新着3Dプリンティングモデル
前回、少し触れましたが、1:1250スケールの3Dプリンティングモデルがいくつか到着しました。今回は雑感を少々。
今回、入手したモデルは、直下の写真、奥から
中国海軍 052D級駆逐艦 Kunming class(昆明級)
中国海軍 054A級フリゲート Youncheng class
の順です。
(直下の写真では、「あすか」のみ下地塗装済み、その他はサーフェサー塗布の状態です)
これらはいずれも幕之内弁当三次元造形さんと言う日本の方の作品で、筆者はいつも利用している(おそらく)世界最大の3D プリンティングモデル出力会社 Shapewaysから入手しました。
幕之内弁当三次元造形さんは、東京都大井町駅近くにある「軍事選書堂」さんでもモデルを販売していらっしゃるらしいのですが、筆者はまだお店を訪れたことがありません。あわせてオリジナルブランドのDesktop Fleetは1:2000スケールに重点が置いてあるらしく、1:1250のモデルは一部に限られているようです。
それぞれのモデルの詳細は、また完成後にご覧いただくとして、今回は概略のみ。
実はこのモデルを入手したのは2回目です。1回目の入手モデルは、実は当ブログでご紹介したイージス護衛艦「いそかぜ」三態のうち、「亡国のイージス」小説版の第一形態「いそかぜ」の艦橋上部に追加された「イージスシステムドーム」に転用されました。
(艦橋上部に追加搭載されたイージスシステムドーム)
今回のモデルはフライトIIIですので、現時点では最終形のヘリコプター搭載モデルです。
中国海軍 052D級駆逐艦 Kunming class(昆明級)
Type 052D destroyer - Wikipedia
このクラスについては、前々回の「中国海軍現用艦」の回で、一度ご紹介しています。
その際にご紹介したモデルは下記の通 Amatuer Wargame Figures製のものでした。
(124mm in 1:1250 Amatuer Wargame Figures製:3D printing model)
中国海軍 054A級フリゲート Youncheng class
このクラスについては、前々回の「中国海軍現用艦」の回で一度ご紹介しています。
その際にご紹介したモデルは下記の通 Amatuer Wargame Figures製のものでした。
(108mm in 1:1250 Amatuer Wargame Figures製:3D printing model)
054(江凱)級フリゲート:Jiangkai-class frigate 同型艦:30隻
3D Printing Modelの出力素材(今回の話の目玉はこちらかも?)
実は、今回入手した幕之内弁当三次元造形さんのモデルは、全て、 Smooth Fine Detail Plasticという素材で出力されており、大変シャープなディテイルが再現されています。
前々回「中国海軍 現用艦」の際のご紹介したAmature Wargame Figures製のモデルは、White Natural Versataile Plasticと言う素材で、ややディテイルに甘さが残りますが、その分安価、と言う特徴があります。価格差は、例えば前出の「052D級(昆明級)駆逐艦」の場合、Amature Wargame Figuresさん(あるいは価格設定はShapewaysが行っているのかもしれませんが)が設定している価格は、White Natural Versataile Plasticの場合$11.27であるのに対し、 Smooth Fine Detail Plasticの場合には$20.81で、筆者のようにコレクション目的で数を揃えようとする場合には、この価格差は結構大きなものになります。
同一モデルの場合の出力例をご参考まで、以下に示しておきます。
下の写真は、Amature Wargame Figures製の海上自衛隊「たかつき」級護衛艦のモデルを、White Natural Versataile Plastic(奥)と Smooth Fine Detail Plastic(手前)の二種類の素材で出力してもらった例です。
「たかつき」級護衛艦:White Natural Versataile Plasticで出力した例
「たかつき」級護衛艦:Smooth Fine Detail Plasticで出力した例
このモデルなら、White Natural Versataile Plasticで十分だとは思いませんか?
しかし、下の写真ほどのディテイルを再現しているモデルならば、Smooth Fine Detail Plasticで出力してみたい
(参考:下の写真は、Amatuer Wargame Figures製 White Natural Versataile Plastic出力のモデル
これは両者を比べてみるしかないでしょう!
3D Printing 出力素材比較:仕上がり以外にも検討すべき点があるかも?
もう一点、素材選びの際に比較的重要なポイントがあります。実は前出の「たかつき」級護衛艦のモデルストックは、すでに「たかつき」級の護衛艦の模型はHai社製のものがありましたので、いずれは加工して架空艦を作成する際の素材として入手したものです。その際には切ったり、削ったりが必要になるのですが、加工の種類によっては、White Natural Versataile Plasticの方が粘性が強く、切断等の作業には適性が高いかもしれません。一方で、Smooth Fine Detail Plasticは、硬度が高く、研磨等の作業には適性が高いかもしれません。もちろん作業者の得手不得手も吟味して、選択して頂ければと考えます。つまり、高ければいい(基本はそうなのだけれど)、と言うわけではない、と言うことです。
と、まあ、素材選びも楽しいですよ、と言う事が言いたいだけなのですが・・・。
と、最後は取り止めのない話になってしまいましたが、塗装等、完成したら、またこのブログでご報告させて戴きます。
と言うことで、次回は今回ご紹介したモデルの完成篇を、お届けします。