相州の、ほぼ週刊、1:1250 Scale 艦船模型ブログ

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

中国海軍の現用水上戦闘艦艇ー海自護衛艦開発史 スピンアウト第三弾 (いつの間にか、シリーズ化?)

最初にお詫びから。

前回の予告では、「次は装甲巡洋艦特集か、日本海軍の巡洋艦軽巡重巡)のどちらか」なんてことを書いてしまっていましたが、実は海上自衛隊護衛艦のスピンアウトがもう一つあったのを、すっかり忘れていました。

 

冷戦終結以来、海上自衛隊といろいろな意味で何かと接点の多い中国海軍。ところが、あまりその実情を私はよく知りません。

「ああ、空母を買ったんだ」程度。

ここらで、ちょっと勉強をしておくのもいいのかな、と。

幸い、3D printing makerのAmature Wargame Figuresからかなり大量のモデルが販売されていますので、こちらをまずは制作するところから、とぼつぼつ始めました。

www.shapeways.com

ある程度揃ってきたので、今回は、こちらを紹介しておきましょう。 

 

中国海軍の現用水上戦闘艦

中国は元来大陸国家で、明朝の一時期を除いて海洋進出には比較的淡白であったといえる。21世紀に入り、それまで沿岸海軍に止まっていた中国海軍は、空母を中心とする機動部隊の保有をはじめ、本格的な外洋艦隊を持つに至った。

当初、その艦艇の多くはソ連(あるいはロシア)の艦艇のコピー、あるいはタイプシップとした発展型が多かったが、最近は西側の技術を導入し、一線を画する設計思想に基づいた発展を遂げている。

 

特に水上艦艇は、空母を中心とした機動部隊の防空担当艦(中国版イージス駆逐艦)、その周辺を防御する汎用フリゲートという基本構成になっていると言っていいだろう。

兵装はもちろんミサイル化がその中心に置かれ、明らかにステルス性意識した外観、さらにはフューズド・アレイ・レーダーを装備した(と見られる)艦橋など、西側諸国に路線を同じくした「洗練性」が見受けられるが、その実力の程は(幸いなことに、と言うべきか)未だベールに包まれている、と言えるだろう。

 

駆逐艦

当初、対艦戦闘をその主要業務に置いたが、空母の保有と同時に、空母機動部隊の防空警戒にその中心機能が移行した。当然、兵装の重点が対空兵装に移行し、中国版イージス艦の登場に至っている。

 

051(旅大)級駆逐艦:Luda-class destroyer 同型艦(現役):4隻(就役:1971年-)

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Type 051 destroyer - Wikipedia

 

旧ソ連海軍のコトリン級駆逐艦タイプシップとして、中国海軍初の国産駆逐艦

旅大はNATOのコードネーム。

1971年から就役を開始し、1990年にかけて都合17隻が建造された。建造期間が長期に渡り、兵装の装備には多くの変遷があり、艦容に多くのヴァリエーションがある。艦容は良くも悪くも「ロシア的」と言えるだろう。あるいは一時代前を感じると言うべきか。

現在は最終型の旅大Ⅲ型の2隻(051G/051GⅡ)のみが現役にとどまっている。

現在、現役の2隻は、56口径100mm連装砲2基、 HQ-7短SAM、YJ-83対艦ミサイル、対潜ロケット、対潜短魚雷等を主要兵装として装備している。 

3670t、35ノット

(113mm in 1:1250 Hai製)

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(直下の写真:051級駆逐艦の主要兵装。YJ-83対艦ミサイル発射機) 

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(直下の写真:051級駆逐艦の艦型の変遷。写真上は建造当時の051級駆逐艦 

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052(旅滬)級駆逐艦:Luhu-class destroyer 同型艦:2隻 就役:1993年-

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Type 052 destroyer - Wikipedia

 

本級はそれまでソ連製の艦艇を輸入、あるいはタイプシップとして軍艦を建造してきた中国海軍が、西側の技術を大幅に導入して建造した初めての駆逐艦である。

旅滬」はNATOのコードネーム。

機関にガスタービンを採用し、ヘリコプターの搭載能力も付与された。

56口径100mm連装砲2基、 HHQ-7短SAM、YJ-83対艦ミサイル、対潜ロケット、対潜短魚雷等を、主要な兵装として装備している。 搭載する対潜ヘリは2機。

4800t、31.5ノット

(残念ながら、私のコレクションにはまだ加わっていません:no photo) 

 

「空母いぶき」で「哈爾浜:Harbin」が海自の「ちょうかい」と交戦し、兵装を破壊された。

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051B級駆逐艦:深圳(しんせん):destroyer Shenzhen 同型艦なし 就役:1999年-

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Type 051B destroyer - Wikipedia

 

NATOコードネームは「旅海」

前出の052級の発展型と考えられるが、艦型が大型化し、外観にステルス性への配慮が見受けられる。

機関はガスタービンディーゼルエンジンの組み合わせで、30ノットの速力を出した。6100t 、30ノット

兵装は建造当初、ほぼ前級の052級駆逐艦のものを踏襲した。が、2015年に近代化改装が行われ、艦橋前に32セルのVLSを装備しここにHHQ-16中距離対空ミサイルを装備した。艦中央部には対艦ミサイルYJ-12A、ヘリコプターハンガー上部に30mm CIWSを装備した。主砲としては99式56口径100mm連装砲を、これは一次改装後継続装備している。

本艦は先進的な装備に対する試験実験艦的な性格が強く、その後の駆逐艦建造に大きな影響を与えた。

(123mm in 1:1250 Amatuer Wargame Figures製:3D printing model)

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(直下の写真:051B駆逐艦の主要兵装。艦首部の換装後のVLS(上)と、対艦ミサイルYJ-12A発射機)

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杭州駆逐艦:Hangzhou/ Fuzhou 1999年-

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Sovremenny-class destroyer - Wikipedia

 

1995年の第三次台湾海峡危機でそれまでの国産艦艇の性能不足を痛感した中国海軍は、ロシアから対空能力に定評のあったソブレメンヌイ級(956E級)のミサイル駆逐艦2隻を購入し、艦隊防空の緊急手当として導入した。中国海軍初の対空誘導ミサイル駆逐艦(DDG)である。

対空兵装としては、130mm連装砲2基と対空ミサイルの単装発射機2基を搭載している。さらに対艦ミサイル4連総発射機(SS-N-22)2基を搭載している。

7940t、33.4ノット

加えて近接防御兵装として30mm CIWS 4基、さらに対潜ロケット、対潜短魚雷発射管等を搭載している。艦の中央部に対潜ヘリの発着甲板とハンガーを有し、ヘリ1機を搭載している。

(125mm in 1:1250 Amatuer Wargame Figures製:3D printing model 写真は2016年の近代化改装以降の杭州駆逐艦

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(同級は2016年から近代化改装を受け、対空ミサイルを2基の単装発射機からVLS発射形式に改めた。VLSの前部、あるいは後方に見えるのは、近接防御用の短 SAM発射機)

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杭州駆逐艦改:Taizhou/ Ningbo    2001年-

前出の956E級2隻の購入に続けて、ロシアより956Eの改良型、956EM2隻を購入した。956E級からの変更点は、対空・対艦両ミサイルを射程延長型に変更し、130mm連装主砲を1基、改良型のCIWSを2基と、それぞれ搭載数を減らし、対潜ヘリの運用スペースをやや拡大している。

(125mm in 1:1250 Amatuer Wargame Figures製:3D printing model)

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(956-EM型駆逐艦の主用兵装。前部の主砲と単装対空ミサイル発射機(上)と、やや拡大され固定型のハンガーを持つヘリ発着甲板)

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(956-E型駆逐艦(上)と956-EM駆逐艦の艦型比較)

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051C(瀋陽)級駆逐艦 :Shenyang-class destroyer  同型艦:2隻 就役:2006

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NATOコードネームは「旅洲」。

前級051Cの発展型ではあるが、ステルス性への配慮はされていない。

機関は051Cを踏襲している。

7100t、30ノット

(124mm in 1:1250 Amatuer Wargame Figures製:3D printing model)

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本級の兵装面での最大の特徴は、リフ-M艦隊防空システムの導入である。VLSは8連装リボルバー式B203-Mを6基搭載、さらに近接防御として30mm CIWSを2基装備している。

対艦兵装としてはYJ-834連装発射機2基を搭載、さらに主砲に100mm単装速射砲を装備した。

上記のB203-Mを4基、本来のヘリコプターハンガー部分に搭載したため、ヘリコプター着艦甲板のみで搭載能力はない。

(中国海軍の特徴的な8連層リボルバーVLS。後部のヘリハンガーに見える部分は、実はリボルバーVLSの収納スペースで、ヘリの搭載能力は、同級にはない)

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052B(広州)級駆逐艦 :Guangzhou-class destroyer 同型艦:2隻 就役:2004年-

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Type 052B destroyer - Wikipedia

 

中国海軍念願の国産艦隊防空駆逐艦(DDG)である。

NATOのコードネームは「旅洋I」。

ロシアより購入した956E級、あるいは956EM9と同じロシア製の艦対空システムを搭載している。同システムは2基の単装ミサイル発射基と複数のイルミネータにより、同時に最大8目標まで対応可能であった。装弾数は単装発射機あたり24発で、これを2基、計48発を搭載している。

その他の兵装として、主砲として100mm単装速射砲を搭載し、対艦兵装としてはYJ-83対艦ミサイルの4連装発射機を2基装備している。加えて近接防御として30mm CIWS 2基を搭載している。
対潜装備としてはヘリコプター1機を搭載し、短魚雷発射管を装備している。

ほぼ並行して開発された次級の052C級が成功を収めたことから、同級の建造は2隻で終了した。

7000t、29ノット

(124mm in 1:1250 Amatuer Wargame Figures製:3D printing model)

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(052B級駆逐艦の主要兵装の拡大。前部甲板上の100mm速射砲と単装対空ミサイル発射機(上)。対艦ミサイル発射機とヘリ格納庫上の後部単装対空ミサイル発射機)

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052C(蘭州)級駆逐艦 :Lanzhou-class destroyer 同型艦:6隻 就役:2004年-

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Type 052C destroyer - Wikipedia

 

052B級の設計の基礎に、HHQ-9艦隊防空システムを搭載し、さらにアクティブ・フューズド・アレイ・アンテナ を艦橋の周囲に貼ったことから、中国版イージスと言われた。

NATOのコードネームは「旅洋II」。7112t、29ノット。

艦橋の周囲にアクティブ・フューズド・アレイ・アンテナ を装着したところから、052B級よりも一段高く設計され、異なる艦容を見せている。

兵装の目玉はなんと言ってもHHQ-9A対空ミサイルで、このミサイルをリボルバー式6連装VLSを8基に搭載している。ミサイル搭載数は48基とやや少なめではあるが、これは052Bの装弾数と同数である。

その他の兵装は、ほぼ052B級に準じ、主砲として100mm単装速射砲、対艦兵装としてはYJ-83対艦ミサイルの4連装発射機を2基装備している。併せて近接防御として30mm CIWS 2基を搭載している。
対潜装備としてはヘリコプター1機を搭載し、短魚雷発射管を装備している。

(124mm in 1:1250 Amatuer Wargame Figures製:3D printing model)

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(同級に特徴的な6連装リボルバーVLS。前部甲板に6基、ヘリハンガー上に2基装備している)

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(艦橋側面に装着されたフューズド・アレイ・レーダー)

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「空母いぶき」には、「西安:Xian」が登場している。

 

052D(昆明)級駆逐艦 :Kunming-class destroyer 同型艦:19隻 就役:2014年~

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Type 052D destroyer - Wikipedia

 

前出の052級駆逐艦の改良型DDGで、現状では中国海軍の主力艦隊防空艦である。中国版イージスと呼称される。現在19隻が就役しており、最終的には同級の建造数は22隻に達する予定であるとされている。

NATOのコードネームは「旅洋Ⅲ」。7500t、30ノット。

同級では、これまでの中国海軍の(ロシア海軍の、というべきか?)特徴的なリボルバーVLSではなく、米海軍や海上自衛隊と同じようなキャニスター式のVLSを採用している。(装填等が同じ方式かどうかは不明である)

このVLS64セルにHHQ-9対空ミサイルと、YJ-18対艦ミサイルで共用していると思われる。このVLSは対潜ミサイル、巡航ミサイルにも対応している、と言われている、

搭載するフューズド・アレイ・レーダーは改良型のドラゴン・アイに変更された。

主要武装は、主砲を130mm単装速射砲を装備し、近接防御用に30mm CIWSとHHQ-10近接防空ミサイルを保有している。

対潜装備としてはヘリコプター1機を搭載し、短魚雷発射管を装備している。

(124mm in 1:1250 Amatuer Wargame Figures製:3D printing model)

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(同級に搭載されたVLS。前級のリボルバー式から、キャニスター式(?)への変更が見られる)

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(艦橋側面に装着されたフ改良型のフューズド・アレイ・レーダー) 

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海上自衛隊の「こんごう」級イージス護衛艦との大さ比較。手前から、中国海軍052C級駆逐艦、052D級駆逐艦:いずれも中国版イージス艦と言われる。一番奥が海上自衛隊「こんごう」級イージス護衛艦

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「空母いぶき」に、空母機動部隊の護衛艦として登場している。「銀川:Yinchuan」「太原:Taiyuan」「南京:Nanjing」

米TVドラマ「ザ・ラストシップ」には同級4隻が登場。アーレイ・バーク駆逐艦のコピー艦と紹介されている。

 

055(南昌)級駆逐艦:Nanchang-class destroyer 同型艦:8隻(予定・1隻が就役済/4隻が進水済)就役:2019年~ 

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Type 055 destroyer - Wikipedia

 

中国海軍の最新型防空駆逐艦。052D級駆逐艦の拡大・改良版である。

12000tを超える大型艦で、初めて統合電気推進システムを採用している。

12000t、30ノット。米海軍は本級を巡洋艦に分類していると言われている。

VLS112セルに対空ミサイル、対艦ミサイル、巡航ミサイル、対潜ミサイルを搭載している、とされている。

主砲は052D級と同じ 130mm単装速射砲。他に、30mm CIWS、HHQ-10近接防空ミサイル発射機を各1基装備している。

対潜兵装としては、短魚雷発射管と対潜ヘリ2機を搭載している。

(145mm in 1:1250 Amatuer Wargame Figures製:3D printing model)

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(同級に搭載されたVLS。前級よりもセル数が大幅に増加された)

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(艦橋側面に装着された新型のフューズド・アレイ・レーダー) 

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(中国海軍のイージス艦の艦型比較。手前から052C級駆逐艦、052D級駆逐艦、055級駆逐艦  

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海上自衛隊の「あたご」級イージス護衛艦と中国海軍055級駆逐艦の大さ比較。「あたご」級イージス護衛艦(奥)、中国海軍055級駆逐艦(手前))

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フリゲート 

駆逐艦同様、当初は対艦能力に重点を置いた設計になっていたが、次第に対空戦闘へとその装備の重点が移行した。空母の導入とほぼ同時に、より高い外洋航洋性を求められ、艦型を一気に大型化することで、それまでの補助的な戦力から、空母機動部隊の外殻を構成する十分な汎用性を確保した中核的存在へと発展を遂げている。 

形式が多岐にわたり、装備に多くのヴァリエーションがあるため、ここでは主要なもののみ紹介する。

 

053(江滬)級フリゲート:Jiang-hu class frigate  同型艦:12隻(現役)

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Type 053 frigate - Wikipedia

1970年代に1番艦が建造され、1990年代までに、対艦ミサイルを主要兵器とした中国海軍の主力哨戒艦艇として32隻が建造された。

現在、II型、Ⅲ型、Ⅴ型のうち、まだ12隻が現役で就役しているとされている。

江滬:Jiang-huはNATOのコードネーム。1450t(形式により差異がある)、26ノット。

装備等は、建造年代、形式によって異なる。

 

(写真はII型。100mm連装砲2基、対艦ミサイル連装発射機2基、対潜ロケット2基、37mm連装機関砲4基等を搭載している。82mm in 1:1250  Hai製)

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053H(江衛)型フリゲート:Jiangwei-class frigate 同型艦:14隻

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Type 053H2G frigate - Wikipedia

1980年代から、それまでソ連の技術への依存から西側技術の導入に姿勢を改めて中国海軍が、前級に対空ミサイルとヘリコプター搭載能力を付加したものとして建造された。

江滬はNATOのコードネーム。2286t、27ノット。

100mm連装砲1基、対空ミサイルとしてHQ-61M6連想ランチャーまたはHQ-7 8連装ランチャーを1基搭載し、YJ-83対艦ミサイル4連装発射機2基、37mm連装機関砲4基、対潜ロケット発射機、対潜ヘリコプター1機などを搭載している。

 

(90mm in 1:1250 Hai製)

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(053H級フリゲートの主要兵装の拡大。前部甲板上の100mm連装砲と対空ミサイル発射機(上)。艦中央部の対艦ミサイル発射機)

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「空母いぶき」に「洛陽:Luoyang」が登場し、海自「ちょうかい」と交戦。「ちょうかい」の主砲により、主要兵装を破壊された。

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054(江凱)級フリゲート:Jiangkai-class frigate  同型艦:30隻

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Type 054 frigate - Wikipedia

 

外洋進出を目指す中国海軍の中核的な存在となるべく、艦型を一気に大型化し、これまでのフリゲートとは一線を画する高い航洋性を有している。

NATOのコードネームは「江凱」。3400t、27ノット。

西側諸国の技術を導入し、ステルス性を意識した艦容となった。

VLSに搭載した対空ミサイル、対潜ミサイルで高い対空・対潜戦闘力を保有し、YJ-83対艦ミサイル4連装ランチャー2基で対艦戦闘能力も確保した。他に対潜ロケット、短魚雷発射管、対潜ヘリ等、対潜兵装も充実した、汎用フリゲートとして一定の完成度に達している。

(108mm in 1:1250 Amatuer Wargame Figures製:3D printing model)

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(同級に搭載されたVLSと艦中央部に装備された対艦ミサイル発射機)

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(中国海軍のフリゲートの艦型比較。手前から053級、053H級、054級の順)

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(中国海軍のフリゲート駆逐艦の艦型比較。054級フリゲート(手前)と052D級駆逐艦フリゲート艦の大さが駆逐艦に迫ってきている?) 

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ロシアからの購入を皮切りに、空母も国産化に移行しつつある。

これらの空母を中心とした空母機動部隊を構成するイージス艦、さらにはその周辺を護衛するフリゲート艦など、駒は揃いつつある。

 

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と言うことで、中国海軍の現用艦船、いかがでしたでしょうか?

その歴史上、ほぼ初めて海洋進出を目指している現代中国、彼らの海軍は間違いなく急速に成長しているようです。

その実力の程は不明ですが、明らかにならない方がいいのかもしれません。

 

次回は、多分、本稿の本筋に戻って、装甲巡洋艦アメリカ、ロシア、オーストリア=ハンガリー帝国など)、あるいは日本海軍の巡洋艦、どちらかを。

 

***模型についてのお問い合わせ、お待ちしています。或いは、**vs++の比較リクエストなどあれば、是非お知らせください。

 

 


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