相州の、1:1250スケール艦船模型ブログ 主力艦の変遷を追って

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

(補遺10)フランス艦隊の充実:シャルル・マルテル準級とその他の艦船

前回(補遺9)の後半でご紹介したフランス艦船がほぼ完成しました。

 

シャルル・マルテル準級 

大鑑巨砲に懐疑的な「新生学派」支配下のフランス海軍は、次世代の主力艦に明確な構想を見出せないままに、主として英海軍への対抗上、建艦計画をスタートさせた。

この流れの中で、シャルル・マルテル準級が建造される。これは、設計の基本スペックを規定し、すなわち排水量(11,500t ±)、搭載砲(30.5cm * 2+27cm *2)、速力(17.5 knot ±)などのスペックを与え、設計者・造船所による一種の競争試作のような様相で建造されたグループである。

シャルル・マルテル、カルノー、ジョーレギベリ、マッセナ、ブーヴェの5隻が属している。いずれも主兵装を菱形配置とし、12インチ(30.5センチ)砲2門を艦の前後に、10.8インチ(27センチ)砲2門を艦の左右に単装砲等で登載している。

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 (シャルル・マルテル:左上段、ジョーレギベリ:右上段、マッセナ:左下段、ブーヴェ:右下段) 

注:それぞれの塗装は筆者のオリジナル塗装です。この様な迷彩(?)塗装の記録はありません。「ふざけるな!」<<<お叱りごもっともです。どうか、ご容赦ください。

それにしても、タンブルホーム万歳!フランス海軍万歳!

***唯一、欠けているカルノーについても、現在、こちらに向けて発送準備中、との知らせが3D Printing Modelの依頼先(WTJ)から入りました。到着次第、製作等、アップしてゆきます。

 

 

ja.wikipedia.org

French battleship Charles Martel - Wikipedia

(1897, 11,639t, 18knot, 12in *2 + 10.8 *2   94mm in 1:1250)  

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ブレスト海軍造船所が建造した。美しいタンブルホーム型船体を持つ艦である。 副砲を単装砲塔形式で装備している。

私見ですが、タンブルホームは実は後部が非常に美しかったりします。ですので今回は写真に、後部のショットを追加してみました)

 

 

ジョーレギベリ (戦艦) - Wikipedia

en.wikipedia.org

(1897, 11,818t, 17knot, 12in *2 + 10.8 *2  89mm in 1:1250)  

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設計者はアントワーヌ・ジャン・アマブル・ラガヌ、ラ・セーヌ造船所で建造された。本艦のみ副砲を連装砲塔で装備している。連装の副砲は前部艦橋と後部艦橋のそれぞれ脇の上甲板状に配置され、広い射界を与えられた。

設計者のラガヌは、本艦の設計以前にフランス戦艦「マルソー」(菱形主砲配置の先駆的存在)、やスペイン戦艦「ペラーヨ」を手がけたベテランで、この後、我々にも馴染みのあるロシア太平洋艦隊旗艦の「ツェザレヴィッチ」の設計を手がけることになる。

 

マッセナ (戦艦) - Wikipedia

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(1896, 11,735t, 17knot, 12in *2 + 10.8in *2   94mm in 1:1250)  

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設計者はルイス・マリー・アンヌ・ド・ビュシィで、世界初の装甲巡洋艦である「デュピュイ・ド・ローム」の設計者でもある。ロアール造船所で建造された。世界初の3軸推進の戦艦となった。

完成後は、設計に対し重量超過となり、肝心の装甲帯が水中に没し、かつ極端なタンブルホーム形状から、安定性に問題があったとされている。

(個人的には、この船が一番好きかも)

 

ブーヴェ (戦艦) - Wikipedia

(1898, 12,007t, 18knot, 12in *2 + 10.8in *2   96mm in 1:1250)  

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シャルル・マルテル準級の最終艦である。ロリアン造船所で建造された。

寸法、排水量とも同準級の他艦を少し上回るサイズとなったが、最新式のハーヴェイ・ニッケル鋼を走行に用いるなど、同準級の中では最もバランスの取れた艦となったとされている。

(ちょっと船体色を変えてみました)

 

さらに、戦艦シュフラン、装甲巡洋艦デュプレクス級、アミラル・オーブ級の完成

シュフラン (戦艦) - Wikipedia

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(1904-, 12432t, 17knot, 12in *2*2   99mm in 1:1250)

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シャルルマーニュ級の更なる改良型として、1隻のみ建造された。 副砲を単装砲塔に収め、両舷に3基づつ配置している。のちのロシア戦艦ツェザレヴィッチの設計にも影響があったのではないかと思われる。

 

フランスの装甲巡洋艦 Armored Cruiser

フランスは世界初の装甲巡洋艦を世に送り出した、いわばこの分野の家元である。

中口径砲の発達に伴い、通商破壊(あるいは通商破壊艦からの商船護衛)を主任務とする巡洋艦の防御力強化の必要性から生まれた艦種で、日本海軍などに代表される、戦艦戦力の補助、いわばミニ戦艦的役割の艦隊決戦戦力としての「装甲巡洋艦」とは、一線を画し、速力と航続力を重視した設計になっている。

巡洋戦艦登場までの約20年間に、11クラス、25隻を建造した。

 

デュプレクス級装甲巡洋艦 - Wikipedia

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(1904-, 7,600t, 20knot, 6.5in *2*4, 3 ships   103mm in 1:1250)

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植民地警備等、遣外任務用に設計されたクラスで、やや小型である。6.5インチ(16センチ)砲を主砲とし、連装砲塔4基として搭載している。

 

アミラル・オーブ級装甲巡洋艦 - Wikipedia

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(1904-, 9,534t, 21knot, 7.6in *2+6.5in *8, 5 ships   113mm in 1:1250)

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主として防御能力を向上した。6.5インチ(16センチ)副砲の半数を砲塔形式で装備している。 

 

上記はこちらにもアップデートしました。

fw688i.hatenadiary.jp

 

次回こそは、ユトランド沖海戦ドイツ帝国海軍の終焉を。(と、毎回思ってはいるのですが・・・。ついつい易きに走るというか。)

 

下のリンク、フランス海軍の艦船開発史について、大変興味深くまとめていらっしゃいます。

上記の整理についても、大変参考にさせて頂きました。紹介させて頂きます。

フランス艦艇に興味のある方、必読です。

軍艦たちのベル・エポック(前編)

軍艦たちのベル・エポック(後編)

 


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