相州の、1:1250スケール艦船模型ブログ 主力艦の変遷を追って

1:1250スケールの艦船模型コレクションをご紹介。実在艦から未成艦、架空艦まで、系統的な紹介を目指します。

新着3Dプリンティングモデル 雑感

新着3Dプリンティングモデル 前回、少し触れましたが、1:1250スケールの3Dプリンティングモデルがいくつか到着しました。今回は雑感を少々。 今回、入手したモデルは、直下の写真、奥から 海上自衛隊 試験艦「あすか」 米海軍 アーレイ・バーク級イージス駆…

メータ/ベルリン・フィルのベートベンに酔い痴れる

またまた予告を裏切って、今回は艦船模型には全く関係のない話です。 (本当に最後まで読んでもらっても、今回は艦船模型はかけらも出てきません。申し訳ありません) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 来日公演・指揮ズービン・メータに行って来た! 2…

中国海軍の現用水上戦闘艦艇ー海自護衛艦開発史 スピンアウト第三弾 (いつの間にか、シリーズ化?)

最初にお詫びから。 前回の予告では、「次は装甲巡洋艦特集か、日本海軍の巡洋艦(軽巡・重巡)のどちらか」なんてことを書いてしまっていましたが、実は海上自衛隊護衛艦のスピンアウトがもう一つあったのを、すっかり忘れていました。 冷戦終結以来、海上…

護衛艦「いそかぜ」その三形態 (「亡国のイージス」から「空母いぶき」へ)

「いそかぜ」と言う護衛艦 今回は、海上自衛隊護衛艦開発史のスピンアウト第二弾(誰が勝手にシリーズにしたんだ?)として、護衛艦「いそかぜ」について、いろいろと。 まず最初に、本稿を読んでいらっしゃるような方ならば(艦船好きな、というほどの意味…

海上自衛隊 潜水艦開発史

旧日本海軍は、その潜水艦開発に、独自の戦略と技術の方向性を持つユニークな存在であった。用兵面では、その海軍の成立の背景から、あまりに艦隊決戦にこだわったため、潜水艦本来の特性を十二分に活かす事ができなかったが、長い航続距離と優れた航洋性を…

海上自衛隊 護衛艦発達史(5) 空母型DDHの登場

全通甲板型護衛艦(空母型DDH)の登場 潜水艦の静粛化、高性能化を想定する場合、多数のヘリコプターを搭載する空母型護衛艦の保有は、海上自衛隊にとって、多年の念願であった。本稿で既述ではあるが、遡れば、古くは海上自衛隊発足時に既に米海軍からはヘ…

海上自衛隊 護衛艦発達史(4) イージス艦の登場

ターターシステムからイージスシステムへ 既述のように、海上自衛隊はシーレーン防衛を担う基幹単位として護衛隊群を構想、整備し、理想とする護衛艦8隻と搭載ヘリコプター8機からなる8艦8機編成、4個護衛隊群の保有を、1980年代後半に実現した。 8艦8機編成…

海上自衛隊 護衛艦発達史(3) 護衛隊群の整備・ DDHの登場

護衛隊群 貿易立国をその成長基盤とした急速な経済成長は、シーレーン防衛の重要さへの意識を高めた。 3次防・4次防の整備計画で、海上自衛隊の編成の基幹単位として、シーレーン防衛を担う護衛隊群の編成方針が徐々に確立した。 海上自衛隊は、その黎明期か…

海上自衛隊 護衛艦発達史(2) 本格的国産護衛艦の時代

第2次防衛力整備計画以降、国産護衛艦の建造が本格化した。 この時期に、海上自衛隊の護衛艦種の整備方針、並びに基礎となる建艦技術、兵装方針等が確立してゆく。 DDE いすず級護衛艦 (1961- 同型艦・準同型艦 4隻) ja.wikipedia.org Isuzu-class destroyer…

海上自衛隊 護衛艦発達史(1) 草創期(1952〜1960ごろ)

前回は予告を裏切って、衝動的に「スカイ・クロラ」など、取り上げてしまいましたが、いかがでしたでしょうか?多分これからも時々、ああいう飛び入り的な衝動が入ると思います。できれば感想などお聞かせいただけると嬉しいのですが。 さて、今回はいよいよ…

何故か、「スカイ・クロラ」!!(おいおい、海自 やるんじゃなかったっけ?)

突然の「スカイ・クロラ」 完全に予告を裏切って、今回は本稿の本筋とはなんの脈略もなく、突然「スカイ・クロラ」です。 前回予告していた「海上自衛隊護衛艦開発史のシリーズ」は準備、ほぼ完了(後は写真を揃えるなど)しています。が、今回は見送りです…

映画「アルキメデスの大戦」公開記念 大和級戦艦のディテイル・アップデート

アルキメデスの大戦 今回は「映画アルキメデスの大戦」公開を記念して(?)、少し関連事項を書いてみようかな、と考えています。 「映画アルキメデスの大戦」は、三田紀房さんのコミックを原作とし、「三丁目の夕陽」シリーズや「永遠の0」の監督である山…

特集:本稿に登場した未成艦・IF艦(その2)

未成艦・IF艦 本稿には、都合37級の未成艦・IF艦が登場した。 これらを一覧にまとめておく事も、ある種有用ではないかと考え、二回に渡る特集を組んでご紹介する。 未成艦とIF艦の定義だが、正直に言ってそれほど厳密な区分は、筆者は行なっていない。敢えて…

特集:本稿に登場した未成艦・IF艦(その1)

未成艦・IF艦 本稿には、都合37級の未成艦・IF艦が登場した。 これらを一覧にまとめておく事も、ある種有用ではないかと考え、今回はその特集である。 未成艦とIF艦の定義だが、正直に言ってそれほど厳密な区分は、筆者は行なっていない。敢えて言うと、「起…

(補遺 15 あるいは 不定期更新その1) イタリア海軍前弩級戦艦エマニュエレ・フィリベルト級の日本回航

本稿で紹介した主力艦開発史の中で、長らく、唯一、1:1250スケールモデル未入手であったイタリア海軍前弩級戦艦「エマニュエレ・フィリベルト級」が日本に到着した。 3D PrintingメーカーであるWTJに1:1250スケールモデルへのスケールアップを依頼していたが…

第27回 (一応、最終回) 海上自衛隊「護衛艦 やまと」の誕生、そしてその先へ

日本海軍主力艦の終焉 本稿、前回末尾で記述したように、旧海軍の残存主力艦のうち「大和」のみが海上自衛隊に編入された。 終戦時に行動可能であった「大和」以外の4隻の主力艦「紀伊」「加賀」「土佐」「長門」は米軍に引き渡され、後に全てビキニ環礁での…

第26回 太平洋戦争の終結と日本周辺の情勢:海上自衛隊の発足(あるいは、スチーム・カタパルト噺)

(最初にお詫び。やはり太平洋戦争終結から今日までを最終回一回で、というのは無謀に過ぎた試みだったようです。従って、最終回は延期、今回は太平洋戦争終結と、その後の日本周辺の情勢まで。ごめんなさい) 太平洋戦争の終結と主力艦の動向 1948年8月、太…

号外、その3:映画「空母いぶき」見てきました

映画「空母いぶき」、見てきました。 kuboibuki.jp www.youtube.com ***ご賢察の通り、本稿の方は、最終回の準備に手間取っています。戦後70年を一回で、というのが無理があるのかな、と思いつつも、本稿の主役、主力艦という視点で見ると、あまり語るこ…

号外、その2:第五護衛隊群 続:映画「空母いぶき」公開記念第二弾

5月24日から、映画「空母いぶき」が公開中。 kuboibuki.jp 申し訳ありませんが、映画はまだ見ていません。 今日は、コミックから。関連のご紹介を。(と言いつつ、正直なところは、本稿最終回をどのように終えるのか、ちょっと方向が定まらず、少し時間がか…

号外:映画「空母いぶき」公開記念号

海上自衛隊 空母「いぶき」 いよいよ5月24日から、映画「空母いぶき」が公開される kuboibuki.jp www.youtube.com 映画についての情報は、例によって他に譲るとして、本稿でも空母「いぶき」が海上自衛隊艦隊(いずれは、体系的に護衛艦開発史の号外を掲載す…

第25回 日本海軍 第7艦隊:海防艦隊の創設

太平洋戦争の開戦 日米は1943年12月8日、開戦した。 開戦にあたり、日本海軍は米太平洋艦隊の根拠地真珠湾に対し、日本海軍が当時保有したすべての艦隊空母の集中運用による空からの打撃力という新戦術を具現化し、史上初の空母機動部隊を編成し、これによる…

第24回 大和の眷属

18インチ砲搭載戦艦の系譜 大和級の建造 既述のように、大和級戦艦は、世界初の18インチ主砲搭載戦艦として、設計された。 18インチ砲は、大和級以前にも日本海軍の八八艦隊計画の一環である相模級戦艦が搭載していたが、そもそも相模級は米海軍が16インチ砲…

(補遺14) ケンタッキー級、コンステレーション級の近代化改装

ケンタッキー級、コンステレーション級の近代化改装モデルの到着 本稿第22回でご紹介した通り、日米両海軍は、太平洋を挟んだ緊張の中で、新戦艦の建造と併せて、保有する既存戦艦各級の近代化改装を、数次にわたって行なった。 既存戦艦としては最後に建造…

第23回 大和級の登場と米海軍の対応

日本海軍の新型戦艦大和級の登場 前回の記述を繰り返すことを恐れずにいうと、満州における資源確保で、ある程度の経済基盤を保有したかに見える日本であったが、やはりその国力を考えると、米国には遠く及ばず、従ってその主力艦状況でも物量的に米海軍を凌…

第22回 太平洋の戦雲 日米新戦艦事情 大和 登場!

太平洋の情勢 本稿では前回まで、ドイツ再軍備とワシントン海軍軍縮条約の失効後のヨーロッパ諸国の主力艦情勢を見てきたが、今回からは舞台をいよいよ太平洋に移し、日米両海軍の条約後の主力艦整備について見ていく。 太平洋を挟み、日米両国の関係は、悪…

第21回 ドイツ海軍Z計画と欧州諸国の対応

ドイツ海軍のZ計画 これまでにも本稿では何度か触れてきたが、 第一次世界大戦の敗戦で、ドイツはかつては世界第2位を誇った海軍を失い、さらにその保有海軍力に大きな制限を課されることになった。1万トン以上の排水量の艦を建造することが禁じられ、その建…

第20回 新戦艦の時代

欧州列強の新戦艦 ワシントン海軍軍縮条約開けに、各国はそろって新型戦艦を起工した。 起工は条約明け後のではあったが、ヨーロッパ諸国は条約の継続を深く期待していたため、設計時点では条約の制約を強く意識した。加えて、さらに他国をいたずらに刺激し…

第19回 ドイツ再軍備と新戦艦の時代の開幕

ドイッチュラント級ポケット戦艦の登場と、仏ダンケルク級戦艦 前回紹介した通り、ヴェルサイユ条約下で戦力を限定されたドイツ海軍は、その保有する前弩級旧式戦艦の代艦として、その制約の範囲内でドイッチュラント級装甲艦を建造した。 重巡洋艦並みの1万…

第18回 ワシントン軍縮条約の終焉とドイツ海軍の復活

ワシントン海軍軍縮条約の失効 ワシントン条約の制限は、1930年のロンドン海軍軍縮条約によって拡張及び修正が行われた。しかしもはや参加諸国に条約を継続する意思はなく、条約は1933年に失効する。(史実では、失効は1936年) この条約失効には、日本が建…

第17回 八四艦隊の成立と金剛代艦級計画 :もう一つのワシントン海軍軍縮条約下で

八四艦隊 前回、本稿で登場した「もう一つのワシントン海軍軍縮条約」下では、日本海軍は八八艦隊計画に予定されていた「長門」に始まる八隻の戦艦を基幹とする艦隊を完成した。(その詳細は第16回を参照願いたい) 一方で八八艦隊計画中の巡洋戦艦八隻の計…