映画「空母いぶき」、見てきました。
***ご賢察の通り、本稿の方は、最終回の準備に手間取っています。戦後70年を一回で、というのが無理があるのかな、と思いつつも、本稿の主役、主力艦という視点で見ると、あまり語ることもなく。それでも最終回だから、と。ちょっとウロウロしてしまっています。
ということで、今回は「空母いぶき」の感想を少しだけ。
(Ibuki: 26,000t, CWIS *2, SeaRAM *2, F-35JB *15 etc, 202mm in 1:1250)
なかなか見ごたえのある映画でした。登場する自衛官がすべてカッコ良すぎるか、と思わないでもありませんが、それを楽しむのがこの映画の正しい見方かと。ストーリーに身を委ねれば、そうした見方を、ごく「自然に」させてくれるところが、この映画の力ではないかと思います。
日頃から、この国ほど自衛官(軍人)が敬意を払われていない国は珍しいと、ぼんやりと思ってきたのですが、我々はもっと自衛隊のことを知るべきで、もっと敬意を払うべきだと、再度考えさせてくれる映画でした。
あまりにも我々はこうした事象を考えることを避け続けて来すぎてやしないかと。もっと正面から向き合う時期が来た、と言う気もしています、
一方で、どなたかの感想に「スター・トレックみたい」というのがあったと記憶しますが、これはこの映画を表す大変秀逸の一言かと。人が試練に向き合うときに、大切な事は何か、というような問いかけかと。(皮肉ではなく、大変いい意味でその通りかと。私はトレッキーでもあります)
また一部の感想にあるように、艦船模型、あるいは艦船ファン、という視点で見ると、確かにちょっと物足りないとは思うのですが、タイトルは「空母いぶき」ではあるものの、やはり艦船は主役ではないですからね。
それはもっと別のところで盛り上がればいいかと。
その中で、イージス艦の戦闘シーンはなかなか見ごたえがあったかと思います。
潜水艦の戦闘シーンは、一本別の映画にしてほしいなあ。
(この後は、ちょっとネタバレ的な一言になるかも。見ていない人はスキップしてもらったほうがいいかもしれません。ですので小さな字で書くことにします)
まあ、扱っている素材が素材だけに(尖閣問題)、確かに綺麗にまとめるのは難しいのでしょうが、お話の最後はちょっと。苦笑してしまいました。
ということで、「空母いぶき」オススメです。
(**彼の国や、あの国や、周辺諸国の皆さんはこの映画を見てどんな感想を抱くんでしょうか?それは一度聞いてみたい。平和日本だからこその映画、と見られるか。こいつら本当に甘いなあ、なのか。あるいは、どこかで共感してもらえるのか、大変気になります)
次回こそは、本稿の本筋上の最終回。(の予定です。その後、自衛艦開発史、など、いくつかスピンアウト企画は残っていますが)
***相変わらず、模型についてのお問い合わせ、お待ちしています。或いは、**vs++の比較リクエストなどあれば、是非お知らせください。