻機の命中を受け損傷しています。

 

 「ベンハム級」駆逐艦(就役期間1939-1946:同型艦10隻)

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(「ベンハム級」駆逐艦の概観。83mm in 1:1250 by Neptun:モデルは大戦末期の対空火器強化後の姿。魚雷発射管の搭載数を抑え対空砲座を増設しています)

同級は「バックレイ級」の準同型艦で、後期「バックレイ級」と呼ばれることもあります。機関が改良され高圧缶の採用で40ノットの速力を発揮する事ができました。

主要な兵装等は「バックレイ級」に準じています。

大戦後期には前級同様に大幅な対空火器の増強が行われています。f:id:fw688i:20240302180137p:image

(写真は「ベンハム級」対空火器増設後の主要兵装の拡大:対空火器の増設に際して、代償として魚雷発射管は2基に減らされ、装備位置も若干変更されているように見えます)

同型艦10隻のうち太平洋戦線、大西洋戦線で各1隻が失われています。

 

サマーズ級駆逐艦(就役期間1937-1945:同型艦5隻)

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(「サマーズ級嚮導駆逐艦の概観:93mm in 1:1250 by Neptun:モデルは大戦後期の対空兵装を強化したのちの姿。連装両用砲塔は3基に、魚雷発射管の搭載数も2基に減じられ、対空火器が強化されています)

米海軍が建造した最後の嚮導駆逐艦です。当初は「ポーター級」の同型艦となる予定でしたが、技術革新等に対応した結果、新設計となりました。

設計時にはこの時期の米海軍の駆逐艦に見られたトップヘビー傾向に対して特に配慮が払われましたが、5インチ両用砲の砲塔装甲化や戦術運用面からの魚雷発射管の搭載位置指定等から、結果的には悪化した状態での就役となり、就役後に装備や構造物の撤去で対応することとなりました。

就役時には2000トン級の船体に、主要兵装として5インチ連装両用砲塔4基、21インチ4連装魚雷発射管3基を装備し、39ノットの速力を発揮する設計でした。f:id:fw688i:20240302180514p:image

(「サマーズ級嚮導駆逐艦の大戦後期の主要兵装の拡大:既述のように連装両用砲塔は3基に、魚雷発射管の搭載数も2基に減じられ、対空火器が強化されています:竣工時の姿を再現したモデルはちょっと見当たりません)

第二次世界大戦には大西洋方面で活動しましたが、トップヘビー傾向が災いし1隻がハリケーンで遭難し失われました。

多くの艦は大戦後半には魚雷発射管1基、連装砲塔1基を40mm対空機関砲に置き換えるなど、対空火器の増強を行なっています。

 

「シムズ級」駆逐艦(就役期間1939-1946:同型艦12隻)

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(「シムズ級」駆逐艦の概観:85mm in 1:1250 by Neptun:モデルは1番艦「シムズ」の竣工時の姿。完成後そのあまりのトップヘビー傾向の強さに、大改修が加えられます)

同級は前級「ベンハム級」の拡大強化型と言って良いと思います。

火力の強化が試行され、長らく4基に減じられていた単装両用砲の数が、5基に増やされ、新型の両用射撃指揮装置が搭載されました。

船体を2000トン級に拡大し、前述のように5インチ単装両用砲を5基、21インチ4連装魚雷発射管を3基搭載していました。単装両用砲は艦首部の2基と最後部の1基を砲塔形式とし艦尾部のその他の2基は砲架形式で搭載されていました。3基の魚雷発射管は「マハン級」と同じく首尾線上に1基、両舷に各1基を配置していました。

機関は「ベンハム級」と同等で、38ノット強を発揮する設計でした。f:id:fw688i:20240302180856p:image

(「シムズ級」駆逐艦の1番艦「シムズ」の竣工時の主要兵装の拡大:砲力強化を目的に5基搭載に増強された単装両用砲は艦首部の2基と最艦尾の1基が砲塔形式で、他の2基は単装砲架形式で搭載されていました。独特の形式で搭載された3基の魚雷発射管は完成後にトップヘビー対策のために2基に減じられました。ちょっと地味ですが、艦橋上には新型の両用砲射撃指揮装置が据えられています)

一番艦「シムズ」が上記のスペックで就役しましたが、就役直後にそのトップヘビー傾向があまりにも顕著であるという重大な課題が発見され、二番艦以降は大規模な改正が加えられました。兵装面では両舷に配置される予定だった2基の魚雷発射管のうち1基を減じて首尾線上に2基の搭載とし、さらに上部構造物の軽減、バラストの装着などの重量軽減策や重心位置の下方移動等の改善策がとられました。

(「シムズ級」重心改修後の艦容:魚雷発射管を1基減じて2基を首尾線上の搭載とし、トップヘビー解消策が取られました。2番艦以降は葉この姿で竣工しています。上掲の写真ではさらに3番両用砲(砲架型)も対空火器に換装されています:写真は例によってsammelhafen.deより拝借しています)

12隻が建造され、当初全て大西洋に配置されましたが、日本の参戦と共に9隻が太平洋に配置換えされました。第二次世界大戦では大西洋で1隻が、太平洋で4隻が戦没しました。

 

今回は新たな艦隊駆逐艦像を模索する時期の米海軍の駆逐艦の艦級を見てきましたが、こうして「シムズ級」までの設計・建造からの知見の蓄積から、次級「ベンソン級」「リバモア級」が生み出され、折から再び塾し始めたヨーロッパでの戦雲、さらに日本との関係悪化を背景に、米海軍は第二の駆逐艦の大量建造の時期を迎えることになります。

大戦間に建造された米海軍艦隊汎用駆逐艦の一覧

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(上の写真は大戦間の米海軍汎用駆逐艦の一覧です。手前から「フェラガット級」「マハン級」「グリッドレイ級」「バックレイ級」「ベンハム級=後期バックレイ級」「シムズ級」の順です。艦幅と魚雷発射管の配置等に、この時期の兵装重視と復元性の両立への模索が伺えるかと)

 

というわけで今回はこの辺りで。

この「小史」ミニシリーズの次回は第二次世界大戦期の再び桁違いの大量建造された駆逐艦の艦級のお話を、と考えているのですが、その前に、「凄いモデル」が届いたので、そちらのご紹介を一度はさませていただくことになるかも。

 

もし、「こんな企画できるか?」のようなアイディアがあれば、是非、お知らせください。

 

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