相州の、1:1250スケール艦船模型ブログ 主力艦の変遷を追って

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

メータ/ベルリン・フィルのベートベンに酔い痴れる

またまた予告を裏切って、今回は艦船模型には全く関係のない話です。

(本当に最後まで読んでもらっても、今回は艦船模型はかけらも出てきません。申し訳ありません)

 

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 来日公演・指揮ズービン・メータに行って来た!

2週間ばかり、大阪に帰省することになり、とある事情から、大阪でベルリン・フィルハーモニーのコンサート行くと言う僥倖に恵まれました。

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ベルリン・フィルの名誉団員でもある巨匠ズービン・メータを指揮者に迎え、思いもよらぬ素晴らしい夜になりました。 

 

演奏された曲目は以下の通り。

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リヒャルト・シュトラウス交響詩ドン・キホーテ」と、ベートーベンの交響曲第3番「英雄」の二曲でした。

 

リヒャルト・シュトラウス交響詩ドン・キホーテ

リヒャルト・シュトラウス (1864-1949)といえば、映画「2001年宇宙の旅」で使われた交響詩ツァラトウストラはかく語りき」(1896)の冒頭があまりにも有名ですが、特にオペラや舞台音楽、交響詩をたくさん残しています。

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ドン・キホーテ」は、有名なセルバンテスの同名の物語をモチーフとした交響詩で、独奏チェロ(ドン・キホーテ)と独奏ヴィオラサンチョ・パンサ)に、オーケストラが掛け合いのように絡んでいくような曲想を持った、40分をこえる大作です。(「チェロとヴィオラの協奏的作品」と言う付記が与えられています)

 

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この曲は、上述の「ツァラトウストラはかく語りき」の翌年、1897年に完成しました。彼の交響詩としては最後から2番目の作品で、いわば交響詩作曲家としての頂点の作品で、この後、彼の作曲の重点はオペラや舞台音楽の方に移ってゆきます。

副題に管弦楽のための騎士的な性格の主題による幻想的変奏曲」とあるように管弦楽法を駆使した複雑な構成で、聞き応えのある曲でした。一方で、リヒャルト・シュトラウス 特有の時折垣間見せるユーモラスで「可愛らしい(?と言う表現が的確かどうか。汗!!)」フレーズも随所に散りばめられた、楽しい曲でもありました。

 

そして、圧巻のベートベン交響曲第3番

そして二曲目は、クラシック中のクラシック、かのベートベンの代表的な作品の一曲、交響曲第3番「英雄」でした。(あるいは「エロイカ」という通り名の方が、良いのかも)

おそらく「クラシックはちょっとね」と仰る方でも、一度くらいは耳にしたことのある名曲です。冒頭を聴けば「ああ、これか」と。

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本来はブランス革命後に登場したナポレオン・ボナパルトへの共感から書かれた曲で、その後ナポレオンが皇帝を名乗り、それに幻滅したベートベンが献辞を記した表紙を破棄した、というエピソードは大変有名です。(真偽の程は議論があるようです、が、まあ、そういう時代に書かれた一曲ではある訳です)

また、ベートベン自身は、自作の中でこの曲を最も出来の良い交響曲と評価していた、とも言われています。9番の作曲中にこの質問をされて、驚いた質問者が「5番、運命じゃないんですね?」と念を押したところ「いいえ、3番です」と答えたと言われています。

 

一応、代表的な演奏をYoutubeでお楽しみ下さい。(一応、全曲聴けますが、50分ほどかかるので、そこはご判断を)

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と、エピソードに事欠かない第3番ですが 、これくらい有名な曲になると、本当にいろいろな解釈と演奏があるので、それも併せて聴き比べしてみるというのも、クラシックの楽しみの一つです。(それで結局、CDのコレクション、最近だとMP3ですが、が増えていく。コレクター魂の悲しい性、ですね、困った、困った!「面白いのはね・・・」、とこの話も止まらなくなりそうなので、また別の機会で。:別の機会があるのか!?)

 

それはそれとして、ベルリン・フィルにベートベンの「英雄」といえば、「良くて当たり前でしょう」と思っていただいて当たり前の組み合わせではあるのですが、これが、なかなか、想像を遥かに超えたパフォーマンスでした。

とにかく楽しい!「ベルリン・フィルとベートベンが楽しいの?」と首を傾げた方がいらっしゃると思うのですが、おそらくクラシックに対する概念を覆すほど、軽やかで躍動感に溢れた演奏だった、と私は感じました。

オーケストラ自身が揺れ動いていました。それにつられるように会場の観客も波打つように。

私の斜め前には若いお嬢さんがお座りになっていたのですが、彼女の頭はこの曲の演奏中、ずっと揺れ続けていました。

「よっしゃ、今夜はどこまで楽しい曲にできるか、やって見せようぜい」とでも言うような、とてつもない熱量を感じる、まさに決してCDでは味わえない、演奏会ならではのパフォーマンスを見せてもらった一夜でした。

しかもそれをベルリン・フィルが・・・。あるいは、世界一の実力者揃いのベルリン・フィルだからこそ、そしておそらく彼ら自身は目を瞑っていても演奏できる習熟のベートベンだからこそ、と言うべきかもしれません。

なんという至福の時間だったことか。

 

言葉ではなかなか伝わらないので、少しでも近い演奏がないかとYoutubeをさらってみたのですがそのようなう都合のいい展開があるはずもなく、前出のカラヤンとの違いを少しでもお伝えすべく、ヤルビィとドイツ室内管弦楽団の演奏を以下に掲げておきます。(こう言う演奏もあるよ、程度のサンプルです)

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こんなのも見つけた! 史上最小のオーケストラ:タッシェンフィルハーモニーのベートーベン

Youtubeでベートーベン交響曲 第3番をさらううちに、ちょっと面白い演奏に出くわしました。

このオーケストラは「史上最小のオーケストラ」の触れ込みのとおり、弦楽四重奏を中心にした小規模な弦楽団に管や打楽器などを加えた総勢20人に満たない小編成のオーケストラながら、ベートーベンやマーラー交響曲などの新しい解釈や表現を導こう、と言う試みを行っています。

本来のオーケストラ編成とは異なる室内楽的な演奏のため、管と弦のバランスに違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、各パートほぼソロ演奏に近い小編成ならではの繊細さと軽やかさが大変新鮮に感じました。

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もし気にいったら、ベートーベン の交響曲は全曲音源化されているようですので、楽しんでみられてはいかがでしょうか?

あれれ、ブルックナー弦楽四重奏の小オーケストラ版もあるじゃないか、と、またずぶずぶと深みに嵌りそうな悪い(けど楽しい)予感がしています。

 

と言うことで、今回は本当に最後まで艦船模型の話は「なし」です。(あえて繋がりを見出すとすれば、「コレクター」の話、と言うところでしょうか?)

 

と言うことで、今回はおしまい。

次回は、また艦船模型の話に戻って、予告通り装甲巡洋艦か、日本海軍の巡洋艦の話を。(と思っていたら、大阪から自宅に戻ったら、米海軍のアーレイ・バーク級フライトIIIの3D printing mdeleが何隻か中国海軍の3Dモデルと一緒に届いていましたので、もしかするとそちらの話になるかも)

 

もしクラシックの話も、お問い合わせやリクエストがあれば、お知らせください。ただしこちらはそんなにレパートリーが広くはないので、ご容赦を。

 


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