相州の、ほぼ週刊、1:1250 Scale 艦船模型ブログ

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

新作モデルのご紹介:未成艦ドイツ海軍D級装甲艦のご紹介

今回は新着モデルに大幅に手を入れた新作モデルのご紹介です。

今回ご紹介するのは、ドイツ海軍が第一次世界大戦第二次世界大戦の間に起工された「D級装甲艦」という艦級です。起工の直後に工事が中止されたため、いわゆる未成艦です。その辺りの経緯は後ほど。

 

「D級」装甲艦(同型艦2隻:1934年起工・同年工事中止)

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(「D級」装甲艦の概観:186mm in 1:1230 by D's Ships & Bunkers)

同級は強化型装甲艦、つまり「ドイッチュラント級」装甲艦の強化型という主旨で設計案が検討され、1034年に一旦起工されましたが、この間にヴェルサイユ体制が破棄されたため、より強力な「シャルンホルスト級」の建造に移行した結果、工事は中止、建造には至りませんでした。つまり未成艦、というわけです。(「D級」装甲艦の計画の経緯については、後ほどたっぷりと。ですのでここでは今回のモデルについて、触れておきます)

強化型装甲艦の名の通り、前級である「ドイッチュラント級」装甲艦(10000トン級)の強化拡大型として設計されたため、20000トン級の船体が想定されました。設計当時、ドイツ・ワイマール共和国はまだヴェルサイユ体制下の軍備制限を受けていましたが、ナチスの台頭等による軍備制限破棄を想定した設計でした。「ドイッチュラント級」装甲艦同様、巡航性に優れた巡洋艦的な船型を持ち、大型のディーゼル機関から長大な航続距離と30ノットの高速を発揮できる性能を兼ね備えていました。

前級「ドイチュラント級」が「ポケット戦艦」の異名を持ちながらも、その実態は10000トンの制約の課せられた船体の条件から防御装甲は待ったう不十分で、その点を「D級」では格段に強化されていました。

武装は「通商破壊艦」という主旨から敵性巡洋艦からの回避戦闘を想定すればよく、大口径砲は控えめに「ドイッチュラント級」と同様に11インチ3連装砲塔2基を搭載していました。しかし搭載された11インチ砲は長砲身の新設計55口径(ドイッチュラント級」には52口径)で、長射程と高初速を有しており、最長射程は40000メートル、15000メートルの距離であれば英海軍の当時の主力戦艦であった「クイーン・エリザベス級」「リベンジ級」の装甲を打ち抜く事ができるとされていました。

一方で通商破壊戦での商船の制圧、撃破を想定し、副砲として6インチ3連装砲塔2基を搭載し両舷に対し6射線を確保、さらに4インチ連装高角砲8基(片舷8射線)を装備し、中口径砲での戦闘にも重点を置いた砲兵装が想定されていました。さらに4連装魚雷発射管2基と、水上偵察機2機を搭載していました。

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(「D級」装甲艦の主要部分の拡大:艦種部に3連装11インチ主砲塔と同じく3連装6インチ副砲塔(写真上段)、艦中央部に対空兵装と魚雷発射管、航空艤装(写真中段)、艦尾に3連装副砲塔と同じく3連装主砲塔(写真下段)、と並走配置は大変オーソドックスです。3連装副砲塔は軽巡洋艦で既に実績があった物を採用し、両舷に対し6射線を確保しています)

 

モデル的な視点で

少し模型的なお話をしておくと、今回のモデルは下の写真の3D prinnting modelをベースとしています。

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このモデルはebayで入手したもので、D's Ships & Bunkersという出品者が出品されているものです。1:1200スケールですが、3D printing modelの柔軟さで、発注の際に但し書きで「1:1250スケールで欲しい」と但し書きすれば、対応してもらえます。実際にebayでもこの出品者は1:700スケールなどでも艦船モデルを出品されており、サイズ対応には慣れていらっしゃるような印象です。

モデルは標準的な3D printing modelクオリティですので、武装等はややシャープさにかけます。ですので今回のモデル作成では、主要な武装(主砲・副砲・高角砲・魚雷発射管)は全て筆者のストックパーツに置き換え、さらに装甲艦的な重厚さを与えたモデルにしたかったので、「装甲艦グラーフ・シュペー」式の装甲前檣を持たせるなど、結構大掛かりに手を入れることになりました。f:id:fw688i:20240114092817p:image

(今回のモデルで筆者が手を入れた部分の拡大:主砲塔・副砲塔はストックパーツからNeptun製のものを流用しています。前檣・魚雷発射管はいずれおHansa製のモデルから、特に前檣は「グラーフ・シュペー」の装甲前檣を移植しています。クレーンや対空砲はAtlas製のモデルから拝借しています。下の写真では参考までにモデルのオリジナルの状態を)

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D's Ships & Bunkersについて

この出品者のラインナップは皆さんも大好きな「未成艦」なども含めた、かなり充実したものになっていますので、これからもお世話になるのではないかと考えています。

既に筆者はロシア海軍の「バクー級」重航空巡洋艦(「改キエフ級」)を全通甲板式のSTOBAR方式空母に改造してインド海軍が買い取った「ヴィクラマーディティア」のモデルを1:1250にスケールコンバートしたものを発注しています。

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対応等の感触では、発注後に作成されるようですので(筆者がスケールコンバートをお願いしているからかもしれませんので、掲載通りのスケールなら早いのかも)、少し手元に届くのに時間がかかります。筆者の場合には何の問題もありませんが、お急ぎの場合にはそこは要注意かも。

 

ということで、新作モデルのご紹介は一通り完了し、以降は「D級」装甲艦の計画の経緯等について。

 

装甲艦という艦種:その成立

第一次世界大戦の敗北と帝政自体の崩壊で、大戦前には英海軍に次ぐ世界第二位の威容を誇ったドイツ帝国海軍が消滅し、ヴェルサイユ条約下で生まれた新生ドイツ(ワイマール共和国)の海軍は一握りの旧式軍艦による小規模な沿岸警備海軍として再出発しました。

ドイツ帝国海軍の旧式艦艇で構成されていたワイマール共和国海軍は、更新艦齢に達した艦から少しづつ代替艦に置き換えられていったわけですが、やがて旧式の前弩級戦艦であった「ブラウンシュヴァイク級」の3隻が代艦建造可能な艦齢20年に達します。

これを見越して海軍首脳部は1920年頃から装甲戦闘艦の代替艦の設計の研究を始めます。代艦の建造にあたっては「10000トン以下であること」という制限がありました。これは明らかに前弩級戦艦的な設計の継承を想定したもので、新生ドイツ海軍がバルト海沿岸の警備海軍に徹するという狙いにたてば強力な海防戦艦を建造できることを意味していましたが、これが同時にドイツ海軍をバルト海沿岸の警備海軍に留めておくという戦勝国の狙いでもあったと考えられます。

設計案は実に多岐に渡ったようで、本稿で度々ご紹介した書籍「海防戦艦」に記載されているものだけで、実艦も含め20案に及びます。

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(上の写真は本稿で前々回の投稿でご紹介した橋本若路氏の著作「海防戦艦」に掲載された「ポケット戦艦」開発に至る数々の設計案の資料です。併せて下の写真は代表的な思案の図面スケッチ:こちらも同書に掲載されています)

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上図を少し、「海防戦艦」での記述に従って整理しておきましょう。

背景として理解しておくべきことは、計画当初はワイマール共和国海軍の仮想敵がフランスとポーランドであったことと、一方で1921年に締結されたワシントン軍縮条約で、「10000トン以下の排水量で、5インチ以上、8インチ以下の口径の主砲を持つ」という巡洋艦の定義が生まれたこと、この二つだと考えています。

II/10(左上): 1923年提出:38センチ連装砲塔2基を主砲として搭載し、速力を22ノットとしたバルト海向けの前弩級戦艦的な海防戦艦案。兵装は強力ですが機動力が不足している、という評価だったようです。

I/10(左中段):1923年提出:上記とほぼ同時期に提出された巡洋艦案で、21センチ連装砲塔4基を主砲として搭載し、速力を32ノットとしていました。いわゆる条約型巡洋艦を意識した設計だと思われますが、主力艦の代替としては装甲が不十分、という評価でした。

II/30(左下):1925年提出:30.5センチ連装砲塔3基を主砲として搭載し、速力を21ノットとした弩級戦艦的な海防戦艦案でした。この辺りから航続力を重視して、主機はディーゼルとされました。

I /35(右上):1925年提出:35センチ三連装砲塔1基を主砲として、副砲に15センチ連装砲塔2基を完備に搭載。速力を19ノットとしたモニター案で、重装甲でした。ヴァリエーションとして装甲を減じて速力を上げた案もあったようです。

V II/30(右中段):1925年提出:30.5センチ連装砲塔2基を主砲とし、15センチ連装砲塔3基を副砲として搭載。24ノットの速力とした高速海防戦艦案でしたが、戦艦としては装甲が不十分、巡洋艦としては速力が不足していました。

これらの諸案に対する検討も含め、1926年の演習の結果、目指すべきが「外洋航行に適した装甲巡洋艦型の艦船」か、「沿岸水域を防御する海防戦艦的性格の艦船」か、が議論され、前者を目指す、という結論が出されました。

そして1926年に提出された試案が次のI/M26案でした。

I/M26(右下):28センチ三連装砲塔2基を主砲とし、速力を28ノットとした、速力で列強の戦艦に勝り、火力で条約型巡洋艦を圧倒できる、というのちの「ポケット戦艦」のコンセプトが具現化された設計でした。

これで方針がすんなり決まったかというと、どうもそうではなく、1927年にも海防戦艦案、モニター案等も提出されています(ちょっと文字が小さいですが、上掲の表をご覧下さい。あるいは、もちろん同書をお求めいただければ。特に宣伝費等をいただいているわけではないですが、本当に凄い書籍です。そりゃもう、嬉しくて、嬉しくて・・・)

 

「ドイッチュラント級」装甲艦:「ドイッチュラント」(1933年就役)「アドミラル・シェーア」(1934年就役)「アドミラル・グラーフ・シュペー」(1936年就役)

ja.wikipedia.org

(「ドイッチュラント級」装甲艦の一番艦「ドイッチュラント」の概観:150mm in 1:1230 by Neptun)

上記のような試行錯誤を経て、同級は代艦艦齢を迎えた「プロイセン」「ロートリンゲン」「ブラウンシュヴァイク」の代艦として建造されました。

同艦は、10000トン級のいわゆる条約型重巡洋艦並みの船体(制限を設けた側の視点に立てば、旧式な前弩級戦艦並みの船体、と言うべきかもしれません)に、重巡洋艦を上回る砲撃力(こちらも旧式の前弩級戦艦並みの、と言うべきか)を搭載し、併せてディーゼル機関の搭載により標準的な列強の戦艦を上回る速力を保有し、かつ長大な航続距離を有する、まさに通商路破壊を目的とする画期的な戦闘艦でした。

10000トンの制約の課せられた船体の条件から、実態としては、戦艦というには装甲は不十分なものでしたが、小さな船体と強力な砲力から、「ポケット戦艦」の愛称が生まれました。

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(「ドイッチュラント級」装甲艦の一番艦「ドイッチュラント」主要部分の拡大:大きな主砲塔がやはり特徴でしょうか。艦尾部に置かれている魚雷発射管も)

同級の持ち味は、なんと言ってもディーゼル機関の採用による長大な航続距離と、28ノットの高速を発揮できることで、明らかに長い航海を想定した外洋航行型の装甲戦闘艦でした。この艦が通商破壊活動に出た場合、条約の制限内で指定された28センチ主砲は、その迎撃の任に当たる当時の列強の巡洋艦に対しては、アウトレンジでの撃破が可能でしたし、27−28ノットの速力は、列強、特に英海軍の戦艦を上回わるものでした。これを捕捉できる戦艦は、当時は英海軍のフッド、リナウン級の巡洋戦艦、あるいは日本海軍の金剛級高速戦艦くらいしか、当時は存在しませんでした。

沿岸警備の海軍にとどめておくはずの制約条項が逆手に取られ、列強の軍縮条約下で生まれた「条約型巡洋艦」という定義に潜むエアポケットのような隙間をつき列強の通商路を脅かす艦艇が生まれたのでした。

 

ヴェルサイユ体制の終焉:ドイツ再軍備宣言と英独海軍協定

同級が生み出されたちょうどその時期に、ドイツ国内では敗戦で課せられた莫大な戦後賠償による経済的負担と国民生活の疲弊と混乱が生じており、これに世界的な大恐慌も重なり、生活が立ち行かなくなってきていました。これらの混乱を背景にヒトラーが率いる国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)が政権を掌握し、1934年にヒトラーは首相に就任、さらに1935年には大統領の権限も吸収し国家元首に就任します。こうしてワイマール共和国体制は終焉を迎え、ドイツは第二次世界大戦の敗北まで続くいわゆる「第三帝国」体制に移行してゆきます(1933−1945)。

国家権力を掌握したヒトラーは、1935年5月、ヴェルサイユ条約の破棄と再軍備を宣言します。これにより義務兵役制や参謀本部が復活し、国軍の総称が「国防軍」に変更されます。それまでの陸軍・海軍に加え、それまで保有を許されていなかった航空戦力を統括する「空軍」が新たに創設されました。

1935年6月には英独海軍協定が締結され、ドイツ海軍の規模を英海軍の総トン数の35%以下とする事が英独両国間で定められます。これはドイツ海軍の軍備に制限を新たに設ける事が目的ではありましたが、同時にヴェルサイユ条約体制下で課せられた海軍軍備に関する制限の撤廃を追認するものでもありました。さらに重要なことは、この協定では、ドイツ海軍が英海軍の45%までの規模で潜水艦を保有することが容認されていました。

更新が順に行われていた艦艇群については、それまで800トンと言う制限下で設計された更新駆逐艦である「1923年級」「1924年級」の駆逐艦が、制限撤廃を前提に設計された2000トン級の「1934年級」大型駆逐艦の着工により、艦種が「水雷艇」に改められました。

 

強化型装甲艦の建造着手:今回ご紹介の「D級」装甲艦

主力艦について見ると、上記の軍備制約の破棄の交渉中に前述の「ドイッチュラント級」で更新された3隻の旧式前弩級戦艦に続き、更新艦齢を迎えた「ブラウンシュヴァイク級」の戦艦「エルザース」と「エッセン」の2隻の代艦の設計が動き始めます。これが今回ご紹介している「D級」装甲艦(=装甲艦「D:エルザース代艦」、装甲艦「E:エッセン代艦」)でした。

この2隻の設計にあたっては、それに先立ち「ドイッチュラント級」装甲艦の登場に対抗して、フランス海軍が高速戦艦ダンケルク級」の建造に着手したとの情報を入手し、これに対抗すべく軍備制約の撤廃を見越した「ドイッチュラント級」の拡大改良型を建造することとして「ドイッチュラント級」の設計を見直しました。

設計案の図面各種

 

上掲はWikipediaシャルンホルスト級」の項に記載されている装甲艦D,Eの完成構想図です。おそらく史実ではこの案が1934年に起工された「D級」装甲艦であろうと思います。

もう一案、下図は「ドイッチュラント級」装甲艦の拡大案ともいうべきもの。World of Warshipに掲載されていたものをお借りしています: Deutscher Baum, Panzerschiffe - Vom Einbaum zum Supertanker: Schiffe - World of Warships official forum 

 

掲載仕様を見ると21000トン、32ノット、主砲と背負い式に配置された三連装副砲塔と中央部に集中された高角砲が特徴かも。上図にも書き込みがあるように、防御装甲が施されているようです。

今回ご紹介しているモデルは、両者の折衷案を意識しています。

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(「D級」装甲艦の概観の再掲:186mm in 1:1230 by D's Ships & Bunkers:基本レイアウトはWikipedia掲載図面を、並走配置はWorld of Warship掲載案を再現した感じでしょうか。ですので敢えて「折衷案」というご紹介を)

 

史実は、装甲艦から中型戦艦へ

シャルンホルスト級」戦艦(1938年から就役:同型艦2隻)

「D級」装甲艦の起工直後に、再軍備宣言を踏まえたヒトラーがさらに大型化した設計案を承認したために建造は取り消され、結局、同級は26000トン、30ノットの中型戦艦として建造計画が見直されることとなりました。

こうして生まれたのが「シャルンホルスト級」戦艦です。

ja.wikipedia.org

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(上の写真は「シャルンホルスト級」の竣工時の姿:186mm in 1:1250 by Neptun:就役時には垂直型の艦首でした)

同級は第一次世界大戦期の未成巡洋戦艦「マッケンゼン級」をタイプシップとして設計されました。

タイプシップとされた未成巡洋戦艦「マッケンゼン級」の概観:178mm in 1;1250 by Navis)

設計当初は通商破壊を大目的として長い航続力を保有する「ドイッチュラント級」装甲艦の拡大型として26000トン級の船体と30ノットの速力を有するディーセル機関搭載艦として設計されましたが、当時の大型のディーゼル機関については高速性、安定性に信頼性が低いとして最終的には蒸気タービン艦として建造されました。設計が数度変更され、最終的には32000トンまで船体が拡大され、31ノットの速力を発揮する事ができました。f:id:fw688i:20221009173546p:image

(就役時の「シャルンホルスト級」の細部拡大:垂直型の艦首と55口径28センチ三連装主砲塔(上段):副砲は連装砲塔と単装砲の組み合わせで片舷6門づつ搭載されています(中段):当初はカタパルト2基を搭載して居ました(下段))

当初、主砲にはフランス海軍の「ダンケルク級」戦艦を凌駕することを意識して38センチ連装砲が予定されていましたが、38センチ砲の開発に時間がかかることから、「ドイッチュラント級」で実績のある28センチ3連装砲塔3基の搭載で建造が進められました。ただしより長砲身の新設計55口径として長射程と高初速を目指しました(「ドイッチュラント級」には52口径11インチ砲が搭載されていました)。

以降、艦首形状をアトランティック・バウに改修する、あるいは当初の設計に盛り込まれていたとされる15インチ旧主砲への換装案などの周辺と、ドイツ海軍の移行の主力艦開発の実態と未成に終わった「H級」戦艦群等の構想については下記の回ですでに投稿済みです。

こちらも一緒に楽しんでいただければ、と思います。

fw688i.hatenablog.com

 

ドイッチュラント級」装甲艦、「D級」装甲艦、「シャルンホルスト級」戦艦

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(手前から「ドイッチュラント級」「D級」「シャルンホルスト級:アトランティック・バウ改修後」の比較。未成艦のモデルですし、どうやらオリジナルの図面にはあまり忠実ではないようなので、どこまで信頼性があるかは怪しいなあと思いつつも、「D級」は巡航性に重点を置いた「通商破壊艦」としての船体設計なのかなあ、などと考えてみるのも面白いですね)

ということで、今回はこの辺りで。

 

次回は・・・。未定ですが、新着モデル、あるいは整備中のモデルなどがいくつかありますので、そのあたりで何かテーマを見つけて、と考えています。

もし、「こんな企画できるか?」のようなアイディアがあれば、是非、お知らせください。

 

模型に関するご質問等は、いつでも大歓迎です。

特に「if艦」のアイディアなど、大歓迎です。作れるかどうかは保証しませんが。併せて「if艦」については、皆さんのストーリー案などお聞かせいただくと、もしかすると関連する艦船模型なども交えてご紹介できるかも。

もちろん本稿でとりあげた艦船模型以外のことでも、大歓迎です。

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